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【電気料金値上げ】燃料費調整単価の上限有無にご注意

最近、世界情勢等の影響で天然ガスや原油等のエネルギー価格が高騰し、電気料金の燃料費調整単価がプラス調整となる状況が続いています。

そして燃料費調整単価には、電力会社の電源構成等から事前設定した基準価格より5割高い「上限価格」を超えると、その月は電力会社が自己負担する仕組みとなっています。

2022年3月分の時点で、関西電力・中国電力・北陸電力の3社が既に上限を超えているのですが、4月分より四国電力と沖縄電力も上限を超える様です。

・【日経新聞】四国・沖縄電も自己負担へ 燃料高で料金上限
 計5社に
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC177ER0X10C22A2000000/

さらに、東北電力や九州電力も上限に対する進捗率が9割超になっている様なので今後上限を突破する可能性がありそうです。

ところで、この燃料費調整単価の「上限価格」についてですが、全ての契約で存在するのではなく契約によって上限があるものと無いものに分かれるので注意が必要です。

・【中國新聞-Yahoo!ニュース】燃料高騰直撃、電気料金割安
 メニューのはずが…価格に上限なく、従来型上回る可能性
https://news.yahoo.co.jp/articles/1fd1a089e6feccbcc4adeaeb5077323a7f2b7b62

「従量電灯」といった様な従来からある契約では上限がある事が多いのですが、新電力や、既存の電力会社の新しいプランを契約している場合は上限なしの場合が多く存在します。

例えば、関西電力の家庭向けで一般的な従量電灯Aの場合、4月分は最初の15kWhまでが+33.66円、15kWhをこえる1kWhつき+2.24円と上限に達してそれ以上高くならない状況になっていますが、なっトクでんきやwithU-NEXTでんき等では上限設定がなく最初の15kWhまでが+45.29円、15kWhをこえる1kWhにつき+3.02円と高くなっています。

(220319)【関西電力】燃料調整単価.png

・【関西電力】燃料費調整単価のお知らせ(2022年4月分)
https://kepco.jp/ryokin/seido/2022/202204/

現在は、差額が最初の15kWhまでが+11.63円、15kWhをこえる1kWhつき+0.78円と大きくありませんが、最近の情勢をからするとさらに燃料費調整単価が高くなる可能性があります。
その為、燃料費調整単価の上限が設けられていない事業者の場合、ベースの電気料金が安くても上限価格の設定のある従量電灯Aよりも高くなる可能性があります。

eo電気に関しても調べてみましたが燃料費調整単価の上限価格無しで4月分は1kWhにつき+3.02円でした。

・【オプテージ】2022年4月分の燃料費調整単価について(PDF)
https://eonet.jp/service/charge/denki/pdf/fuel_2204.pdf

その他の新電力に関しては事業者によって違いがあり、HISでんきは燃料費調整単価の上限価格無しでした。

・【HISでんき】燃料費調整単価のお知らせ(2022 年 4 月) (PDF)
https://htb-energy.co.jp/wp/wp-content/uploads/2022/03/202204nentyouhitanka.pdf

一方で、私が今月契約したENEOSでんきに関しては、燃料費調整単価の上限価格ありで、最初の15kWhまでが+33.66円、15kWhをこえる1kWhつき+2.24円と関西電力 従量電灯Aと同じでした。

・【ENEOSでんき】2022年4月分 燃料費調整単価のお知らせ
https://www.eneos.co.jp/denki/contract/pdf/fuelcost_2204.pdf#page=02

一見、電気料金が安いと思って新電力を契約していたり、従来の電力会社での契約プランを変えていたりすると、燃料費調整単価の上限価格が無い契約で却って高くなることがあるので、お使いの電気の契約がどちらのタイプなのかこの機会に確認される事をオススメします。(^^)

主な新電力事業者については下記に記載がある他、「新電力の名称+燃料費調整」で検索すると各月の燃料費調整単価の記載がある事業者も多いのでそれで調べてみると分かるでしょう。

・【新電力比較情報 NPCプラン】電気代が値上がりしない
 新電力会社一覧(=燃料費調整単価に上限あり)
https://sfplan.jp/npc/news/limit-price

なお、旧来からある電力会社でオール電化向け等の深夜の電気料金が安いプランを契約されている方は、燃料費調整単価の上限価格の有無に係わらず、昔に契約したものの方がユーザー側に有利な契約内容になっている事が多いですのでそのままにしておくのが無難です。


24 件のコメント
1 - 24 / 24
えっ難しくてよくわからないー
eo電気はどうなんだろう。
中部電力ですが、
今までは燃料調整費は別扱いだったのが、
単価価格に含まれるようになった。

日本はエネルギー資源が無く、
ロシアのウクライナ侵略で
2倍になっても不思議ではない。
Kanon好き
Kanon好きさん・投稿者
SGマスタ

>> さと さん

結論から申し上げますと、eo電気は上限価格無しです。

本文中にも少し書かせて頂きましたが下記ページに載っています。

・【eo】燃料費調整制度・再生可能エネルギー発電促進賦課金
https://eonet.jp/service/charge/denki/fuel_re.html

2022年4月分を開くと1kWhにつき+3.02円とありますので、関西電力 従量電灯Aの+2.24円より+0.78円高くなっています。

電気料金は、ベースの電気料金に燃料費調整単価を加減し、再生可能エネルギー発電促進賦課金を加えた額が実際に支払う金額となります。

・eo電気 料金
https://eonet.jp/service/charge/denki/

eo電気スタンダードプラン(ネットセット)の場合、例えば120kWhを超え300kWhの単価が24.06円/1kWhとなっていて、ここに燃料費調整単価の+3.02円/1kWhと再エネ賦課金+3.36円/1kWhが加わるので、実際に支払う単価は30.44円/1kWhとなります。

一方で関西電力 従量電灯Aの場合は120kWhを超え300kWhの単価が25.71円/1kWhで、燃料費調整単価+2.24円、再エネ賦課金+3.36円で31.31円/1kWhとなります。

・関西電力 従量電灯A
https://kepco.jp/ryokin/menu/dento_a/

つまり元の料金で比較すると差額が1.65円/1kWhあるのですが、燃料費調整単価を考慮すると0.87円/1kWhに縮まり、広告に書かれている程、電気料金が安くならないという事になります。。

現段階ではまだeo電気の方が、120kWhを超え300kWhの単価が0.87円/1kWh安いのですが、今後さらに燃料費調整単価が高くなると逆にeo電気の方が高くなる可能性がありますね。
Kanon好き
Kanon好きさん・投稿者
SGマスタ

>> 伊勢爺い さん

中部電力も燃料費調整単価は別に設定されていますね。

・【中部電力】燃料費調整制度とは
https://miraiz.chuden.co.jp/home/electric/contract/fuelcost/low/index.html

2022年4月時点ですと、+1.17円/1kWhとなっています。

・【中部電力】2022年4月 燃料費調整単価表
https://miraiz.chuden.co.jp/home/electric/contract/fuelcost/unitprice/__icsFiles/afieldfile/2022/02/28/nen_price_202204_1.pdf

中部電力さんの場合、燃料費調整単価の上限にはまだまだ達しない状況ですので、今後契約内容に関わりなく高くなっているかと思われます。(^^;
私もちょうどこれを調べていました。(私にとって)タイムリーな話題をありがとうございます。

例えば、ずっと同じ家にお住まいの方は、去年の使用量のデータから類推し、どのプランがベストなのか選択していくが大事ですね?(難しい・・・)インフレというより、スタグフレーションのような物価上昇に恐怖を感じている今日この頃です💦
Kanon好き
Kanon好きさん・投稿者
SGマスタ

>> ねむ125@sp010er さん

まず、ご自身が契約している電気契約を調べて、燃料費調整単価の上限設定があるのかどうか確認された方が良いですね。

これは毎月の実際の燃料費調整単価と旧来からある地域電力会社の単価を比較すれば分かります。
もしくは、契約の約款もしくは定義書を見ると燃料費調整単価の決定方法に関する記載があるのでそれで確認可能です。

そして、乗り換えを検討される場合は燃料費調整単価の上限がある事業者やプランを選ぶことをオススメします。

但し小規模な所を中心に燃料費高騰に従い上限設定を撤廃するケースがある様ですので、なるべく大手企業を選択した方が無難でしょうね。(^^;

>> Kanon好き さん

ありがとうごさいます。
とても参考になりました。
燃料費調整単価は各社
差が無いと思っていました。

私は4月からはキャンペーンの
あるドコモ電気に乗り換える
予定です。半年ほどでeo電気に
戻る予定でしたが、そうなると
エネオス電気も有りですね。🧐
昨年1月の転居の際に、どさくさ紛れでネット関連でかかってきた事業者の新電力契約を行おうと思いました(転居前の東京では「東急でんき」なる新電力事業者と契約していたので)。しかしたまたまあの時期が電力自給逼迫の状態で、いきなり関西電力よりも高くなりそうなことがわかりました。
慌てて解約。以来浮気なしに、関電一択です。
独居ゆえ、毎月120kwを超えることは今のところありませんし、大した値上げではなさそうなので安堵しております。
でも毎日来るいろんなDMに苦笑いしております。(^^ゞ
北海道電力は大丈夫なんですね。
うむ。
難しくてよくわからないけど、節約した方が良いのかな。
僕は節約のしようがないのだが。
電灯はLEDでつけっぱなしは常夜灯の0.6W。一人暮らしなのでLEDで100W相当の14W。
暖房も冷房も使ってない。冷蔵庫は消すわけにもいかないし。
洗濯もしないわけにいかない。これ以上は無理。
eo電気利用者は調整費高騰が続くようなら
一旦関電に戻った方が良いかも知れませんね。

落ち着いたらeo電気の戻れば良いだけです。
Kanon好き
Kanon好きさん・投稿者
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>zenjiroさん
ドコモでんきの燃料費調整単価を調べてみましたが関西電力エリアに関しては1Kwhあたり+2.24円で上限価格ありですね。

・【ドコモでんき】燃料費調整単価
https://denki.docomo.ne.jp/fuel-cost/

ENEOSでんきにはにねんとく2割(とくとく割)という2年毎の更新契約で1kWhあたり0.2~0.3円安くなるサービスもあるのでそれを入れると殆どの条件でeo電気よりも安くなりますね。
更新月以外の解約だと契約解除料が発生しますが、1,100円なのでリスクはそれ程大きくないと思います。

>tomokawauchiさん
昨年1月頃は国内でLNGが不足して市場連動型の契約だと電気料金が高くなったりしていましたね。(^^;
120kwを超えない程度の利用でしたら、多少新電力の方が安くなる所も存在するものの、差額は小さいので関西電力のままでも良いかと思います。(^^)

>sun3さん
北海道電力は、上限の平均燃料価格が55,800円/klに対して44,300円/klと余裕がある状態ですので、北海道電力や北海道電力の燃料費調整単価を採用している新電力どちらも今の所は大丈夫ですね。

>一郎太二郎太さん
要するに、原油や天然ガスの価格を電気料金に反映する仕組みで、契約によって燃料費調整単価の上限が設けられていてそれ以上値上がらない所と、上限設定が無くそのまま値上げされる所があるという感じですね。

一郎太二郎太さんの場合は冷暖房も使っていないという事でしたら電力使用量は少ないでしょうから普通の電気契約をされているなら問題ないかと思います。(^^)

>クリームメロンソーダさん
関西電力の従量電灯Aに戻すか、ENEOSでんきの様な燃料調整単価の上限が設定された新電力に乗り換えるかのどちらかという感じですね。

ただ、中にはガスとのセットによる割引を利用しているケースもあるでしょうからその辺りも考える必要があるかもしれません。

>> Kanon好き さん

関電ガスも使っているなら
なっとくパックにスイッチしましょう。
Kanon好き
Kanon好きさん・投稿者
SGマスタ

>> クリームメロンソーダ さん

私の所は集中プロパンなのでガス会社の乗り換えは不可だったりします。(^^;

一般例として電気とガスのセットについて書くと、関西電力のなっとくパックも燃料費調整単価の上限設定の無いプランになるので、その意味ではeo電気と同じだったりします。

ただ、関電ガスは値引き率が高いのでなっとくパックや関電ガス eo割といった燃料費調整単価の上限設定のないプランでもトータルで安くなる可能性があります。

もしくはeoにある関電ガスのサイトを見ると関西電力の電気と関電ガス なっトクプランの組み合わせで電気セット割引適用でガス料金が割引となる様ですので、燃料費調整単価上限のある関西電力 従量電灯Aと組み合わせる事も可能みたいですね。
今だと、なっとくパックの様な普通のセットの方が安いですが、燃料調整単価がさらに高くなるとこちらの方が安くなるかもしれません。

・【eo】関電ガス eo割
https://eonet.jp/service/charge/gas/
世界的なエネルギー価格の高騰で電力会社は大赤字でしょう。

ちなみにEU圏のガス代はすでに月6万超えとか聞きました。
(2ヶ月13万円とか・・・)
節約とかそんなレベルの話ではない気がしてます。
Kanon好き
Kanon好きさん・投稿者
SGマスタ

>> kaji さん

確かに、電力会社への影響は大きいでしょうね。
特に、卸電力取引所(JEPX)から電力の大半を仕入れている様な新電力は価格高騰の影響で新規申込受付を停止している所が増えています。
値上げどころか大規模停電しそう。 
東京電力と東北電力。 
該当区域の方は節電にご協力ください。
別スレがありますが、こんな事態になっていますね。
--
エルピオでんきの契約は2022年4月末で終了となります
https://enechange.jp/specials/lpio-support?utm_source=C-all_20220325&utm_medium=email
Kanon好き
Kanon好きさん・投稿者
SGマスタ
>kajiさん
来年1月頃も厳しくなるのではという話が出ていますね。

・【共同通信-Yahoo!ニュース】東電管内、来冬も需給逼迫
 23年1月の予備率0.1%
https://news.yahoo.co.jp/articles/86ee9724914ad1537ef601042c36bb58c03796c1

>ひみつ77さん
エルピオは申込受付停止からあっという間に終了となったので驚きました。
電力市場(JEPX)からの購入が中心の事業者はどこも厳しいでしょうね。(^^;

結局の所、LNG火力等の自前で安定した発電が可能な設備を持つ事業者でかつ一定以上の企業規模のある所でないと価格変動に耐える事が出来ないのだと思いました。

>> Kanon好き さん

想定外の環境変化ではあるのでしょうが、生活の基盤的なサービス(の提供や事業参入)に関しては、経産省等からの規制やガイドラインが必要ではないかと感じます。既にあるのだろうか?

>> Kanon好き さん

エルピオさんも、仕入れ原価が高騰し、価格/料金反映も早期に追従できないので、大幅な赤字垂れ流し状態なのかも知れません。
Kanon好き
Kanon好きさん・投稿者
SGマスタ

>> ひみつ77@👈👉ご安全に! さん

どうなんでしょうねぇ。
詳しくは知らないのですが、今までの流れからするとあまり参入のハードルを高くしていない様には感じます。

エルピオでんきのケースは仰る通りでしょうね。
急激にエネルギー価格が高騰すると対応しきれなくなるのだと思います。

>> Kanon好き さん

長期的にこの状況は続くでしょう。
電気代、ガス代は2〜3倍以上を目指して上昇すると思われます。
食品、金属・・あらゆる物価上昇と世界的な大不況の到来です。
私達からは大金が流れ出ていきますが、まだマシなほうでしょう。
ウクライナでは本物の血が流されています。
幸い日本の石油や天然ガスに占めるロシア産の割合は1割以下。
エネルギー消費を1割減らせばロシア抜きで生きていく事はできるでしょう。(金属やパラジウムは難しいけど)
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