消化不良

昨日の日本代表の試合のことではないです。
昔観た２時間ドラマの結末についていまだに納得ができずにいます。

刑事が殺害された。
そして、その線上に刑事が直前まで捜査していた過去の少年による無差別殺人事件が浮かぶ。
しかし、この無差別殺人事件はじつは無差別ではなかった。
少年には妹がいた。
妹はある日学校からの帰宅途中に男に車に強引に連れ込まれ乱暴される。
この報復とその男が生存しているということにより妹がその出来事にずっと囚われないため刃を振るったのだった。
そして少年は妹が二次被害にあわないよう「誰でもよかった」と供述し無差別殺人犯として服役し出所後も外道として数々の迫害や扱いを受ける。
その事実が公になってしまうと警察の権威が失墜してしまうと検事が様々な妨害をしてくる。
話の冒頭に刑事を殺害したのもこの検事であった。
さらにこの検事は真相を知る記者をも殺害する。
それを外道な元少年による犯行に仕立て上げようとする。
なぜそこまでする必要があったのか？
そう過去に暴行した男こそ検事の父親だったのだ。
検事は同じ検事として父として尊敬する父親の尊厳を守るためだけに犯行に及んだのであった。
そして、魔の手は過去の悲劇から立ち直り芸術家として世間から注目され始めた妹にも迫る。
しかし主人公がすべてを解き明かし間一髪のところでそれは防がれる。
ある晴れた海岸。
真相が明らかになった犯人である検事は妹に向けて叫ぶ
「お前さえいなければ父は尊敬する優しい父のままなんだ！お前のせいで！」
（いや、元々はお前の父親が乱暴したのがすべての原因だろ…しかもお前は偽装工作に走り殺人犯）
「ごめんなさい！私のせいで」
泣き崩れる妹。
（いや、なぜ謝る？あんたは全く責められることがない被害者じゃん）
結局反省することもなく散々罵倒しながら検事は連行されていった。
その後主人公が唐突に「もうみんな許して暗いトンネルから出ましょう。」と爽やかな表情で語りドラマはエンディングへ…

いや、え？何？って感じでしたよ。
とはいえこれをどういうふうに着地すればよかったのか？
２時間という制限の中で妥当であったのかもしれない？
その答えはいまだ出ません。

ただ、元少年が妹と余命幾ばくない親とわだかまりが解け家族として再会でき妹思いの兄の顔に戻ったのはよかった。