【SIM道楽】～私のeSIM最前線～「物理eSIMカード」に無期限プランをアレコレ搭載してみた

　思えば早いもの、2022年春に eSIM.meが登場した際に、"おおお、そんな便利なものがあるのか～" と驚きながらの事前予約したにもかかわらず、予期せぬ技術変更とかで出荷が2カ月遅れとなり、やっとの思いでゲットしたのが「物理eSIMカード・eSIM.me」の初体験。
　2022.06.30【SIM道楽】物理eSIMカード「eSIM.me」でMi 11 Lite 5Gをグレードアップ https://king.mineo.jp/reports/189357

　以来「物理eSIMカード」の種類も増え、現在は手近に入手できるものの中から「eSIM.me-OMNI」「5ber-Ultra (iPhone対応)」「5ber-Premium」「EIOTCLUB」をゲットして、Android機の物理スロットを利用したDual-eSIM機として便利に使ってます。

　以前の投稿で確認してきた「物理eSIMカード」のうち「①eSIM.me eSIMカード」「②5ber-Ultra eSIMカード(iPhone対応)」「➂5ber-Premium eSIMカード」「④EIOTCLUB eSIMカード」について、これまで実際にインストールしてみた eSIMプロファイルのうち、有効期間が無期限、または長期間となる 以下の１１種類の eSIMプロファイルをピックアップしてみました。(使用期間が短期間の "使い捨て" eSIMプロファイルは除いています)

　選んだ「無期限 or 長期間」有効な eSIMプランは、以下のようになります。
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・Firsty : https://www.firsty.app/
・Roamless : https://roamless.com/ja/
・DENT : https://www.denttelecom.io/
・Ubigi : https://www.ubigi.com/ja/
・BNESIM : https://www.bnesim.com/
・eskimo : https://www.eskimo.travel/
・KeepGo : https://www.keepgo.com/
・Truely : https://truely.com/ja (未確認)
・MTX Connect : https://www.mtxc.eu/en/
・EIOTCLUB(Initial Plan) : https://www.amazon.co.jp/dp/B0DR8J5BS8?th=1
・Rakuten : (比較/参考)

　EID番号制限を設けているドコモ系eSIMプロファイル以外、自分の経験範囲では 基本的にここにある「物理eSIMカード」にはどのeSIMプロファイルもQRコードを使うことでインストールが可能でしたが、最近の eSIMプロファイルは{キャリア(自動/直接)インストール/アクティベーション}方式を採用しているものが増えてきていて、QRコードを提示してくれないものが見受けられるようになってきています。( QRコード(または Activation Code)の提供が無ければ 基本的に「物理eSIMカード」へのインストールは出来ません…) なので、そういう場合にはチョットした工夫が必要になります。

　eSIMプロファイルの導入パターンを大別すると、以下の4通りになるかと思います。

(1) {キャリア(自動/直接)インストール} or {QRコード読込} or {手書きコード書込み}
　: 全てのeSIMインストール方式に対応

(2) {キャリア(自動/直接)インストール} or {QRコード読込}
　: キャリアeSIMプランで増加中

(3) {キャリア(自動/直接)インストール} のみ
　: キャリアeSIMプランで増加中 (管理アプリとeSIMインストールを同一スマホに限定することでセキュリティー重視)

(4) {QRコード読込} or {手書きコード書込み}
: スマホを限定しない使い捨てトラベルeSIMで一般的/汎用

　(1),(2),(4)のどれかであれば 提供される QRコードによる「物理eSIMカード」への eSIMプロファイルのインストールが可能になりますが、 (3)の場合には 管理アプリが「物理eSIMカード」を eSIMとは認識してくれないために、「このデバイスにはプロファイルをインストールする eSIMがアリマセン…」というエラーメッセージが返ってくるか、もしくは「物理eSIMカード」にインストールしようと意図しているにも拘わらず、何のエラーメッセージも選択肢も現れないまま もう一方の「スマホ内蔵eSIM」に<自動的に>スイスイとインストールして完了してしまう～という何とも想定外の結末が待っていることになります。

　これまで経験した中では (3)のケースとして挙げられる ３つの eSIMプロファイルがありました。
・Firsty
・Ubigi
・Eskimo
・GigSky

　ここで Firstyと EskimoについてはeSIM管理(LPA)アプリからアカウントを作成し、eSIMプロファイルを発行する際に「eSIM非内蔵スマホ」で行ったり、又は「PCウェブサイト画面」でアカウントを作成してから eSIMプロファイルを発行したり、或いはアカウント作成時にメールアドレスのみの認証方法を選択したり…等々、色々試行錯誤的なトライをしていくうちに、何とか裏メニューとして準備されている QRコード情報をゲットすることが出来ました。ユーザー環境によっては一筋縄での対応では上手く行かないことがあるので不慣れなユーザーにはチョット難儀な課題です～(汗)

【Firsty】について以前の投稿( ↓ )でその対応を詳細レポしましたので、そちらを参照して頂けると分りやすいと思います。
　2025.03.03 【SIM道楽】5ber物理eSIMにFirsty(無料･無期限)eSIMをインストール～体験レポ～ https://king.mineo.jp/reports/301387

【Ubigi】については、現時点では有効なQRコードを得る方法が見つけられない仕組みになっています。以前はeSIMプロフアィルの再発行手順(セルフ無料発行)のプロセスの中で QRコードをゲットする機会が提供されていましたが、現在は全てeSIM管理(LPA)アプリからの{キャリア(自動/直接)インストール/アクティベーション}方式のみに統一されてしまい、QRコード(or アクティベーションコード情報)を得る方法が見当たりません。(裏道が有ったら知りたいです～) 　ただし、以前QRコードからインストールしたeSIMプロファイルは現在でも「物理eSIMカード」上で問題なく機能しています。

【GigSky】については、私の知る限り eSIMとして世界で一番最初にアプリからの{キャリア(自動/直接)インストール/アクティベーション}方式を採用した グローバル･eSIMサービスだったと記憶しています。
　(参考 : 2020.07.05【SIM道楽】楽天miniに 7個目の eSIM追加 GigSky_eSIMをインストール https://king.mineo.jp/reports/77226 )

　何はともあれ、スマホの「物理スロットをeSIM化」することで

・ 安価で豊富な選択肢からeSIMプランの利用
・ 複数プランの格納が可能
・ 再発行手数料の軽減 (物理SIM>eSIM)
・ 物理SIMの配送(費用不要)と待ち時間無し
・ 機種変更時は「物理eSIMカード」のそっくり挿替えて対応可

　等々こんな感じでメリットが享受できるのが有り難いです。


　次に、ここまで見て来た前述の「物理eSIMカード」にインストールした eSIMプロファイルに関する "DNA" 情報を下表に一覧してみました。

　↑ 表中には各eSIMプロファイルに関する情報として

・ MCC-MNC
・ SIM発行元の国籍
・ SIMサーバー管理社名
・ APN
・ 日本国内での接続ネットワーク
・ SM-DP+アドレス
・ eSIMプロビジョニング管理ベンダー名

　以上の７項目を記載してみました。
　やはり先進のプランを提供しているのは、欧州勢と、香港/シンガポールのアジア勢ということになってくるようです。
　その一方で、後発とは言いながら、海外もカバーすべく マルチIMSI (MCC-MNC=44011 & 20801) SIMサービスを開始当初から既に導入している 国産Rakutenモバイル(最強プラン)のチャレンジ精神には拍手を送りたいです。

　最後に…オマケ比較として国産キャリア各社と その提供している eSIMプロファイルに関する”DNA”情報を下表で参考シェアします。

　eSIMプロビジョニング管理ベンダーのセレクションという観点から見ると、日本キャリアはその多くが「Giesecke+Devrient Mobile Security GmbH」社を利用していることが分ります。いつもながらの右に習え～"護送船団方式？～"というのもナンダカな～という気がしますが、他方、世界的にeSIMが急速に伸びている現状にも拘らず、国内に GSMA認定済みの プロビジョニング管理を行うサービス・ベンダーがー社も無い～というのも寂しい限り…それこそ国産キャリアが世界に伍して戦えない、周回遅れのサービスしか提供できないことの大きな理由なのかも～と勘ぐってしまいます。

　さてさて、「物理eSIMカード」を利用した ニッチな eSIM最前線…覗けば覗くほど世界から一周も二周も後れを取っていると思えるほどの国産キャリア・サービスと併せ、値引きとパケットばら撒きに奔走している国産MVNOの非力さには改めて失望感を抱かされるばかりの今日この頃です。。。

　ということで、今回は手元にある「物理eSIMカード」とそれらに実際にインストールしてみた「無期限 or長期」有効なeSIMプロファイルということでシェアしてみました。いつもながらのニッチな話題、ここまでお付き合い頂けたなら有り難いです。

参考情報① : 私の使っている「物理eSIMカード」
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・eSIM.me eSIMカード ( https://esim.me/ )
・5ber eSIMカード ( https://esim.5ber.com/?language=ja-JP )
・EIOTCLUB eSIMカード ( https://www.eiotclub.com/products/physical-esim-card )

参考情報② : 「物理eSIMカード」の EID (上８桁)
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・eSIM.me = 8908-6030
・5ber-Ultra = 8908-6030
・5ber-Premium = 8908-6030
・EIOTCLUB = 8904-4045
ドコモ系 eSIMプロファイルをeSIMにインストールするためには、EID番号 (上８桁)が次の 五つの番号「89049032」「89033023」「89033024」「89043051」「89043052」で始まるeSIMデバイスが必要となります。また、eSIM.meについて、最新版の eSIM.meカードを入手された方の X投稿から、最新版の EIDは「8904-9032」となっていて、ドコモ系 eSIMプロファイルにも対応したようです。 X記事 : https://x.com/nae2sho/status/1906210941924262073