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No . 33 経団連による労働移動推進提言、安定 vs 自己投資。

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労働移動( 転職 )で価値向上を目指す。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

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社内での学び・スキルアップを重視する。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

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安定性を重視し、現状維持で雇用を守る。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆



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No . 32 AI 生成物、全国初の著作権法違反立件方針 、
倫理と技術発展の対立。

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No . 33 経団連による労働移動推進提言、安定 vs 自己投資。
6件の回答
社内でスキルアップ重視
50% 3件
現状維持で雇用を守る
33% 2件
労働移動で価値向上
17% 1件

33 件のコメント
1 - 33 / 33
それぞれの環境や現状で違うので難しい質問ですね。「労働移動で価値向上」は理想だけど、「社内でスキルアップ重視」が現実的かな。うまく行けば、スキルアップの結果として労働移動の機会も巡ってくるかも。

>> p928gts さん

全ては、安定した雇用をベースにステップアップするものだと、
私は考えます。

そのうえで、社内でスキルアップをし、
さらに、移動で価値向上を図るものだと考えます。
座右の銘の一つが「現状維持」であります。

>> hageten さん

仰る通りですね。

既に一生分の生活費を保証された高所得者や経営者であれば、
話は別ですが。

>> p928gts さん

経営者目線の提言ですからね。

順序が逆だと、有能な人材を手っ取り早く見出すために、
労働者の生活を度外視して篩にかける、
人件費削減の提言と言う解釈もできます。
経営者目線の提言である事や今までの傾向から判断すれば、
大企業の国際競争力向上のために有能な人材を発掘すべく、

労働移動や社内のスキルアップをするのと同時に人材を篩にかけ、
脱落者を選別して大規模な人件費削減を促しているようにも、
見えてしまうんですよね。

物価の高騰など、このような不安定な時期こそ、
国民の大多数を占める労働者などの一般庶民にとって、
最優先されるべきなのは安定した雇用だと言う事を、
全く無視している。

経営者からしたら、人材でさえ厄介なコストと捉えているようだ。
世の中、利益が伸びていく業態や会社、伸びない業態や会社がある。

すなわち、「雇用を守る=労働者にとって現状維持」を希望するのであれば、
「利益伸びない会社で働くこと=賃金低下は避けられない」ということを受け入れていくしかない。

こういう単純な図式を念頭にいれると、
「給与を伸ばしたいなら、給与のよい企業に労働移動する」という自己課題にも向き合うことは避けられないと思うんだよね。

「社会や政治に課題がある=個人には課題がない」じゃないし、個人の集合体が社会や政治なのだし、
「個人は変わらずに社会や政治が変わってくれればいいな〜」という期待が実現するのだろうか?という疑問がある。

結局、政治がお金をばらまいて国民の期待に応えても、通貨の価値が下がってインフレする時代に突入しちゃったんだし。

>> トッチン@寝不足 さん

環境が変わらないなら、自分が変わるしかない、
と言う現実的な適応力の重要性については、私も否定しませんし、
個人の生存戦略としては正しい側面があると思います。

しかし、今回の経団連の提言と言う文脈において、
個人の生存戦略と国の労働政策を混同している点に、
大きな矛盾と危うさを感じます。

利益が伸びない会社にいるなら賃金低下は仕方ない、
と仰いますが、社会には利益率は低いが、
社会維持に不可欠なエッセンシャルワークが多数存在します。

トッチンさんの論理を突き詰めると、
給与を上げたければ全員が利益率の高い IT や金融に行けとなり、
社会インフラが崩壊します。

政策としての労働移動推進は、こうした移動できない、
あるいは移動すべきでない重要産業で働く人々を、
切り捨てるリスクを孕んでおり、
そこを個人の自己責任論だけで片付けるのは、
社会全体の最適化として間違っていると思います。

自己課題に向き合うべきと言う点は同意ですが、
人間がリスクを取って新しいスキルを習得したり、
挑戦したりするには、心理的・経済的な安全地帯が必要です。

経団連の提言が危惧されるのは、この安全地帯を壊しながら、
リスクだけを個人に負わせようとしている点です。

安定を捨てて挑戦しろと言うのは、失敗しても生きて行ける、
セーフティネットがあって初めて言える事であり、
それを弱めようとする動きに対して雇用を守れと声を上げる事は、
決して現状維持の甘えではありません。

インフレや通貨価値の下落を個人の努力でカバーしろと言うのは、
あまりに過酷です。

そもそも、内部留保を積み上げながら人件費はコストと見なし、
安易なリストラや非正規化を進めてきた経営側の怠慢こそが、
日本の国際競争力を下げた一因ではないでしょうか。

社会や政治が変わるのを待つだけではいけませんが、
経営者が変わるべき責任を、
労働者の努力不足にすり替える論調には、
やはり釘を刺すべきだと考えます。

私は労働移動そのものを全否定しているわけではありません。

強い個人だけが生き残る社会ではなく、
安心して働ける保証があるからこそ、
前向きに移動やスキルアップができる、
と言う順序が守られるべきだと言いたいのです。

>> モバイル クエスト@ウィザード クエスト さん

今回の経団連の提言について、「個人の生存戦略と国の労働政策を混同している」という指摘については、
私もPDFを読んだ上でコメントしているものの、具体的に「どの部分に危惧があるのか」が分かりませんでした。

私は以前から、「資金面で大企業に有利な退職金制度が雇用流動性を阻害している」と考えていたのですけど、
今回の経団連の提言は退職金制度の是正にも触れており、大企業有利な制度も是正するなんて意外とまともだと受け取ったぐらいでして…

もちろん私の読みが浅い部分もあるのかも知れませんので、具体的な指摘があると貴方の懸念への理解が進むと思いました。

エッセンシャルワーカーの存在はご指摘の通り、社会維持に不可欠ですよね。
その上で私は、「もし離職率が顕著に上がれば、ワーカーの賃金も上がる」という需給で考えています。

実際、日本でもブルーカラーの賃金が上昇していますし、近年では貴方が言う利益率の高い「ITや金融業界」と平均給与を比べても、賃金差は縮小しています。

ですから、介護なども仕事をする人が減れば高賃金になるでしょうし、
高賃金は巡り巡って市民である私たちがコストを負担することになるでしょうけど、それは当然に受け入れていく必要があると考えています。
(介護の低賃金は行政も絡んでいますけど、行政も待遇改善を進めてますし、介護職が減れば、より改善を進めると思います)

その2へ続く
(少し時間がかかります)

>> トッチン@寝不足 さん

PDF を読み込んだ上での丁寧なご返信、ありがとうございます。
「 退職金制度の是正 」や「 需給バランスによる賃金上昇 」
と言う期待する側面も理解できますが、私がこの提言書
( アクションプラン )のどこに「 構造的な危うさ 」
を感じているのか、
ご要望通り具体的な箇所を挙げてご説明します。

トッチンさんが「 まともだ 」
と感じられた退職金制度の見直しですが、
この提言書の全体像( 特に後半の制度整備 )とセットで読むと、
単なる「大企業優遇の是正」に留まらない、
労働者にとってかなりシビアな意図が見えてきます。


1 . 「 金銭解決 」による解雇の容易化
( 雇用の流動化 = 不安定化 )

トッチンさんは退職金制度に注目されていますが、
私が最も危惧するのは 14 ページの
「( 7 )労働移動に関連する制度整備 」にある
「 解雇無効時の金銭救済制度の創設 」です。

これは、本来なら解雇が無効( 不当 )とされるケースでも、
企業がお金を払えば雇用契約を解消できる仕組みを指します。

さらに、15 ページの
「( 9 )労働契約終了に関する考え方の整理・明確化」
もセットで提言されています。

これらは、企業側が「 合わない人材 」をよりスムーズに排出
( トッチンさんの言葉を借りれば「 利益の伸びない会社 」
からの移動を強制 )するための法的整備と言えます。

これを「 人材の新陳代謝 」と呼ぶか、
「 クビ切り自由化 」と呼ぶかで評価は分かれますが、
少なくとも労働者側の「 安定 」
が大きく損なわれる変更である事は間違いありません。

>> トッチン@寝不足 さん

2 . セーフティネットの「 縮小 」による移動の強制

私が「 安定を壊している 」と指摘した根拠は、
11 ページの「( 1 )『 労働移動推進型 』
雇用セーフティーネットへの移行 」にあります。

ここでは、失業給付( 基本手当 )について「 所定給付日数分を
受給し終えてから再就職するインセンティブを軽減 」するために、
給付日数の見直し( = 短縮の示唆 )を掲げています。

つまり、「 失業保険で食いつなぎながら、
じっくり次のスキルを身につける 」と言う猶予を奪い、
「 早く次に行け 」
と背中を蹴るような制度設計を目指しているのです。

これはトッチンさんが期待されるような「 前向きな移動 」
を促すと言うより、
生活不安による「 焦りからの移動 」を生むリスクがあります。


3 . エッセンシャルワーカーの賃金と「生産性」の罠

トッチンさんは「 人が減れば賃金が上がる 」
と言う市場原理を信じておられますが、
この提言書の前提にあるのは、
あくまで 「 日本全体の生産性 」の向上です。
( 3 ページ、17 ページ等 )

市場原理だけで賃金が上がるなら苦労はありませんが、
介護や保育などの公定価格( 税金 )で決まる分野は、
単純な需給だけで賃金が上がりにくい構造があります。

この提言書が推し進める「 成長分野への移動 」が進めば、
賃金の原資となる「 高い生産性 」を出せないセクターは、
賃上げできないまま慢性的な人手不足で崩壊するか、
より安価な労働力に依存せざるを得なくなります。

「 高賃金コストを市民が負担する 」
覚悟が必要と言う点は同意ですが、
この提言には「 してでも維持する 」と言う視点よりも、
「 生産性の低いところから高いところへ人を移す 」
と言う視点が強く、
社会インフラの維持に対する具体的な解が見当たりません。

>> トッチン@寝不足 さん

トッチンさんが評価された「 退職金是正 」も、
14 ページの「 退職給付制度の再構築 」の文脈では、
確定給付( DB )から確定拠出( DC )への移行など、
運用リスクを、
個人の自己責任へシフトさせる流れの一環とも読めます。

私が申し上げたいのは、この提言が
「 強い個人( 自力で泳げる人 )」にはチャンスであっても、
「 泳ぎが得意でない大多数 」にとっては
「 浮き輪( 安定や給付 )」を外される提案に見えると言う事です。

「 泳げるようになれ 」と言うのは正論ですが、
浮き輪を外すのは「 全員が泳げるようになってから 」
であるべきではないでしょうか。


その 2 お待ちしております。

>> モバイル クエスト@ウィザード クエスト さん

丁寧なコメント、ありがとうございます。

モバイルクエストさん、この手の労務関係の文章読むの達者のようですね。
私は苦手なので、誤読しているところがあると思いますが、
今後ともよろしくお願いします。

懸念はもっともだと思いますし、一番重要な(1)を中心に回答しますね。

>1 . 「 金銭解決 」による解雇の容易化
(中略)
>これは、本来なら解雇が無効( 不当 )とされるケースでも、
>企業がお金を払えば雇用契約を解消できる仕組みを指します。

これは、私もヤバい内容だと思います。

でも、私には、ちょっと違う視点もありまして・・
これは金銭救済の額面で変わると思うんですよね。

流石に、年収1年分の金銭救済じゃ安い。
じゃあ、いくらなら妥当なのか?

企業が早期退職制度で払う退職金は「平均で年収の2倍前後」らしいので、
当然、それ以上じゃないと釣り合いませんから、ざっくり3倍が妥当だと思います。

例えば、年収500万円ならば、1500万円ですし、
これに経団連のリスキング制度も取り入れていくことで、成立するのではないかと。

そりゃ、経団連が3倍出す気でこの提案をしているか?はわかりませんけど、
これが2倍未満だとか、簡単に首切りできる金額だと、
住宅ローンが焦げ付く可能性がでてくるし、建設業とか、不動産業とか、内需に悪影響がでます。

政府や司法もそこまでバカじゃないと思うけど、
もし、今回の経団連の金銭救済制度について、パブリックコメントの募集があったら、
私なら「金銭救済制度は採用すべきではない」ではなく、
「3〜5倍で救済すべき」とか、そういうコメントを投稿しますね。

企業側も妥当なリスクを負った上で人材の流動性を高めれば良いと思います。


それと、さらにもう1つ別の視点もあります。
今まで企業が従業員を雇用する場合、「正社員か、契約社員か」の2択だったり、
「正規か、非正規か」という状況だと思うのですけど、
金銭救済で解雇できる場合、正社員雇用しやすくなるんじゃないかな〜と思います。

ですから、正社員の人にはマイナスですけど、
そうじゃない人にはプラスに寄与する可能性もあると思うのですよね。

私の見方が甘いといえば、まあ、甘いのでしょうけど。

>> トッチン@寝不足 さん

こちらこそ率直なご意見をありがとうございます。
こうして冷静に議論ができるのは非常に有意義だと感じています。

トッチンさんが提示された「 年収の 3 倍( 1500 万円など )
という高額な解決金が設定されるなら、制度として成立するし、
正社員雇用も増えるのではないか 」と言う視点、
非常に鋭いですし、もしその通りになれば
「 北欧型のフレキシキュリティ
( 解雇は容易だが手厚い保障がある )」
に近付く理想的な形かも知れません。

しかし、今回のアクションプラン( 提言書 )の全体像と、
経営側の論理( コストと生産性 )を照らし合わせると、
残念ながらその楽観的なシナリオには、
2 つの大きな落とし穴があるように見受けられます。

私の視点で、その「 可能性 」について分析させてください。


1 . なぜ経営側が「 制度化 」を急ぐのか?( 解決金の額面問題 )

トッチンさんは「 3 倍( 1500 万円 )が妥当 」と仰いましたが、
もし企業がそれだけの額を払う気があるなら、
今の法律でも「 退職勧奨( 早期退職優遇制度 ) 」
として上乗せ金を払えば、合意退職は可能です。

あえて今回、14 ページの「( 7 )労働移動に関連する制度整備 」
として「 解雇無効時の金銭救済制度 」を法制化したい理由は、
「 今の解決金( 上乗せ金 )が高過ぎる
( あるいは予見可能性が低い )から、
もっと安定的・安価に解決したい 」と言う意図が透けて見えます。

もし「 年収の 3 倍 」が義務化されるなら、
経団連はこの提言を取り下げるかも知れません。

彼らが求めているのは、
あくまで「 予測可能なコストでの契約解消 」であり、
それはトッチンさんが期待する額よりも、
遥かに低くなるリスクが高いと私は見ています。

>> トッチン@寝不足 さん

2 .「 正社員への入り口 」は広がるが、
「 出口 」も開けっ放しになる

「 解雇しやすくなれば、
企業は安心して正社員を雇えるようになる 」
と言うのは経済学の ひとつのセオリーですが、
これには副作用があります。

この提言書が目指しているのは、
18 ページ「( 4 )雇用形態変更等による社内の労働移動の推進 」
にもあるように、
「 多様な正社員( ジョブ型・限定正社員 )」の拡大です。

金銭解決制度とセットでこれが進むと、
「 正社員 」と言う地位そのものが、
「 定年まで守られる安定した身分 」ではなく、
「 いつでも金銭で契約解消できる有期契約に近い身分 」
に変質してしまいます。

つまり、非正規の方が正社員になりやすくはなるものの、
その「 正社員 」
と言うゴール地点の地盤自体が液状化してしまう … これでは、
トッチンさんが以前仰っていた
「 雇用の安定 」は結局誰の手にも残らなくなってしまいます。


トッチンさんの仰る通り、パブリックコメント等で
「 解決金の下限設定( 例えば年収の ◯ 倍以上 )」
を強く求めて行く事は、
労働者側にとって極めて重要な防衛線になると思います。

また、11 ページにあるような
「 失業給付の縮小( インセンティブ軽減 )」
とセットで進められる事には、断固反対する必要があります。

「 入り口を広げる( 採用しやすくする )」事には賛成ですが、
「 出口( 解雇 )のハードルを下げる 」際に、
企業側が相応の「 高い代償 」を払う仕組みになるかどうか。

ここが、単なる「 切り捨て 」になるか、トッチンさんの仰る
「 前向きな流動化 」になるかの分水嶺になりそうですね。
モバクエさんの意見、理解できないわけではないですよ。

でも、私は問題提起の先にある具体策が知りたいですし、今の経済状況を踏まえると一部の人たちは労働移動が避けられないだろうから、各々の労働環境に応じて「津波てんでんこ」するしかない、という考えです。
(実際、米国ではAI席巻で労働市場の雇用が変化しています)

そりゃ、津波と社会は別ですけど、社会もカオスだからフェイルセーフな対策が難しく、いつも不完全で、どこの国にも欠陥があります。

「泳げない人をどうするのか?」と言われても、
溺れる人を助ける場合は「まず自分の安全を確保すべき」というのが鉄則です。
泳げない人全員を救うのは難しく、弱い人こそ、逃げるなり、泳ぐなりするよう、てんでんこするのが結果的に多くの人を救われると思います。

日本では、自己責任とならないよう多くの人を救おうとして「みんなの幸せ」を目指した結果、社会保障費の増大という弊害がうまれましたし、社会で責任を負うという善意の制度にも副作用があります。

モバクエさんの「挑戦には安全地帯が必要」というのは同意ですけど、インフレ化して格差も拡大していく中、「一番安全地帯が広いのは今日」、私はそういう感覚です。

そんな中、唯一の救いは労働者不足になっている点です。
だから、労働移動にはチャンスもあるし、経団連の提言も「災い転じて福となす」くらいに受け止めています。
どうせなら「3倍もらえばいい」とか思っちゃいますし。

タイトルにある「安定vs自己投資」だけど、経団連の提言が去れば安定になるのとは思えないから、自己投資とか労働移動という選択肢が私には現実的。

労働移動するかしないかは各自の判断だし、移動して救われるのかは様々。移動せずに安定する人はその選択肢はアリだと思います。

でも、弱者の私の結論は「津波てんでんこ」。
溺れる状況で「泳げない」とか言える余裕はあんまりないのです。

>> トッチン@寝不足 さん

トッチン@寝不足さん、返信ありがとうございます。
「 津波てんでんこ 」非常に強烈、
かつ現実を鋭く突いた言葉ですね。

「 溺れる人を助けるには、まず自分の安全確保が鉄則 」
と言うトッチンさんのリアリズム、
そして「 今日が一番安全地帯が広い( これからは狭くなる )」
と言う危機感には、私も深く共感します。

ただ、その「 てんでんこ( 各自で逃げる )」
と言う覚悟をお持ちのトッチンさんだからこそ、
今回の経団連のアクションプランが、
私達が走って逃げ込むべき「 高台 」を、
意図的に削り取ろうとしている事実には、
気付いていただきたいのです。

トッチンさんの「 弱者こそ、逃げるなり泳ぐなりすべき 」
と言う生存戦略を成功させるためにも、
あえてこの提言書の「 残酷な矛盾 」を 3 点、
提示させてください。


1 .「 逃げるための体力 」を奪う仕掛け

トッチンさんは「 移動( 逃げる事 )」を推奨されていますが、
逃げるためには一時的な休息や準備が必要です。

しかし、この提言書の 11 ページ「( 1 )『 労働移動推進型 』
雇用セーフティーネットへの移行 」では、失業給付( 基本手当 )
について「 給付日数分を受給し終えてから再就職する
インセンティブを軽減する」ために見直すと明記されています。

これは、「 次の高台( より良い仕事 )」
を見つけるためにじっくり職業訓練を受けたり、
生活を立て直したりする期間( = 逃げるための体力温存期間 )
を短縮し、
「 どんな条件でもいいから早く次へ行け 」と急かすものです。

「 てんでんこ 」で走っている最中に、
背後から「 立ち止まるな 」と鞭を打たれるようなもので、
これでは体力の弱い「 弱者 」から順に倒れてしまいます。

>> トッチン@寝不足 さん

2 .「 労働力不足 」は、必ずしも「 弱者の味方 」ではない

トッチンさんは
「 人手不足だからチャンスがある 」と仰いました。

しかし、経団連が目指しているのは、
9 ページ「( 3 )『 自社型雇用システム 』の確立 」にあるように、
「 ジョブ型雇用の導入・活用 」です。

ジョブ型とは「 仕事に人をつける 」制度です。
今の日本( メンバーシップ型 )は、仕事がなくなっても、
会社の中に別の仕事があれば雇用が守られますが、
ジョブ型では「 その仕事( ポスト )が消滅すれば、雇用も終了」
が原則です。

AI や DX で仕事の中身が激変するこれからの時代、
「 特定のスキルしか持たない弱者 」にとって、
ジョブ型への移行は「 チャンス 」であると同時に、
「 逃げ込んだ先もすぐに水没するかも知れない 」
と言う極めて不安定な状態を意味します。

トッチンさんが期待する
「 3倍の解決金 」をもらって逃げたとしても、
次の避難場所がすぐに崩れる砂上の楼閣では、
走り続けなければならず、いつか息切れします。

>> トッチン@寝不足 さん

3 .「 社会保障費の増大 」を嫌うなら、なおさら警戒すべき

トッチンさんは「 みんなの幸せ 」
を目指した結果のコスト増を懸念されていますね。

しかし、この提言書が推し進める
「 リスキリング( 学び直し )」の費用負担を見てください。

10 ページや 16 ページでは、
政府による「 リスキリングを含むリカレント教育支援の拡充 」
を強く求めています。

これは見方を変えれば、
「 今まで企業が内部で負担していた『 社員を育てるコスト 』を、
税金( 政府 )に肩代わりさせようとしている 」とも読めます。

企業は「 育った人材 」だけをつまみ食いし、育成コストや、
退職金( 14 ページで確定拠出年金への移行 =
運用リスクの個人転嫁を推奨 )
と言う将来コストを社会や個人に付け替える。

これこそ、トッチンさんが危惧する「 社会全体のコスト負担
( ツケ ) 」を増大させる動きではないでしょうか?


トッチンさんの
「 自分の身は自分で守る 」と言う覚悟は正しいです。

しかし、このアクションプランは、
「 津波( 時代の変化 )」に対する防波堤を築くのではなく、
「 津波を利用して、泳げない人を効率的に選別するシステム 」
を作ろうとしているように私には見えます。

「 てんでんこ 」で逃げるにしても、
「 逃げるための道( セーフティネットや教育 )」が、
実は企業側のコスト削減のために「 有料道路 」や
「 未舗装路 」に変えられようとしているとしたらどうでしょう?

「 泳げないなら、せめて浮き輪( 給付や教育 )をくれ 」
と叫ぶ事は、甘えではなく、
トッチンさんが仰る「 自分の安全を確保する 」ための、
極めて合理的な要求だと私は思うのです。

>> モバイル クエスト@ウィザード クエスト さん

この種の議論は原文を読まずに批判する人が多いし、私もたまにやらかしますが、モバクエさんは丁寧に読み込んで冷静に指摘されるので、毎回敬意を感じています。

さて、「リカレント教育支援」が“企業の育成コストを政府に肩代わりさせている”という視点は興味深いのですが、労働者の7割が中小企業勤務という現実を考えると、中小企業に十分な育成リソースがあるのか疑問です。
また、大企業であっても、他業種へ転身できるほどの幅広いリスキリングを内部で抱えて、それを有効に使えるのかという疑問があります。

でも、その疑問をずーっと辿っていくと、多分、私が腑に落ちないのはそこじゃないのだな〜という気づきがありました。

モバクエさんは「経団連の労働移動がやばい」という視点で、私は「経団連のプランはやばいのは分かるけど、プランがなくてもやばい」という視点のズレがある。

そして、自分自身をさらに分析すると、私が本当に知りたいのは“行動レベルで何をすればいいのか?”という点だという気づきもありました。
私が「泳ぐしかない」「逃げるしかない」という結論を返しがちなのは、行動につながる答えを求めているからなんだと思います。

モバクエさんに経団連のヤバさを尋ねたものの、説明を聞いてもスッキリしなかったのは、私の問いが適切ではなかったためであり、自己理解が及んでいなかった。

そこで改めて質問です。

・経団連がヤバいとして、弱者はどうすればいいのでしょうか?
・経団連が提言を取り下げたとして、弱者は安心できるのでしょうか?
・安心できないなら、私たちは何をすればいいのでしょうか?

>> トッチン@寝不足 さん

トッチン@寝不足さん、深い自己分析に基づいたコメント、
ありがとうございます。

「 プランの是非 」と言う視点から、
「 で、俺達はどう動くんだ?」と言う当事者の視点
( 行動レベル )に議論のフェーズが移った事、
非常に建設的だと感じます。

トッチンさんの「 不安の正体 」がそこにあるなら、
「 この経団連のアクションプランが実装される世界で、
私達( 特に弱者 )はどう生き残るべきか 」
と言う具体的な戦術論でお答えします。

ご質問への回答と、私からの問いかけです。



Q1 . 経団連が提言を取り下げたとして、弱者は安心できるのか?


A . 安心できません。

仰る通り、
提言が無くとも日本は「 茹でガエル 」のように沈んでいきます。

ただ、「 茹でガエル( 現状 )」か、
「 熱湯に放り込まれる( 経団連プラン )」かの違いがあります。

現状維持でも沈みますが、経団連プランは
「 泳げる奴だけ生き残れ 」
と言って船底に穴を開ける行為に近い。

ですから、「 提言が無くなればハッピー 」ではありませんが、
「 提言が通れば、準備不足の人は脱落するリスクが高まる 」
と言うのが私の認識です。



Q2 . & Q3 . では、弱者は具体的に何をすればいいのか?
経団連のアクションプラン( = 敵の手の内 )を逆手に取った、
3 つの生存戦略を提案します。


1 .「 社内 」ではなく
「 市場 」で通用する証明書( マイクロクレデンシャル )を集める

提言書の 15 ページ
「( 1 )リスキリングを含むリカレント教育支援の拡充 」
に注目してください。

ここで「 マイクロクレデンシャル( 知識・
スキルを柔軟かつ気軽に学ぶことが可能な学修プログラム )」や
「 学修歴の蓄積・活用 」が推奨されています。

これは裏を返せば、今後、「 〇〇 社で部長をやっていました 」
と言う社内看板は通用しなくなる事を意味します。

弱者がやるべきは、会社独自の研修ではなく、
「 他社でも通用する公的なスキル証明
( 資格やデジタルバッジ )」を、
会社の金( 教育支援制度 )を使って今のうちに獲得する事です。

>> トッチン@寝不足 さん

2 .「 失業給付 」をあてにせず、「 個人貯蓄 」を最強の防具にする

これが最も残酷ですが、11 ページにある通り、
国は失業給付の期間を短縮
( 受給し終えてから再就職するインセンティブを軽減 )
しようとしています。

つまり、「 会社を辞めてからゆっくり次を探す 」
と言う戦法は封じられます。

弱者が取るべき行動は、「 在職中に転職活動を完結させる 」か、
もし辞めてから探すなら「 失業給付なしで半年生きられる現金 」
を全力で確保する事です。

これが最大の「 自己投資 」になります。


3 .「 雇用契約書 」の解読能力を高める

15 ページ「( 9 )労働契約終了に関する考え方の整理・明確化 」
や、9 ページ「 ジョブ型雇用の導入 」が進むと、
「 仕事がなくなれば解雇 」が契約上の正義になります。

これからは、入社時に「 給料が高いか 」だけでなく、
「 どう言う条件で契約終了になるか( ジョブ定義の範囲 )」
を読み解くリテラシーがないと、高給に釣られて入社した瞬間に
「 仕事消滅 = 即解雇 」の罠にハマります。



トッチンさんの「 津波てんでんこ( 個々で逃げる )」
を実行するためには、上記のように「 会社の看板を捨て、
個人のスキル証明を持ち、現金を蓄え、契約書を読み解く 」
と言う、極めて高い『 個人の武装 』が前提条件になります。


そこで質問させてください。

Q1 . トッチンさんは「 弱者こそ逃げるべき 」と仰いますが、
「 国のセーフティネット( 失業給付や解雇規制 )と言う
『 公的な防具 』を剥ぎ取られた状態で、丸腰の『 弱者 』が、
これほど重装備な
『 個人の武装 』を自力で整えられると思いますか?」

Q2 . もし「 それは難しい 」と感じるのであれば、
「 自分が逃げる準備が整うまでは、
今の『 公的な防具( 規制や給付 )』を壊すような提言には
『 待った 』をかける 」事こそが、
最も現実的な「 時間稼ぎと言う名の生存戦略 」になりませんか?

>> モバイル クエスト@ウィザード クエスト さん

Q1ですが、私は制度変更が現実味を帯びる局面では、全面反対の『待った』ではなく、
『条件付きOK』にして、「金銭解決制度導入するなら3〜5倍の補償を求める方が良い」と主張ています。

なので、次のQ2の「待った」が最も現実的な「 時間稼ぎと言う名の生存戦略 」になりませんか?という問いの答えは、
前述の通り、全面反対するより、「労働者に有利な条件を提示して、弱者が逃げるための時間と資源を最大化する方向で条件を吊り上げる」方が現実的で、よりリアルな交渉だと思います。

私は野党や世論の反対論は本当に病的にマズイと思っているのです。

全面反対は、結果として“何も変えられず時間だけ失う”デメリットがある。

それに、条件付き交渉の方が交渉相手として厄介でしょ?

3倍は早期退職に基づいた根拠がある条件ですし、実際、モバクエさんも「3倍になったら、取り下げる可能性がある」と指摘してますし、私はどっちに転んでも良いのです。

>> トッチン@寝不足 さん

トッチン@寝不足さん、再三のご返信ありがとうございます。

「 全面反対は何も生まない 」「 条件闘争( バーター取引 )
の方が、相手にとって厄介だし実利を取れる 」
と言うトッチンさんの交渉戦略としてのリアリズム、
非常に真っ当なビジネス感覚だと思います。

私も、通常の商取引や労使交渉の場であれば、
トッチンさんのその戦術に全面的に賛成します。

しかし、今回のアクションプラン( 提言書 )を
「 法制度を変えるための設計図 」として読み解くと、
トッチンさんの描く
「 条件付き OK = 3 〜 5 倍の補償を勝ち取る 」
と言う勝ち筋には、致命的な「 前提の誤り 」と、交渉相手
( 経団連・政府 )に「 足元をすくわれる穴 」が存在します。

トッチンさんが「 どっちに転んでもいい 」
と思えるその安心感が、
実は「 相手の土俵に乗せられている 」事に他ならない理由を、
3 つの視点で説明させてください。


1 .「 価格決定権 」は私たちにはない( 交渉の席順の誤解 )

トッチンさんは
「 金銭解決制度を導入するなら 3 〜 5 倍払え 」と主張すれば、
それが通るか、嫌なら相手が降りるとお考えですね。

しかし、14 ページの「 ( 7 )労働移動に関連する制度整備 」
のアクション欄を見てください。

そこには「 厚生労働省労働政策審議会における意見表明 」や
「 事務局との個別折衝 」とあります 。

ここが最大の罠です。

一度「 金銭解決制度の導入( = 解雇をお金で解決する仕組み )」
そのものに「 条件付き OK 」を出してしまうと、法案は通ります。

そして肝心の「 いくら払うか( 金額の相場 )」は、
国会の場やその後の判例、
或いは省令レベルの「 相場観 」で決定されます。

導入が決まった後で、「 上限は年収の半年分 」
などと低い基準が設定された場合、「 制度だけ作られて、
値段は安く買い叩かれる 」と言う最悪の結果になります。

「 仕組み 」さえ作ってしまえば、
金額と言う「 パラメータ 」は後から幾らでも下げられるのです。

だからこそ、仕組みそのものに「 待った 」をかけないと、
交渉のレバーを握れないのです。

>> トッチン@寝不足 さん

2 .「 バーター 」の代償がすでに決まっている( パッケージの罠 )

トッチンさんは「 解雇規制の緩和 」と引き換えに「 高い解決金 」
を得ようとしていますが、この提言書は既に別のバーター
( 交換条件 )をセットしています。

それが、11 ページの「 ( 1 )
『 労働移動推進型 』雇用セーフティーネットへの移行」です。

ここでは、「 所定給付日数分を受給し終えてから
再就職するインセンティブを軽減 」するために、
失業給付を見直すと明記されています 。

つまり、トッチンさんが期待する
「 高い解決金 」が得られる保証はないまま、
「 失業保険の給付期間短縮( セーフティネットの切り下げ )」
だけが確実に実行されるリスクが高いのです。

「 条件付きOK 」を出した瞬間、相手は「 よし、
では解雇しやすくするね。ついでに失業保険も減らすね。解決金?
それはこれから議論しましょう( 安くするけど )」と進めてくる。

これが「 パッケージ交渉 」の怖さです。

>> トッチン@寝不足 さん

3 .「 解雇 」の定義自体が書き換えられようとしている

トッチンさんは「 不当解雇をお金で解決する 」
場面を想定されていますが、相手はもっと賢実です。

9 ページや 18 ページにある「 ジョブ型雇用の導入 」 や、
15 ページの「( 9 )労働契約終了に関する考え方の整理・明確化 」
を見てください。

彼らが目指しているのは、
「 そもそもお金を払って解決する必要すらない、
契約終了のルール作り 」です。

「 職務( ジョブ )がなくなれば、契約も終了 」
と言うジョブ型雇用が法的に整理されれば、
企業は高い解決金を払って解雇する必要はありません。

「 職務消失による契約終了 」として、
淡々と処理できるようになります。

トッチンさんが「 3 〜 5倍払え 」と構えていても、
「 いや、これは解雇ではなく契約満了なので、
解決金は発生しませんよ 」とスルーされる抜け道を、
彼らは同時に整備しようとしているのです。



トッチンさんの「 交渉上手 」な視点は尊敬します。

しかし、相手は「 交渉のプロ( 経団連 )」であり、
ルール( 法律 )そのものを書き換える力を持っています。

「『 解決金の額( 3 〜 5 倍) 』と言う不確実な果実を得るために、
『 解雇をお金で解決できる制度 』と言う
『 最強の武器 』を相手に渡してしまって、
本当に後から金額のコントロールができると思いますか?」

一度渡した武器( 制度 )は、取り上げる事ができません。

それでもなお、
トッチンさんは「 条件付き OK 」と言うカードを切りますか?

それとも、まずは「 武器を渡さない( 制度導入反対 )」
と言うカードで、相手を交渉のテーブルに釘付けにしますか?

>> モバイル クエスト@ウィザード クエスト さん

>「 武器を渡さない( 制度導入反対 )」と言うカードで、相手を交渉のテーブルに釘付けにしますか?

釘付けにすることで「そんなに嫌なら、仕方ないですね」って相手が折れてくれるなら、反対しますよ。

でも、モバクエさんが私の3倍案に様々なダメ出しをするように、確かに懸念はある。
でも、様々な懸念が必要な相手が「そんなに嫌なら、仕方ないですね」って相手が折れてくれるのでしょうか。

>> トッチン@寝不足 さん

トッチン@寝不足さん、再三のコメントありがとうございます。

「 反対したところで、相手( 経団連や政府 )が
『 じゃあやめます 』と折れるのか?」と言う疑問、
非常に現実的ですね。

仰る通り、彼らは簡単には折れません。

しかし、トッチンさんはここで「 交渉の力学 」と、
この提言書( アクションプラン )に隠された
「 時間軸のトリック 」を見落とされています。

トッチンさんの「 条件付き OK
( 金銭解雇導入と引き換えに高額補償 )」と言うカードが、
なぜこの場面では「 自滅カード 」になってしまうのか。

そして、相手を本当に折れさせる( あるいは、
こちらの要求を飲ませる )ための本当の戦い方について、
提言書の記述を根拠に説明させてください。

>> トッチン@寝不足 さん

1 .「 条件付き OK 」が通用しない
「 時間軸 」の罠トッチンさんは「 解雇制度 」と
「 補償額 」をセットで交渉できると思われていますが、
提言書のスケジュールを見てください。


解雇ルールの変更( 金銭救済制度の創設 )
14 ページ「( 7 )労働移動に関連する制度整備 」

アクション:
厚生労働省労働政策審議会における意見表明( 2025 年度 )
セーフティネットの切り下げ( 失業給付の見直し )
11 ページ
「( 1 )『 労働移動推進型 』雇用セーフティーネットへの移行 」

アクション:事務局との個別折衝( 2025 年度 〜 ) 、
審議会対応( 2026 年度 〜 )


この2つは同時並行で進みます。

もしトッチンさんが「 金銭解雇 OK( 条件付き )」と言った瞬間、
政府は「 よし、解雇ルールの改正法案を通そう 」と動きます。

しかし、トッチンさんが望む「 3 倍の補償 」や
「 充分なセーフティネット 」が実現するかどうかは、
法案成立後の「 省令 」や、
別枠の「 予算編成 」に委ねられます。

つまり、「 解雇の自由( 武器 ) 」は法律で確定させられ、
トッチンさんが欲しい「 高額な対価( 防具 ) 」は
「 今後の検討課題 」
として先送りにされるこれが霞が関の常套手段です。

「 条件付き OK 」とは、
代金を受け取る前に商品を渡すようなもので、
持ち逃げされるリスクが極めて高いのです。

>> トッチン@寝不足 さん

2 .「 反対 」は「 拒絶 」ではなく「 人質 」であるでは、
なぜ私が「 反対( 待った )」にこだわるのか。

それは、相手が折れるのを期待しているからではなく、
「 解雇規制 」と言うカードを人質にして、
先に「 防具 」を作らせるためです。

トッチンさんの「 津波てんでんこ 」理論で行くなら、
こう主張すべきです。


× トッチン案:「 防潮堤( 解雇規制 )を壊していいよ。
その代わり、あとで立派な避難タワー( 高額補償 )を作ってね。」

→ 結果:防潮堤だけ壊され、
避難タワー建設は「 予算不足 」で中止。津波が来たら全滅。


○ モバクエ案( 建設的反対 ):
「 防潮堤( 解雇規制 )を壊したいなら、
先に避難タワー( 北欧並みの教育・給付保障 )を完成させろ。
それが運用開始されるまで、防潮堤には指一本触れさせない。」


相手( 経団連 )にとって「 解雇の金銭解決 」は悲願です。
喉から手が出るほど欲しいものです。

だからこそ、
「 絶対に渡さない( 反対 )」と言う姿勢を見せて初めて、彼らは
「 仕方ない、じゃあ先にセーフティネットに金を出すか … 」と、
渋々譲歩案( 私達の利益 )を出して来るのです。



3 . トッチンさんが本当にやるべき「 交渉 」とはトッチンさんは
「 3 倍もらえばいい 」と仰いますが、
この提言書が目指しているのは、
15 ページ「 ( 9 )労働契約終了に関する考え方の整理・明確化 」
とセットでの運用です。

これは、「 そもそもお金を払わずに契約終了できるルール 」
を作ろうとする動きです。

ここで「 金銭解雇制度 」にOKを出してしまうと、
彼らは「 金銭解決 」と
「 契約終了ルールの緩和 」の両刀使いで攻めてきます。

>> トッチン@寝不足 さん

相手が折れるかどうかではありません。
「 商品を先渡ししない 」事こそが、
商売( 交渉 )の鉄則ではないでしょうか?

もしトッチンさんが本当に
「 弱者が生き残る道 」を模索するなら、
「 条件付き賛成 」と言う “ 信用売り ” をするのではなく、
「 まず先に、私の口座( 法的なセーフティネットと教育支援 )
に現金を振り込め。話はそれからだ。」
と言う “ 前金制 ” を徹底する事こそが、
最も賢い「 弱者の交渉術 」だと私は考えます。

これでもまだ、
「 条件付き OK 」と言うリスクの高い手形決済を選ばれますか?

>> モバイル クエスト@ウィザード クエスト さん

今回のご説明で、自分が見落としていた制度の時系列について、理解できました。
頂いたご指摘は妥当性があると思います。

繰り返しの丁寧なが説明に感謝します。
ありがとうございました。
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