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スマホの望遠レンズのおすすめ5選!ライブや球場でも使えるのか画質や使い勝手を検証してみた
PC・ガジェット・AV機器などの解説や評価を行なうフリーライター。趣味は旅行・キャンプ・登山・海の沖のほうで泳ぐこと。
フリーライターの湯浅です。
趣味の1つが、写真撮影。
広角レンズで雄大な景色を撮ることと、望遠レンズやマクロレンズ身近にある小さいものを撮ることという、機材も手法も違う2種類の撮影が両方好きです。
そこで、一眼レフカメラや交換レンズなどはなるべく持ち歩くようにしていますが、それでも散歩中などスマホしか持っていないときに限って、遠くの動物を見つけたり、綺麗な月を撮りたくなったりすることがあります。
また、スポーツ観戦やライブなどで、「推し」を撮るために望遠レンズを使いたいが、カメラを買うのはちょっとハードルが高い…と感じている人もいることでしょう。
そのようなときに便利なのが、スマホに取り付けられる望遠レンズ。
今回は、スマホに装着して望遠撮影ができる「スマホ用望遠レンズ」をいくつか試し、使い勝手や写真の画質を比較してみました。
※なお、スポーツ観戦やライブでは、撮影が禁止されている場合があります。また、スマホでの撮影は許可されていても、望遠レンズの撮影はNGとされるケースもあるため、使用前に必ずルールを確認しておきましょう。
<目次>
「スマホ用望遠レンズ」とは、スマホカメラのレンズに直接取り付けて使用する望遠レンズのこと。
レンズに付属のクリップやホルダーなどの器具を使って、望遠レンズをスマホカメラのレンズに密着させます。これにより、スマホのレンズが望遠仕様になるため、普段使っているカメラアプリをそのまま使って望遠撮影が可能になります。
価格帯は倍率(拡大率)によって異なりますが、だいたい3,000~10,000円くらいです。
2. スマホ用望遠レンズの選び方
スマホ用望遠レンズは商品によって、対応スマホサイズや倍率が異なります。目的に合わせた選び方を紹介するのでチェックしてみましょう。
スマホ用望遠レンズは、付属のクリップやホルダーでスマホのレンズに密着させて使用します。基本的には、あらゆるスマホに対応できるように作られていますが、スマホサイズやレンズの位置によっては対応できない場合があります。
また、スマホのレンズとスマホ用望遠レンズをうまく密着させられないと、写真の周囲に「ケラレ」という黒い影が写り込んでしまうことも。
そのため、購入前にカタログや製品ページで対応機種や対応サイズを確認したり、製品の口コミを参考にしたりして、手持ちのスマホの対応可否をチェックしておくのがおすすめ。量販店などで試用ができるものであれば、実際に装着してみるのも良い方法です。
ただし、スマホケースによってスマホのサイズが大きくなっていたり、レンズ部分に厚みがでていたりすると、望遠レンズが正しく装着できないことがあります。そのため、ケースを含めた大きさで使えるか確認しておきましょう。
それが難しい場合は、望遠レンズを使用する時だけ、ケースを外すといった対応が必要になります。
「倍率」とは、被写体を実際の見た目から何倍に拡大できるかを示す値です。倍率の大きいレンズのほうが、小さく見える遠くの被写体を大きく撮影できます。
ただし、倍率が高いほどレンズが大きく重くなるだけでなく、写る範囲が狭くなり、手ブレもしやすくもなるため、撮影したい被写体や用途に応じて適切な倍率を選ぶのが重要です。
以下で、シーンに合わせたおすすめの倍率を詳しく解説していきます。
運動会や発表会では、会場全体の様子を撮影したり、景色を含めて広範囲を撮影したりすることがあります。その場合は、写る範囲が広い「2~8倍」程度の望遠レンズがおすすめです。
倍率が高すぎるレンズを選ぶと、写る範囲が狭くなります。目的の人物をフレーム内でうまく見つけられなかったり、手ブレが発生しやすくなったりするので、きちんとフレームに収めるのが難しくなります。
スポーツ観戦やライブで、目的の人物を非常に遠くから撮影したい場合には、「8~20倍」といった高倍率の望遠レンズが適しています。
また、運動会や発表会でも、人物の顔をアップで撮影したいような場合には、高倍率のほうがいいでしょう。
ただし、8倍を超えるような高倍率の望遠レンズを装着すると、かなり手ブレが発生しやすくなるため、三脚を使わないとうまく撮れないかもしれません。その場合は、撮影場所での三脚の使用が許可されているかを事前に確認しておきましょう。
スマホ用望遠鏡は、普段はスマホから外して持ち歩くことが想定されるため、使用していないときの収納性や携帯性も重要です。また、望遠レンズは複数枚のガラスでできたワレモノでもあるため、衝撃を吸収できる収納ケースがあればなお安心でしょう。
さらに、使いたいときに素早く装着できるよう、ネックストラップなどを装着できるようになっていると便利です。
2.4. さまざまな撮影を楽しむなら複数レンズがセットのものを選ぼう
スマホに装着できるレンズには、今回紹介した「望遠レンズ」のほかにも、「広角レンズ」「魚眼レンズ」「マクロレンズ」など、いくつかの種類があります。これらがセットになった製品を選べば、望遠撮影以外にも撮影の幅が広がります。
●広角レンズ
標準レンズよりも広範囲を撮影できるレンズで、「望遠レンズの逆」ともいえる存在です。
被写体から遠ざかることができないような場所でも広範囲を撮影できるため、以下のようなシーンで活躍します。
・ 室内での集合写真撮影
・ 狭い部屋全体の全景撮影
・ 雄大な景色を広く切り取る風景撮影
●魚眼レンズ
広角レンズよりもさらに広範囲を撮影できるレンズです。あまりにも広角であるため、撮影した写真は中心部以外が円形に歪んでしまうほど。実は、玄関ドアに設置されているドアスコープも魚眼レンズです。このようなレンズは以下のようなシーンで活躍します。
・空全体を撮影
・とにかく広範囲を記録したい撮影
・意図的に芸術的効果を狙う撮影
●マクロレンズ
数cmなど、標準レンズではピントが合わないほど近づいての撮影ができるレンズです。このようなレンズは以下のようなシーンで活躍します。
・花や部品などの細部を撮影
・刺繍など、小さくて複雑な形状の被写体を拡大して撮影
5. おすすめのスマホ用望遠レンズ5商品をレビュー!
ここでは、スマホ用望遠レンズの人気商品やおすすめ商品を5つ、実際に使って検証します。
今回は「Sony Xperia 10 VI (XQ-ES44)」を使用して撮影を行いました。下の写真はなにも装着せずにノーマルカメラで撮影したものです。
次に、それぞれの製品を順に装着して撮影しました。以下の写真の赤枠部分に向けているため、その部分がどのように大きく撮れているかをチェックしてみてください。
なお手ブレを防ぐため、どの製品もスマホを三脚に固定した状態で撮影しています。
パソコンやスマホの周辺機器で知られる「エレコム」の製品。スマホ用の望遠レンズは2倍、8倍、16倍の3種類展開となっていますが、今回は2倍を使用しました。
レンズ・クリップのほか、収納袋とレンズクリーナー(布)が付属しており、携帯性もよいのが魅力です。
倍率2倍ということもあり、レンズは非常に軽量・コンパクト。ポケットに入れておくなどして、シーンに合わせて手軽に着脱できます。ピント合わせの必要がないため、装着すればすぐに撮影可能です。
収納袋だけでなくレンズにはキャップがあるため、むき出しでポケットやカバンに入れてもレンズが傷つきにくいのも便利なポイントです。
レンズの中には取り付けると明るさが減ってしまうものがありますが、このレンズはそのようなことがなく明るく撮影できていました。輪郭のにじみや、画像周辺の歪みもほとんどありません。
スマホ本体のレンズ形状との相性によっては、四隅のどこかに影が入ってしまうこともあります。
倍率は2倍なので、遠くのものを大きく拡大する、という目的には少々物足りないかもしれませんが、室内などで「もうちょっとだけ大きく撮りたい」という場合などには役立つでしょう。
レンズやレンズフィルターといった写真用品を製造・販売する日本の大手メーカー「ケンコー・トキナー」の製品。倍率7倍、8倍の2展開がありますが、今回は8倍を使用しています。
レンズ・固定用クリップ・収納ポーチ・レンズクリーナーのみというシンプルな構成です。
外装は高級感があり、ピントリングの動きも滑らか。軽量で、クリップの内側が滑りにくい素材になっているため、勝手にズレてしまうようなことはありません。
接眼レンズ(スマホのレンズに当てる部分)は、リングを引き出すとアイカップ(目に当てる部分)になり、単体で望遠鏡としても使えます。他の製品では、別途アイカップを取り付ける必要があったので、ここは便利だと感じました。
隅の部分でほんの少しだけ黒い影が出てしまいましたが、これはスマホ本体のレンズの形状との相性といえます。写っている部分はくっきりとして、色合いも鮮やかでした。
高倍率なのに超小型コンパクトなので、「今日は望遠で撮影をしよう」という予定がなくても常に持ち歩き、偶然出合った被写体を望遠で撮れる、そんな楽しみ方ができる製品です。
ネット通販サイトなどを中心に、スマホ用レンズやデジタル系玩具などを発売するブランド「Selvim」の製品。
望遠レンズのほか、「広角レンズ」「魚眼レンズ」「マクロレンズ」も付属しています。さらに、スマホホルダー付きの三脚も付属するという充実ぶり。
望遠レンズの先端には「花形フード」が装着されており、レンズを保護するとともに余分な太陽光なども防いでくれます。
クリップのスマホ本体を押さえる部分は角度が可変になっており、よりしっかりと固定できるようになっています。レンズの外装や可動部の作りはしっかりしており、ピントリングの動きもスムーズです。
付属品の多い製品ですが、すべてをしっかり固定して収納できるケースが付属しているため、安心して持ち運ぶことができます。
22倍という高倍率だけあって、大きく拡大して撮影できています。それでいて輪郭はクッキリ、色あいも鮮やかで、とてもキレイに撮影できている印象です。
ただ、周辺部ではやや輪郭にボケが出がちでした。被写体をなるべく中央に据えるような撮り方がいいでしょう。
4,000円を切る価格で22倍という高倍率を実現し、さまざまな撮影を楽しめる3種類のレンズが付属した、非常にコストパフォーマンスの高い製品といえます。
スマホに装着する望遠鏡や顕微鏡、そして接続用のアダプターなどを販売する「Apexel」の製品。今回紹介した製品の中では唯一、スマホを両側面から挟む万力のようなホルダーにレンズを取り付ける形式です。
36倍と高倍率なのでレンズは長く重めですが、運搬しやすいようカラビナ付きの保護ケースが付属します。そのほか、頑丈な三脚や、単体で望遠鏡として使うためのアイカップも付属しています。
ホルダーはさまざまな厚みのスマホに装着でき、なおかつ本体側面のボタンを押してしまいにくい構造になっています。今回紹介した他製品のクリップ型よりも安定して固定でき、装着後にレンズがズレてしまうようなこともほとんどありませんでした。
三脚にはスマホ本体を装着することもできますが、製品パッケージにあるようにレンズを装着することもできます。レンズが長くて重いので、そのほうが安定して撮影できました。
今回の5製品で最大の36倍という高倍率だけあって、被写体を非常に大きく撮影できています。輪郭はクッキリして高精細、しかも周辺部でもあまり輪郭がボケません。
高倍率の望遠レンズが、ガッチリ安定できるホルダーによってその性能をしっかり活かしきれている、そんな製品です。
スマホケースやガラスフィルムを中心に展開するブランド「LEPLUS NEXT」の製品。クリップとアイカップ、レンズクリーナーがセットで付属してきます。18倍という高倍率ながら、100gを切る軽量さも特長です。
ストラップホールがあるため、腰などにぶらさげておいて必要なときすぐ装着する、という使い方ができます。軽量なので、ぶらさげたままでも苦になりません。
スマホ本体を固定するクリップはやや滑りやすいので、ピントリングを回す際などには望遠レンズをしっかり抑えておく必要があります。アイカップが付属しているので、単体で望遠鏡として使えるのはお得な点です。
中央部はとてもクッキリと撮れていますが、周辺はややボケがちな傾向にあります。
高倍率のわりに軽量コンパクトであることや、ボケがちな面も活かして、散歩しながらレトロな雰囲気の写真を撮る、といった用途に適しているかもしれません。
6. まとめ
デジカメと比べて、スマホカメラの最大の弱点は「望遠撮影」といえるでしょう。その弱点を手軽に解消してくれるのが、スマホ用望遠レンズです。
用途に適した商品をうまく選べば、デジカメを買うより低予算で望遠撮影ができるようになり、しかも多くの望遠機能付きデジカメよりも軽量で持ち運び安いのもメリットです。
今回試した中では、「Apexel HD36倍望遠レンズ」の高倍率・高画質、そしてなにより確実な固定のできるホルダーが気に入りました。実はスマホ用望遠レンズのクリップやホルダーは、ほとんどの製品で同形状をしており、互換性があります。そのため、今後スマホ用に別のレンズを購入しても、このホルダーで確実に固定できそうです。
36倍の高倍率では、月も綺麗に撮影できました。キャンプや登山でよく月を撮っているのですが、大きくて重い一眼レフカメラと望遠レンズを持っていかなくても、このレンズがあれば気軽に月の撮影が楽しめそうです。
遠くに小さく見えている被写体を、思い切り大きく撮影できるスマホ用望遠レンズ。これ一つで、スマホで写真を撮る楽しみがさらに広がることでしょう。
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望遠でもあんなにきれいに撮れるんですね。
一眼レフカメラ📸わざわざ買わなくてもいいんですね(˶ᐢᗜᐢ˶)
以前、雑誌の付録でスマホ用望遠と接写レンズを使った事がありましたが、うまく使いこなせないのと手間がかかってましたが、また使ってみたいかな
リアルに見てみたい笑。

私、望遠レンズなんか持っていません~~~~~!!!望遠レンズ、一度試してみたいです~~~!!!
百円ショップでも、売ってました~~~?!
お値段しだいかも~~~~???
つい、前のブログなどから予測して3桁以下でないかなぁ😅と読み進みました。
最近、百均の大型店で高級腕時計の電池も見つけたし、だいぶ充実してきたから、もうちょっとすると売ってくれないかなぁと期待しつつ待つとするか。ー“当分買えない族”より。
性能は及ばないにせよ。
薄いスマホに内蔵された望遠レンズも凄いよな~
と改めて感じさせられました。
単眼鏡(たんがんきょう)と言うんだよ。
最近の、3つ4つレンズが付いてる端末には、使えないのかな?
最近のiPhoneは、3つくらいレンズなかった?
たぶん使えないだろうなー という感じがします。
>> 33&47 さん
監視カメラになると思います。撮影さえ出来れば映るだろうから、望遠レンズを持っている人は、無料の動体検知アプリでも入れて使ってみてください。
映ってる範囲に動く者や鳥などの動物が入ると、撮影してくれると思います。
動体検知アプリじゃなくて、普通に長時間撮影させておいても良いですが、何も映ってない時に録画していても、ストレージの無駄遣いになってしまいます。
ただ、望遠レンズなら映る範囲が狭いので、何を狙うかが重要でしょう。
探偵とかが張り込みに使っていても不思議はないですね。
説明が、適格で且、分かりやすくして頂き有難う御座居ました。
後編として、マクロレンズ特集も期待してます。
宜しくお願いします。
面白いガジェット
ありがとうございました。
買ってみたくなりました📱🔭
基板撮影していたレンズの種類を教えて頂きたいです。
とても良さそうなもの!この記事を参考に買ってみたいです!
だとしたら欲しいかも。
ちなみにスマホが2倍まで対応しているとレンズ倍率との掛け算になるのですかねぇ。(レンズ倍率8倍☓スマホ2倍=16倍 とか)
マクロレンズも興味あるので記事にしてほしいです。
大口径で明るく、使える物でしたが、次第に2倍では物足りなく感じて出番がなくなっていました。
高倍率で月のクレーターを撮影してみたい!
>> 地車 さん
動画では…ないよな?wワァオ〜---..
知らなかった!!
驚きの情報ありがとうございます
使ってみての感想は以下の通りです。
・表記は40倍だが実際は4倍程度
・iPhoneの複数カメラ搭載機種では標準カメラアプリを使用するとカメラがうまく切り替えられずセッティングが困難
※後になって別のカメラアプリを使用することでカメラを切り替えず簡単にセッティングできることがわかりました。
・恐ろしく手ブレする。相当の腕があるか、固定をしっかりしなくては撮影できない。
また、広角気味のカメラでは望遠レンズの枠が映ってしまうので、標準か望遠のカメラでの撮影が必要そうです。
望遠レンズでライブやスポーツの撮影を推奨されていますが、この手ブレの状態でできますかね。
後々は練習を積んで子供の運動会やお遊戯会で使いたいです。
何をどう選んだらさっぱりだったので
とても参考になる記事でした。
第二弾があれば、、iPhoneだとレンズが複数あるので、
どのレンズを選んだからいいかも写真付きで知りたいです。
けれど自分では使う機会無いかな
ありがとう ございました。
(ノζ _ Ꙩꙻ ξ)
望遠を必要とする、より良い写真や動画を撮影したい場面にはカメラを持参します。スマホでは、それなりに撮影できればと妥協していますので、スマホ用望遠レンズは不要かな。カメラ機能を売りにしたスマホもありますが、カメラバーの大きく出っ張ったデザインが、同様に受け入れ難いです。
是非試してみたいです。
散歩の途中で野鳥、昆虫及び木の実等を写真に撮りたい時がありましたが、スマホでは撮れなかったものですから。
ただ手振れの心配がありますね。
いいですね〜