修羅場
まだ20代の頃の話です。
深夜に大学生の女友達をアパートまで送り届けると「お礼にコーヒーでも」ということになりそれじゃお言葉に甘えてと部屋に上がりコーヒーを飲み肩に手をまわしてマターリと話をしているとピンポ~ンとチャイムが鳴りました。
「あ!○○ちゃんが帰ってきた」とルームメイトを迎えに女友達は玄関へ。
………?
いやに入ってくるの遅いなとわたしも玄関へ向かいました。
そこにチラッと見えたのは男性の姿!
ええ…もしや彼氏かよ!?
うわーこの状況最悪じゃん!
何も申し開きできねえ
くっそマジかあ…
とりあえず一発ぶん殴られるのはしかたないか
痛いんだろうなあ
そもそもオレ何もしてないのになあ
くっそチューかオパーイ一揉みくらいしとけばよかったなチクショー
と処刑されるような気持ちとモヤモヤな気持ちが交差する中一歩踏み出しました。
ところが、ふと横にいる女友達を見ると混乱している表情で硬直しています。
そして、男性を見ると女友達を「上物だあ」みたいなおぞましいニヤケ顔で見ています。
彼氏じゃないのか?
じゃあこいつは…
「誰?」と女友達に語りかけるわたし。
「知らない」と女友達。
「誰だよお前?」と次に男性に問いかけるわたし。
ケンカはからっきしだが目つきだけは昔から異常に悪い。
さらにまだあまり状況を把握しておらずぶん殴られる覚悟とモヤモヤ(怒り)な気持ちを引きずっていたためおそらくスゴイ形相だったと思われます。
すると男性のニヤケ顔は一瞬で青ざめた顔になり「やべえ!男がいる!」と後ろの方に声を掛けて「マジか!逃げろ!」と一目散に逃げ出す。
二人分の足音が廊下と階段にこだまし続いてバタンバタンと車のドアが閉まる音。
うええ!二人組だったのか!?
キュキュキュ…ブォン…シーン
どうやら一度エンストした模様。
キュキュキュ…ブォーーーン!
ギャギャギャーーー!
ブオオオオオーーー!
走り去る車。
「か、彼氏じゃなかったよね?」
「彼氏がいたら他の男の子を家に上げません!」
「こ、今度から一応確認して開けたほうがいいと思うよ」
「…そうやね」
ピンポ~ン
わたしと女友達「うおおお!?」
「おらーwいつまでイチャイチャしてるんですかねえ?w」
「そろそろ地元に帰るぞー」
今度は別行動していた友人二人でした。
友人たちに事情を話すと「あらーもう少し早く来るべきだったか」
わたしはあの二人組は運が良かったのかもと思いました。
友人の一人は自衛隊、
もう一人は一時期ストリートファイトが趣味の武闘派だったので。
そして、帰り際女友達が耳もとで囁きました。
「ありがとうね…でも、いくじなしw(チューしても)よかったのにねw」
マーージーーかああああああああ!?
その後、何の進展も物語もなく彼女が大学を卒業してからは会うこともなくなりましたとさ。
そういうお話ですね。
その女友達はお嬢様だったので一歩踏み出してたら玉の輿セレブだったことも含めて。
可愛かったですしね。
虹にはけっして辿り着けない例え話、
と理解してよろしかったでしょうか?(苦笑)
狙われてたんですよね?!こっわ!!
![67C5BD68-EEB6-47FF-9BD6-DA3508C43D19.jpeg](https://img.king.mineo.jp/system/content_comment_images/images/000/000/286/940/M_image.jpg?1540898501)
>Dark Side of the Moonさんこうなってたかもしれないのにーーーっ!
実話ですよ!
わたしの人生を小説にすればガッポガッポですよ。
残念ながら文才がないのでエピソード持ち腐れですが。
>まゆみ猫歩きさん
ここらは女性専用マンションやアパートが多かったのでけっこうそういう輩がうろついている所だったので。
向こうもまさか女性専用マンションの部屋から男が出てくるとは思ってなかったでしょうから虚を突くカタチになってそれで助かったと思っています。
人間のあんな醜い顔を見たのは人生で2度目でした。
そこには(略)
永遠の観測者ということですか…
>トッチンさん
そこには桃を持った男が!
「例え話」とは、その実話を例えると「虹にはけっして辿り着けない(辿り着けなかった)」の意味で、おにっちさんの話を信用してないとかの意味ではないですよ。ペコリ(笑)
なるほど
ならば虹は掴めなかったですが太陽は掴んでみせる!
イカロスみたいになりそうですが
千載一遇のチャンスを
逃しちゃいましたね😸💏
でも その女の子
結果的に変な男の子達から
守れて本当に良かったです。
(∩´∀`∩)💕
すいません💦
今月に入ってから仕事のストレス等もありずっと体調も良くなくて…
ズーン…(´○`)ハァ…としていたのが
こちらを拝見しまして
久々に‘`,、(๑´∀`๑) ‘`,、’`,、
と笑ってしまってなんか
゚+。(о'∀')bスッキリ!しましたー。
内容的にも彼女さんの
もうなんで手を出してくれないの~
ε٩(。•ˇ₃ˇ•。)۶зプンプン
という気持ちが少し伝わりました。
でも…男の人側から見れば…
難しいですよねぇー。
惜しかったかと...(´З`)チェッ
日頃はそんなに簡単に開けないそうなのですが
わたし(男)がいたのでつい油断して開けたそうです。
ホント何事もなくてよかったです。
>なちゃさん
おお!お役に立てて何よりです。
この話鉄板ネタの一つでして(とくに二人組が逃げるところは熱演します)
手を出すわけにはいかない事情もあったので
今だったらそんな事情知ったことか!って振り切るのですが当時は。
まあ、だからこそ今でも友人知人でいてくる人たちもいるという。
でも、もったいなああああああああい!
修羅場穴場女子浮遊♪
(なのに、後からきた友達2人の乱入で台無しに…)
まあ…ニュアンス的にはそうですね(´・ω・`)
>トッチンさん
いえ、そういうチープな台本は書きませんよわたしどもは。
むしろ友人2人はギリギリまで時間を潰していたそうです。
「あ~あ、気を使ってたのに何もやってないんかーいw」って言われましたw
>swift707さん
そうですね。
いい思い出ですね。
何事もなくネタとしてもおいしいものができましたしw
さすがに年月が経っていますので成仏してますよw
あのとき手を出していたらちょっと面倒なことになってたと思うのでこれで良かったのだと思います。
👏👏👏👏👏
おにっちさん達無事で良かったね。
笑い話になってるからいいが、冷や汗モンダミン(•́ε•̀٥)
食い入るように読んでしまいました。
新劇破のシンジということで
>セコビッチさん
いや本当にそう思います。
あの二人組がヘタレではなく逃げずに押し込まれていたら守れなかったでしょうし運が良かったと思います。
>srowtさん
フフフ…現実はそんなものですよ…
ここで今ではわたしの妻ですってオチだったら嘘松かよってなります。
>ぷりん2077さん
いえ、未練はありません。
妹的ペット的な存在でしたので正直恋愛感情は薄かったと思います。
でも、唇とオパーイは柔かそうでした…
どんどんこういう話ください!!!
虹を掴む男で検索すると邦画がヒットしました。
おそらく虹を翔る勇者ですね。
>のあ△さん
あまりこういう目に遭う人はいませんよ。
むしろ遭いたくないですw