令和時代の小学校がすごい! 「ICT教育」を取り入れた"未来の教室"に潜入してみた
1990年生まれ。特別支援学校の音楽教諭を経て独立。発達障害のある子どものための音楽教室「ツナガリMusic Lab.」を神戸に設立。発達支援を取り入れた音楽レッスンを通して、子どもたちの「できた!」を引き出す社会起業家。
みなさん、「学校」というと、どんな風景を想い浮かべるでしょう。
深い緑の黒板。風に踊る大きなカーテン。靴箱に並ぶ白い上履き。
机の上に開かれた、ジャポニカ学習帳。
学校に想いをはせるほど、たくさんの思い出が浮かんできますね。なつかしい。
ところで。
そんな学校に今、「革命」が起きていることを、ご存知でしょうか?
その革命は『ICT教育』。パソコンやタブレット、インターネットなどの通信技術(ICT)※を活かした、まったく新しいかたちの授業のことです。今、全国の小中学校でICT教育の導入が始まっており、一部の学校では、すでに本格的に取り入れられているとのこと。
※ICT:「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略。
「教室から黒板がなくなる」とか「ジャポニカ学習帳はもう使わない」とか......。わたしたちの懐かしの学校は、これからどのように変わっていくのでしょうか。そして、そんなハイテク学校で生活する子どもたちの様子は......めちゃめちゃ気になりますよね!
百聞は一見にしかず!ということで、学校現場に潜入し「未来の学校」の実態を取材してきました。
どん。こんにちは! はじめて記事を書かせていただきます、武藤紗貴子です。
普段は、発達障害のある子どもたちへ音楽のレッスンを開いているわたくし。実は、特別支援学校の“元教員”でもあります。学校が今どんな進化を遂げているのか、この目でたしかめたいと思います!
ということで、やってきましたのは、いち早く未来へ歩みを進めているとうわさの、尼崎市立下坂部(しもさかべ)小学校 。もしかしたら古き良き学校の風景が変わってしまっていて、ショックを受けないだろうか、と不安を感じながら門をくぐります.....ドキドキ。
「ごめんください〜!」
「こんにちは! おまちしておりました。」
今回、学校を案内してくださる杉本浩美校長先生です。
ご挨拶のあと、学校見学へ。廊下に張り出された子ども新聞が、小学校を小学校らしく彩っています。良かった、古き良き学校だ! そう安堵した、そのとき。
「ピコン、ピコン、ピコン。ティローン♪」
学校では聞き慣れない楽しげな電子音が、どこからか聞こえてきます。まるでゲームセンターのような……これは……もしかして授業をサボって遊んでる生徒が!?
案内いただいた教室の引き戸に手をかけ、ゆっくりと、中をのぞくと……
「ピコピコ、ピコン。ティロリーン♪」
わぁぉ! 教室中がピコピコ音に包まれています! そして生徒はタブレットに夢中! これは一体……!?
早速、未来の教室らしい授業を目の当たりにしました。具体的にどんなことをやってるのでしょう。……ちょっとのぞいてみましょうか。どれどれ。
「進む」「ジャンプする」などのアクションを、パズルのように組み立てています。実行ボタンを押すと、キャラクターがその通りに動き、正しい組み方をすれば、ミッションがクリアできるようで……みんなすごく集中してます! 廊下で聞いたピコピコ音は、これだったんですね。サボってるなんて疑ってごめんね。
ここでわたし、あることに気づきました。
生徒1:レベル3-2わからんわ〜。
生徒2:3-2とかめちゃ余裕やったわ。おれもうレベル4やで〜。
「キーンコーンカーンコーン」
生徒:え゛ーーーーーーー!!!!! もう終わっぢゃっだーー!
ここで、プログラミングの授業を担当する、兒玉崇先生にも話を聞いてみました。
お次は6年生の社会の授業。今日のテーマは「南蛮貿易」! 担当の、宮里先生が教えます。さて、どんな発見があるんでしょうか。
先生の合図で、生徒は慣れた様子でタブレットを手にとり、インターネットで調べはじめました。資料集とタブレットを、交互に見ている生徒も。みんなどんなふうに調べてるんだろう。ちょっとのぞき見を……どれどれ。
こちらの生徒は「南蛮貿易で日本に伝わった文化」を調べてますね。
そもそも「南蛮」がどんな意味なのかを掘り下げる生徒も。なるほど、言葉が好きなのかな。わたしも言葉から調べる派かも。
さらに、この貿易で日本に伝わった「鉄砲」から派生して、「鉄砲で、戦はどんなふうに変化したのか」について注目する生徒も発見。マニアックな調査もおもしろい!
「ピピピ、ピピピ。(タイマーの音)」
教室前方の大きいモニタに、みんなの調べたものが次々に表示されていきます。
そんな調子で、生徒が自分なりに調べたことを発表するたびに、教室がどんどん活気にあふれていきます。そして先生は、出てきた情報をホワイトボードにまとめていき、気がつけば……
そして授業後、板書の写真を撮る生徒たち。わたしが小学生のときなんて、書くの遅くて、黒板をうつすことに必死だったなあ……。ちなみに、ちゃんとあとで、自分なりにノートへまとめるんだそうです。
ICT教育が子どもを変えた!? 社会の宮里先生にきいてみた
授業スタイルも革新的だけど、生徒の取り組む姿勢も素晴らしい! 生徒にとってのICT教育の魅力ってなんだろう。先生に、くわしく話を聞いてみました。
こちら、さきほど社会を担当していた、宮里篤実先生です。
未来の教室でも変わらないものとは。最後に校長先生にきいてみた。
知れば知るほど、先生にとっても、生徒にとっても、ICT教育はあたたかい。ますます進化を続ける未来の教室は、このさきどんなふうになっていくのでしょうか。最後に、今日一日案内していただいた校長先生に、お話をうかがいました。
「なにを?」「なんのために?」そんな風に問いを投げかける。思考を深めること、ときには立ち止まること、他の人の意見を聞くことなど、いろんな視点に気づかせる。それも教師の仕事だと思います。
ICT教育の時代になっても、子どもたちと毎日一緒に過ごし、たくさんのきっかけを与える。わたしたちの役目は、ずっと変わらないと思います。
まとめ
未来の教室を取材してわかったこと。それはハイテク技術によって学校にもたらされた、「みんなに嬉しい革命」でした。生徒はのびのびと楽しそうに学び、遊ぶ姿が見られ、先生からは「ひとりひとりと向き合う教育」への情熱を感じられました。
校長先生は最後に言いました。
「社会に出ると、正解が用意されていない問題ばかり。自分らしさを出し合って、協力してゴールに向かう力が求められます。だから学校でも違いを尊重し「それもいいね」とお互いを認め合うことを大事にしたいのです」
変わるものと、変わらないもの。
子どもたちが、自分らしく育っていけるように。
かつてわたしたちに注がれた先生たちのあたたかいまなざしは、未来の教室でも変わらず子どもたちに向けられていました。
この授業の時間が待ち遠しい!になってもらえると嬉しいですね。
ところで、黒板へのプロジェクションマッピングまだですか?(書き込めて反応あるとなお良し
私の様な悪ガキは授業中にくっちゃべって先生に怒られるのも楽しみの1つと云う困った生徒でした。要領よく授業中したイタズラの思い出の方が多く残っています。授業そのものの思い出はほとんど無いですねー。
ふと、今の子達は大人になった時にどんな思い出が残るのかなって、興味を持ちました(*^∇^*)
これも、コロナ以降学校に集まれないので、英知を終結してIT教育を一層推進したことが背景になります!!
皮肉にもコロナがIT教育の推進を後押ししたということでしょうか??
日本でもひと昔前も学校にIT教育を導入するためにいろいろと努力してきましたが、ITの進化に教育現場がついていけないとともに、教師がITの進歩についていけないという背景がおおきかったと思います。
また、IT機器は高価なので、簡単には予算がつかないという側面もあります。
でも、ITの発達は日進月歩なので、教育現場でも無視できない状況になりました。
つまり、ITに幼少期から触れていないと、言葉が話せないのと同じくらい大変なことになる時代が到来したということです(でも、いい面は推進すべきだと思います)
先日も私の姪と5歳の娘が遊びにきましたが、チャットで今撮影したスマホの写真を送ってほしい。と言われましたが、戸惑っていると、貸して。と言って、アッという間に設定して、自分のタブレットに私のスマホの写真を転送したのには、はっきり言ってびっくりしました(笑)やはり、時代は自分の思っているより、ずっと先を走っているのだなあ。と感心するやら、寂しいやら、複雑な気持ちになりました!!
でも、私は大学の法科を卒業して、就職した40年前に配属された部署はIBM係という電子計算課という部署で、アセンブラ言語を憶えさせられて、無我夢中でプログラミングやIBMに研修に一月も行かされたり、もう大変な経験をしましたが、今は何の役にも立たなくなってしまいました(涙!!)自分の過去の話はさておき、今滞在している上海ではタクシーも買い物もネットも電話も宅配もレストランもすべて、スマホのアプリで支払ったり、予約したりするので、道で手を挙げてもタクシーもなかなか止まってくれません(笑!!)だから、もう1年以上も帰国できないので、すっかりスマホアプリを使いこなせるようになりましたよ!!
ただし、中国語と上海語はほとんど初心者レベルのままですが、それでもなんとか生活できているので、何とか帰国できるまで病気にならないように注意しながら頑張りたいと思っています!!日本のみなさんもどうか健康に注意して頑張ってくださいね!!
目が悪い子とか漢字がかけない子が増えないことを祈ります😅
プログラムと言えば、大昔は、オトナたちがBASIC言語を会社で学んで
いた時代があったと聞いています。
結果、役にたったかと言えば、成果が出たのはごく一部・・・
その時代に学んだのは
「ソフトを使う側は必ずしもプログラム自体を理解しなくてもいい」
という結論だったと思います。
あと、ICTで「正解場所を探す」という行為そのものは子どもたちにとっ
て楽しいでしょうが、後のノート書き出し(復習)をしっかりとマストの
状態でないと記憶に残りにくいコたちも少なくないと思います。
関西風に言うと「教科書は汚してなんぼ」、「ノートは使い倒してなんぼ」
で、身についていってたものです。
PCを始めとした「IT機器へのアレルギー」は間違いなく減るでしょうけど
実効性というか記憶行為としてどれだけ有用性が認められるか興味が
あります。
今での多くの学者が文献を書いたり、一般社員でも重要な文書を作成
したりする場合は、一旦、プリントアウトして校閲します。
業務メールで軽い内容のものならプリントアウトしてまで確認しませんが
対外重要文書やドキュメントファイルとして送る場合はプリントアウトして
関係者間で赤ペンを入れていきます。
もちろん、MS WordやAcrobatで修正履歴を残して部内に回す試みも
やりましたが、画面上だけでの把握がしづらく、修正履歴は残るものの
プリントアウトして確認するヒトたちがほとんどでした・・・
どこかの文献で読んだのですが、画面ベースから入る知識・知見と
紙媒体から脳に入るメカニズムが違うというのを見た事があります。
ICT世代がどれくらいの実効力を持って社会で活躍していくか大変興味
がありますね!
そのうち全てオンライン授業で学校や区割りなんかも無くなったりして…
あっ、流石に体育は必要ですね
(^。^)
まさにアトムの世界ですね!
時代は変わっても学校は楽しいところであり続けて欲しいです。
タブレット1つでたくさんの情報を入手できるのも効率的で良いですしね♪
ただ、アナログな時代の自分から見ると、タブレットに頼り過ぎるのも色々と良くないような気がします🤔
楽しく授業を受けられているようで良かったです。
学校での授業などで、ドンドンと挑戦する環境を作ることが必要と思う
とにかく、ガンバレ
また、このような記事も面白いので、ぜひまたお願いします!
教師が子どもの個々の良いところを引き出している。生徒は多くの友達の意見を取り入れることができるな。
教師同士が協力して授業教材を作り上げているんですね。
識字に困難さはある学生も難無く意見交換に参加できそうですね。
ICT を使うことによって離れた場所の小学生同士もコミュニケーション取ることもできそうですね。
このコロナ禍、三密を避ける一つになっているのかな。
私は、人類が作った技術ICTとそれを使用する教育現場の人の力を引き出す力が合わさっていてとても感銘しました。
プログラミング等も 学習するようですね☝️いいですね(^^)
とても興味深く読ませていただきました😃
文科省が推進する、GIGAスクール構想の一環のようですが…
今後、タブレットやChromebookの売上が伸びるんですかね。
素晴らしい
中三になり、高校受験を控えています。支援会議を重ね、高校見学もしてきたのに周辺の県立校は土壇場で「iPad使用は前例がない(から難しい)」と言ってきました。まだ、いろいろと闘いは続いていますが、
同じ日本なのにこの差は何なのでしょう。
勉強はいろんな方法がある。
みんな違ってみんな良い。
日本中の子供たちへ
本当の実現を願うばかりです。
このような環境になった時、先生方の負担は増加するのではと思います。記事では詳しい先生とチームワークでとありましたが、全ての学校では難しいかも。良い学習環境のためには子供たちだけでなく、先生方のためにも良い環境を提供するためのいい施策を期待したいです。
勉強が好きになりそう👍
ただ、やはり目には良くないかもですね~
(自身も実感していますので...)
自分の小さい頃とは大違いでした。
革命!ふむ、、。教育現場に大転換!
そもそも教育現場の変化は、徐々にが良い、と思い込んでいました。
子供たちの学びを目の当たりにされ、プラス評価ですね。
次回は是非、問題点、課題とそれらを克服する
過程をご紹介頂ければ幸いです。
尾木まママの様に、、、。
しかしカリキュラムがこなせるのか心配です。
それと目が悪くなりそうです、考える力がつき、授業が終わることに
ブーイング、なんて想像できなかったことです。
とても明るい未来がみえました。