タンニンで鉄が溶け出すタンニン鉄
お茶や紅茶、コーヒーのタンニンが鉄と反応してタンニン鉄と言うのが出来ると言う話を聞いて試してみました。
ヤカンや鍋に入れて使う南部鉄器があったので、鉄器とティーバッグに詰めた玄米茶をマグカップに入れてお湯を注いだところ、見る間に真っ黒のお茶?が出来ました。
飲んでよいものか不安なので調べたところ、昔のお歯黒の成分だから問題ないかもしれないけど飲まない方が良いと言うことでしたので、味見だけして残りを捨てました。玄米茶とは別物の味でした。
鉄不足が日本人を弱くした、貧血の人は鉄を摂るために有効だと言う動画もあり、普通に入れたお茶に鉄器を短時間浸けるだけなら良いのかも知れません。書籍もあるようです。
動画URL: https://youtu.be/-W15UKAb7wU
動画には、ほとんどの野菜はタンニンを含んでおり鉄鍋で煮炊きすることで鉄を摂っていたと言う話や、ヒジキ自体に鉄分が多いのではなく乾燥ヒジキを作る際に調理器具から溶け出した鉄をヒジキ由来と勘違いしたものだと言う話もありました。
さらに調べると、お茶と鉄で作った(真っ黒な)タンニン鉄を植物に与えると(雑草も)生育が良くなるようです。
タンニン鉄、おもしろいです。
一方で、鉄分の過剰摂取は危険なようです。
悪戯にタンニン鉄の摂取を薦める意図はありません。
宜しくお願い致します。
7 件のコメント
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また、植物にとっても役立つ可能性にまで目を向けているのが面白いですね。タンニン鉄を活かした家庭菜園が流行るかもしれませんし、日常の実験が新たな発見につながる一例として刺激を受けます。
胃液が弱い方だと、胃内でのタンニン鉄キレートの分解が不十分で、タンニンと鉄分の同時摂取不可という、一種の常識どおりの結果になる可能性が高いです。
https://brand.taisho.co.jp/contents/beauty/532/
その前に、鉄分溶出が期待できる南部鉄器か否かが問題です。防錆のための内側コーティングが黒錆ではなく漆のタイプだと、鉄分溶出は期待薄です。
「ヤカンや鍋に入れて使う南部鉄器」の部分を、「南部鉄器製のヤカンや鍋」的に。
この使い方だと、当然にコーティング無しか、せいぜい黒錆コーティングですね。鉄分は過剰摂取も危険なので、溶出量コントロール目的で、コーティングされている可能性はある?
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/25-外傷と中毒/中毒/鉄中毒
タンニンと鉄分の同時摂取が推奨されないのは、せっかく食品から摂取した鉄分を、体内でわざわざ吸収率の悪いタンニン鉄キレートにする愚を避けるという意味であって、この方法は、例え吸収率の悪いタンニン鉄キレートでも、摂取量自体を大幅に増やせれば問題ないという新発想ですね。
カテキンはタンニンの一種で、タンニンはポリフェノールの一種のようです。
つまり要素の大きさで言うと、
ポリフェノール > タンニン > カテキン
と言った感じのようです。
お茶に限って言えばカテキンとタンニンは同じものを指していると理解しました。
無垢の木材もタンニンを含むようです。
ポリフェノールの中には鉄を溶かさないものがあるのでしょうか?
カンナ屑や赤ワインにも南部鉄器を浸けてみたくなりました。
>> aimai さん
> 無垢の木材もタンニンを含むようです。ポリフェノールの中には鉄を溶かさないものがあるのでしょうか?
木材タンニンは、お酒の樽熟成の一要素です😂
化学構造によって、鉄の溶解能(キレート生成能)も当然異なります。ワインの熟成(樽・瓶)では、タンニンやアントシアニンなどポリフェノールの、重合や酸化による化学構造の変化を伴います。ワイングラスを傾けると、液面の縁から中央にかけてのグラデーションから、ビンテージを推測することも、ある程度は可能です。
https://king.mineo.jp/reports/283882
2024.08.26 18:51 私のコメント
2024.09.05 21:29 私のコメント
関連URL https://youtu.be/a3dy_TgF9FI
医師などから鉄不足を指摘されていない場合は積極的な鉄分補給をしない方が良さそうです。
このスレッドは悪戯にタンニン鉄の摂取を薦めるものではありません。
宜しくお願い致します。