AIネイティブ相場からスペース・エイジ相場へ
株式相場の歴史は、常に新しい担い手とテーマの登場によって彩られてきました。
かつての新人類相場と呼ばれた80年代バブル期においては、若きファンドマネージャーたちが流動性を求めて重厚長大型銘柄を踊らせたのです。
その後、ドットコムバブルからDX、そして現在のAI相場へと、テーマは変遷を遂げてきました。そのリード役も、新人類からデータサイエンスに通じたAIネイティブな運用者へと世代交代しているように感じられます。
さて、AIというテーマが成熟期を迎えつつある今、市場は次の成長の切り口を模索しています。
私は二つの有力な候補として「量子コンピューター相場」と「宇宙相場」に注目しています。結論からいえば、単純な市場規模の拡大率や実現可能性の観点から、宇宙相場の方が現実味を帯びているように思われてなりません。
まず、両テーマの市場規模を比較してみます。量子コンピューティング市場は、主要な調査機関のデータを総合しますと、30年までにおよそ200億ドル規模に成長すると予測されています。
一方、宇宙技術(スペーステック)の市場規模は同期間中に約6,900億ドルから7,300億ドルに達すると見込まれています。
また、民間資金の動向を見ますと、宇宙産業ではイーロン・マスク氏率いるスペースXがIPOを控え、時価総額は2兆ドルに達する可能性があると言われております。この規模は、国内の半導体関連銘柄を凌駕する可能性すら秘めており、株式市場への波及効果は極めて大きなものとなるでしょう。
もちろん、両者はそれぞれ特徴が異なります。量子コンピューターは、今後数年のうちに材料開発や創薬といった分野で既存のビジネスに破壊的なイノベーションをもたらす潜在的技術であり、その技術的優位性は明確です。
しかしながら、量子の冬と言われる投資の冷え込みリスクも指摘されており、収益化のタイムスケジュールには依然として不確実性が伴います。
対する宇宙産業は、すでに人工衛星ビジネスやデータサービスとして具体的な収益を生み出し始めております。ロケットの打ち上げコストの低減や衛星の小型化が進み、かつては政府主導であった分野に民間企業が続々と参入しています。
宇宙はもはや単なる夢のテーマではなく、確実な成長収益へとつながりつつある現実的な投資先であると言えます。
株式市場は新陳代謝を繰り返しながら拡大します。新人類が踊ったバブル相場から、その教訓を活かしつつAIネイティブへと主役は引き継がれてきました。
そして次の主役は、地上の事業だけではなく、夜空を見上げるスペース・エイジの運用者たちになるやもしれません。私たちは冷静に、しかし期待を込めて、今後どのような新たなテーマが市場の主役に躍り出るのかを見守る必要があるでしょう。
関連銘柄は・・・調査中ですが、日本の銘柄に適当なものがあるでしょうか。
お教えください。


※そして、1/2次AIブームが無駄だったかというとそうでないという
量子コンピューターですが、日本だと理研その他の256bitが最高ですが、現段階では書き込みに1wire 1bit、読み込みは1wire 4bitで、384本の同軸ケーブルが超低温エリアから出ているという……まず、これを何とかしないと。
これは144bitの叡-Ⅱですが、ナナメから見るともう同軸だらけ
https://www.riken.jp/medialibrary/riken/pr/news/2026/20260326_1/20260326_1_fig3.jpg
数年前には「実用には100万量子ビットが必要」と言われていたので(補正技術の進歩で少なくなるハズですが)、「本当に2030年で実用化できるの? あと4年しかないよ」って感じです。
投資先? シラン💦
>> pasorin さん
SIP採択先から自摸りましょう>> pasorin さん
貴重なコメントをありがとうございます。私が夢のように語っていた量子コンピューターですが、のご説明で「まだまだ実用化には課題が山積しているのだな」と痛感しました。特に、理研の256量子ビットでも384本もの同軸ケーブルが必要という現状には驚きました。「1ワイヤー1ビットの書き込み、読み込みは1ワイヤー4ビット」という言葉だけでも、配線の凄まじさが伝わってきます。
また、数年前には実用化に100万量子ビットが必要と言われていたという話を聞き、「2030年まであと4年しかない」という指摘には、確かにこれは簡単に投資できるテーマではないと理解できました。
AIでさえ2度の冬を経験して今があるという歴史も、初めて知りました。どんな革新的な技術でも、一筋縄ではいかないのですね。
宇宙相場にばかり目が行っていましたが、量子の現実を教えていただき、もっと勉強が必要だと反省しました。
投資先を教えてほしいという私の問いに「シラン」と笑い飛ばしていただいたのも、初心者にはむしろ親切だと感じます。ありがとうございました。