【SIM道楽】楽天miniに12個目のeSIM追加 US Mobile eSIMインストール体験レポ
もう既にお馴染みになった「楽天miniに eSIM追加・体験レポ」 シリーズ第12弾。今回は、米国内では希少、最大手のVerizon回線を利用した MVNOの プリペイド・SIMサービスを提供していた US Mobile社が、米国内のSIMサービスのみならず、ついにGlobal-Roaming eSIMサービスの提供も始めたということでしたので、早速のトライ ! とあいなりました。
米国内で利用できるプリペイド(物理)SIMサービスや、トラベル用海外ローミングSIMとしては、一般的には 利用する回線としては その多くがAT&Tか、T-Mobileというのが定番になっていますが、US Mobile社は Verizon回線のSIM利用が出来るので米国内の通常行動範囲では「圏外」になることも無く、安定した接続が確保できるという、とても有難いメリットのある プリペイドSIMサービスです。(ただし米国内のみアクティベーション可能、米国、カナダ国内配送のみ(海外通販を除く)という制約があったので、フリークエント・トラベラー等で現地受取りが可能なユーザー向け以外には使い勝手の良くないSIMサービスだったかもしれませんね。。。)
↑ 過去に何度か 「米国で利用できるSIM…」関連スレで紹介しましたが、渡航前のSIM入手や、事前の接続確認が出来ないことなどあって、興味を持たれるユーザー以外には利用は少なかったようです。
(Starter Kit ($3.99) : Verizon(黒sim), AT&T(白sim)で、Verizon(黒sim)は対応周波数が特殊なので、事前のデバイス・IMEIチェックが提供されています。iPhoneならば問題ありません。Verizon(黒sim)の利用不可なデバイスでは AT&T(白sim)利用となります。)
今日時点で、「Free SIM」キャンペーンが行われていて、PROMO CODE= FREESIMと入力することで、Starter Kitが無料となっています(但し、米国、カナダのみ配送となっています)
さて、ここからが今回の本題です(汗)。
今回、この国内サービスに特化していた US Mobile社が International Data Roamingサービスを eSIMで始めたと聞いて、どんなサービスになっているのか楽しみで「お試し」となったわけです。
https://www.usmobile.com/international-roaming-phone-plans
まず、eSIM購入ページから、希望のプランを選びます。
今回は、1GB/30日間 $5.00 (+2.00/eSIM Fee)を選択し、クレジットカードで支払いをすると、
即座に QRコードが表示されます。同時に、手動設定用には SM-DP+アドレスと、アクティベーションコードが表示されます。
とここで…
あれれ、SM-DP+アドレス先が "rsp.truphone.com…" 何度か見覚えのあるあの truphoneですね～
このQRコードからeSIMインストールすると、何と、Rakuten-Miniの eSIM一覧リストには 「Telna」と表示されているではありませんか!
第10弾のAiralo-eSIM, 第11弾のKnowroaming-eSIMに続いて US Mobile-eSIMよ オマエもか!! 何とまたも Telna社がイネーブラーとなって GSMAの「SAS-SM Accredited site」である Truphone社の eSIMプロビジョニング管理を利用し、さらに シンガポールの StarHub社 を使って eSIMのIMSI管理するという、一連のグローバル・eSIMサービス登場のようです(笑)
なんてこったい ! (汗)
(APNリストには StarHub社(MCCMNC=52505)関連のAPN設定がズラ～っと表示されると同時に、以前 Airaloと KnowRoaming eSIMインストール時に作成した APNも表示されました) 今回は US Mobile eSIM指定の APN=「kroly」を選択。
次に、SIM Infoを覗いて見ると、
・ SIM Card Operator Code : 52505
・ SIM Card Oparator Name : Telna (実は StarHub)
・ SIM Card Country ISO : SG (Singapore)
となっていて、Airalo, そして KnowRoaming eSIMと全く同じ属性になっていることを確認しました。
Global Roaming eSIMサービスは急増していますが、欧米圏では Telna社をイネーブラーとする再販・eSIMサービスが横行しているのかもしれません。まぁ、どれも同じであれば、プラン価格の安いものを利用すれば良いわけですけどね。
さて、接続パフォーマンス ↑ としては、当方現在生息地が NTT Docomo B3(1800MHz, 帯域幅20MHz)がとても良く入る場所なので、屋外はもとより、ビル内でも常に快適な接続速度を得ることが出来てます。
PING値=約200msは、シンガポールとの距離を考えれば妥当な数値化と思います。DN速度が速いのでウェブも IP電話(Fusion-IP-Smart+Acrobits)も全く快適でした。これなら IIJmio-eSIM(月額1GB=450円)と勝負できるかも…(笑)
今回、購入したeSIMプラン 「1GB/30日間 $5.00 (+2.00/eSIM Fee)」は 「East Asia 1」と呼ばれる複数国域をカバーするプランです。その他、EU圏、アフリカ圏、南米圏等があり 約140ヵ国がカバーされています。(これら全てが シンガポール・StarHub社管理下の IMSIで提供されているかどうかは現時点で未確認です。)
また利用途中のデータ残量、および残日数の確認はユーザーのアカウント・ダッシュボード↑で確認することができます。
管理アプリは用意されていないので、アカウント・ダッシュボードを開いたら、ブラウザーの「ホーム画面に追加」してアイコン化しておきましょう。
最後に おまけ。
今回の US Mobile eSIMプラン購入･試用に際して「お友達紹介プログラム」が提供されていました。プラン購入時に ↑ に表示されている当方の紹介コード記入することで 50%オフ(最大$10.00オフ)となるようです。(当方にもメリットあり(笑))。
ということで、先着 6名ですが、US Mobile eSIMを試してみたいユーザーは ご自由にお使いください。(尚、この紹介コードは当方のマイ・ページにも掲載しておきます)
以上、今回も ニッチなeSIMマニア向け、「楽天miniに12個目のeSIM追加 US Mobile インストール体験レポ」でした。総合的に見て、日本国内でも使え、かつ海外でも利用しやすい eSIMではないかという実感です。
【楽天mini eSIMインストール体験・関連の参考投稿】
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【SIM道楽】楽天miniに11個目の KnowRoaming eSIMを追加インストール体験
https://king.mineo.jp/my/cc1ef6db0af34fa7/reports/87142
【SIM道楽】楽天mini(eSIM)で 国内利用できる eSIMサービス一覧をシェアします
https://king.mineo.jp/my/cc1ef6db0af34fa7/reports/85214
【SIM道楽】楽天miniに10個目の Airalo eSIMを追加インストール体験
https://king.mineo.jp/my/cc1ef6db0af34fa7/reports/85164
「楽天mini使おうかなぁ、初期費用1円なら」 by しんのすけベータ版さん
(コメント情報 : IIJmio eSIM・データプラン・ゼロ体験 by kc_iOS9.2.1)
https://king.mineo.jp/my/36f8a57db75e70e6/reports/83732
「Ubigi、ドコモ回線に対応するってよ」 by KEIHIDEO さん投稿
(コメント情報 : Ubigi eSIM・ドコモ回線プラン体験 by kc_iOS9.2.1)
https://king.mineo.jp/my/5ae8cb6081821064/reports/83664
【SIM道楽】楽天miniに 7個目の eSIM追加 GigSky_eSIMをインストール
https://king.mineo.jp/my/cc1ef6db0af34fa7/reports/77226
【SIM道楽】楽天miniに6個目のeSIM追加 DENT_eSIM(1GB/年/$4.99)初体験
https://king.mineo.jp/my/cc1ef6db0af34fa7/reports/76643
【SIM道楽】楽天miniに 5番目eSIMの CMLink_Global eSIMをインストール
https://king.mineo.jp/my/cc1ef6db0af34fa7/reports/76231
【SIM道楽】楽天miniに 5月新発売 eSIM.NET-eSIM(Docomo+SB)回線を追加
https://king.mineo.jp/my/cc1ef6db0af34fa7/reports/75409
【SIM道楽】楽天miniで UnLimitから MTXC-eSIM(docomo)へ切替えに挑戦
https://king.mineo.jp/my/cc1ef6db0af34fa7/reports/75205
【SIM道楽】楽天Miniで Un-Limitに加え 複数eSIMをトライ…[追記あり]
https://king.mineo.jp/my/cc1ef6db0af34fa7/reports/74650
【SIM道楽】CUniq(中國聯通)・海外ローミングSIMが一新 eSIM化して登場!!
https://king.mineo.jp/my/cc1ef6db0af34fa7/reports/67707
COVID-19で世の中の経済が停滞していることもあり、この6ヵ月ほど停滞期間を使って、キャンペーンに乗じた格安価格を拾っては、アレコレ試してみた結果です。楽天miniで試用トライした国内外の 各eSIMサービスの諸特性を一覧にまとめましたので ↑ にシェア致します。 (上段の 3件のサービスはいずれも Telnaベースの再販サービスとなっているように思われます。)一例としてeSIM プラン「Europe 1」では、以下のEU圏の主要国を全てカバーして、 1GB/30日間/$5.00となっています。これって結構、競争力はあると思うなぁ。。。
Austria, Belgium, Bulgaria, Croatia, Cyprus, Czech Republic, Estonia, Finland, France, Germany, Greece, Hungary, Iceland, Ireland, Italy, Kazakhstan, Latvia, Lithuania, Malta, Netherlands, Norway, Portugal, Romania, Slovakia, Spain, Sweden, Turkey, United Kingdom
あんちゃんも早く海外行ってeSIMで遊びたいにゃー！
US Mobile "International Data Roaming" eSIMプランで 「United States of America」を選択した場合、おそらく Verizon回線は利用できないと思います。Verizon回線を利用できるのは、今のところ物理SIM(黒)のみだと思います。
海外出張禁止令が出ているので、仕方ないので国内eSIM遊びしてます～(爆)
1円にも拘らず、eSIM遊びに大いに役立ってくれている 楽天miniなのですが、10月末頃から当方生息地の少し離れた近所でも やっとRakuten-B3が掴めるようになりました。やはり 1800MHz,帯域幅20MHzということで、接続パフォーマンスは快適です。 楽天エリアの更なる早期拡充を願うばかり…別件ですが、楽天miniのeSIMの切替えエラーもいつの間にか全く発生しなくなりました。暫く前のソフトウェア更新が奏功しているのかも。。。
eSIM管理上で重要な機能に"プロビジョニング"=“SIMカードに携帯電話のネットワークに通信するために必要な情報を書き込むこと”、そしてeSIMダウンロードがあります。本文でも紹介した Truphone社はどうやら欧米や香港系のeSIMサービスの"プロビジョニング"サービスを請け負っているようです。GSMA : [SAS-SM Accredited sites]
https://www.gsma.com/security/sas-accredited-sites/
因みに、IIJmio-eSIMは、やはりプロビジョニング大手、ドイツの 「Giesecke+D Mobile Security GmbH社」が請け負っていることが知られています。
いずれにしても欧州、米国、中国、中東を中心に各国で認証サイトが増加しているにも関わらず、残念ながら日本には認証済みサイトが一つもありません。理由は知りませんが、いつになってもガラパゴスから抜けきれない日本です。
[SAS-SM Accredited sites] (2020/11/20現在)
-----その1-----
A1 Systems : Moscow, Russia
Arm Inc. : Austin, USA
Bharti Airtel Ltd : Noida, India
Eastcompeace Technology Co., Ltd : Zhuhai, China
Ericsson AB : Kista, Sweden
Giesecke+Devrient Mobile Security Germany GmbH. : Munich, Germany
Giesecke+Devrient (China) Technologies Co., Ltd. (Shanghai) : Shanghai, China
Giesecke & Devrient Mobile Security America, Inc. : Atlanta, USA
Giesecke & Devrient Mobile Security Iberia, SAU : Barcelona, Spain
Hengbao Co., Ltd : Danyang, China
IDEMIA America Corp. : Sterling, U.S.A
IDEMIA Technologies Romania S.R.L. : Bucharest, Romania
Invigo Offshore SAL : Beirut, Lebanon
Kigen (UK) Limited : London, UK
Microsoft Corporation : Cloud region comprising, France
Monty UK Global Ltd : London, UK
[SAS-SM Accredited sites] (2020/11/20現在)
-----その2-----
Oasis Smart Sim Europe SAS : Paris, France
Protahub A.Ş. : Istanbul, Turkey
Reliance Jio Infocomm Ltd : Mumbai, India
Saudi Telecom Company : Riyadh, Saudi Arabia
Telenor Group : Oslo, Norway
Thales DIS France SA : Tours, France
Thales DIS (Shanghai) Co., Ltd. : Shanghai, China
Thales DIS USA, Inc. : Dallas, USA
Truphone Limited : London, United Kingdom
Truphone Limited : Amsterdam, The Netherlands
VALID SOLUCIONES TECNOLÓGICAS S.A.U. : Madrid, Spain
Valid USA Inc : Chicago, USA
Vodafone Idea Limited NDC3 : Thane, India
Workz Media FZ LLC : Dubai, United Arab Emirates
Wuhan Tianyu Information Industry Co., Ltd. : Wuhan, China
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【前記コメントの一部訂正】[正] 因みに、IIJmio-eSIMは、やはりプロビジョニング大手、オランダの Gemalto社(日本法人あり)が請け負っていることが知られていましたが、Gemalto社は 2019年、フランスの Thales社に吸収され、事業継続されて現在に至っています。
[誤]…因みに、IIJmio-eSIMは、やはりプロビジョニング大手、ドイツの 「Giesecke+D Mobile Security GmbH社」が請け負っていることが知られています。
国内の MVNO各社が eSIMを導入しようとする場合には、
① フル・MVNO基盤の構築
② eSIMプロビジョニング管理の仕組み構築とベンダー契約
という新たな仕組み構築が要求されます。
自前でこれらを準備するにはテクニカルな基盤が無いMVNOでは結構荷が重いと思われるので、やはり次は OCNか、B-Mobile くらいしか無さそうです。
OCNは既に フル・MVNOへの対応は法人向けサービスとして完了していますし、Ubigi(eSIMサービス)を吸収した時点で、Ubigiの利用していた 旧Gemalto(現行 Thales)のeSIMプロビジョニング管理の基に簡単に移行されると予想されます。
Ubigi の SM-DP+アドレス
= prod.ondemandconnectivity.com
となっているように、これは Thales社が進めている " Thales' On-Demand Connectivity solution" というソリューション・サービスによるものです。
これらを踏まえ、今後の日本国内・MVNO各社で eSIM需要が高まり、そして eSIM対応が始まるとすれば、おそらく、IIJ社とOCNの二社による 「ドコモ回線のMVNO用の eSIMイネーブラー」～みたいな形から スタートとするサービス提供になっていくのではないかと予想します。