■ mineoのパケットデータ表示について【連載その4】
今回は節約スイッチON時の通信量である「低速通信量」について解説します
現在は低速通信量に関して公開されておりません
前回のシステム改修の際に、今後は高速通信量と低速通信量を分離して表示する予定があると発表されましたので大いに期待するところです
ご存知の通り、節約スイッチON時はパケット消費を伴わないので通信によるパケット使用量、残容量に影響を与えません
しかしデータ通信量としては日々使用した分だけ増加しています
ではどれだけが低速通信だったのかちょっと気になるわけです
月間を通じて節約スイッチをONにしたまま、あるいはOFFにしたままですと前者はすべて低速通信量、後者はすべて高速通信量になりますが、適時切り替えた場合はもう訳が分かりません
しかし【連載その2】で説明した通り、①使用量から②タンク、ギフト、チップの消費量を差し引くと③高速通信量が算出できるはずです
また【連載その3】で説明した通り、④通信量が公開されていますが、この④通信量は⑤高速通信量+⑥低速通信量であることが想像できます
そこでこの関係を数式にしてみますと
④通信量 = ①使用量 - ②タンク、ギフト、チップの消費量
④通信量 = ⑤高速通信量 + ⑥低速通信量 ですから
⑥低速通信量 = ①使用量 - ②タンク、ギフト、チップの消費量 - ⑤高速通信量
このように⑥低速通信量を導き出せることになり、そのための数値はデータ通信量明細照会にあるということになります
しかしこの時に考慮しなくてはならない要素がもう一つあります
【連載その2】の4にて⑦ゴーストが発生する条件を説明しました
これを考慮すると
④通信量 = ①使用量 - ②タンク、ギフト、チップの消費量 - ⑦ゴースト
④通信量 = ⑤高速通信量 + ⑥低速通信量 ですから
⑥低速通信量 = ①使用量 - ②タンク、ギフト、チップの消費量 - ⑦ゴースト - ⑤高速通信量
しかし⑦ゴーストはデータ通信量明細照会の中のどこにも記載がありません
私たちが自分自身でゴーストを認識し、記録しておかない限り上記の計算は成り立ちません
なぜならその名の通り、パケット消費をした瞬間にその数値が判らなくなるからです
(さとさんはうまい命名をしたものだと、今更ながら感心します)
私はずいぶん前から毎月発生するゴーストを月初に記録し、計算から低速通信量を算出しています
意味があるかないかは別にして、節約するしないに関わらず、自分が使った通信量を正しく掌握したいと思うことが重要だと考えているからで、今後の改修でmineoが高速/低速を分離してくれるまでは続けようと思っています
次回は1MB以下の端数の取り扱い、ギフト時に優先バケツに残ってしまう現象について解説します
バックナンバーはこちらです
【連載その1】はこちら https://king.mineo.jp/my/absente/reports/12940
【連載その2】はこちら https://king.mineo.jp/my/absente/reports/12956
【連載その3】はこちら https://king.mineo.jp/my/absente/reports/13110