5分間、待つのだぞ
昔々「3分間、待つのだぞ」という名言が存在しました。
3分〜5分待つという行動は、日常生活の至るところで必要とされます。
カップ麺、レトルト食品、医薬品 など
今回は、食事の際の「カーボラスト」についてです。
以下は、雑誌プレジデントの2026.5.15号を読んでの感想です。
https://president.jp/list/media/magazine/20260515
血糖値を急上昇させないコツとして、ベジファーストという考え方がありました。一時は私も信者でしたが、少し事実誤認があったようで、現在ではタンパク質を優先する方が優れている場合も多々あると認識され、「カーボラスト」と一般化されました。
ベジファーストにも実際に効果はあったのですが、よく言われていた食物繊維の効果というより、添えられていたドレッシングやマヨネーズに含まれる油分が効果の主体だったそうです。これも因果関係の錯誤と言えるかもしれません。
結局、油脂やタンパク質を優先した方が良く、とりわけタンパク質を優先するのが有効なのだそうです。
そこで問題になるのが、時間的にどの程度優先すべきかです。
食べ順を気にしたところで、通常の食事時間では効果に有意な差は期待できず、胃袋に収まってしまえば蠕動で攪拌され均一化されてしまうので同じという批判も根強いようです。
(水と油ではなく)自由に混和され得る液体同士でも、濃度や粘度が違えば簡単には均一に混ざらないという経験的事実に鑑みれば、それは単なる観念論・机上論で、そんなわけね〜だろと言い返したいところでしたが…
今回の記事は、「5分間、待つのだぞ」という基準を示していることに意義があるのではと思います。
この5分間は、炭水化物以外の食べ始めと、炭水化物の食べ始めの時間差であるようです。
炭水化物以外の食べ終りと、炭水化物の食べ始めの時間差ではありません。
この5分間は、私の解釈では胃腸の暖機運転であり、残りは普通に食べて(三角食べを含む)良いそうです。
5分間というのが、実践上も絶妙ですね。
血糖値の観点から5分間で有効というエビデンスは得られても、5分間が最適というエビデンスは無いでしょう。それは食事内容・個人差・体調差でも当然変わり得ると思われます。また時間差が大き過ぎれば、食べた物の一部が胃から流出して効果が薄れ、最悪ではカーボファーストに近くなりかねません。行列のお店では、順番待ちの方からの視線も厳しくなります。
炭水化物以外の食べ始めと、炭水化物の食べ始めの時間差が5分間ならば、実践者も周囲も許容範囲ではないかなと思います。


今回の「5分間ルール」は実践的で好感が持てます。
ベジファースト信者だった私も、効果の本体が油脂とタンパク質だったと知り納得しました。
血糖管理を難しく考えず、最初の一口を肉魚にして5分待つだけでよいという提案は、外食でも家庭でも続けやすいように思えます。
胃の中で混ざるから意味がないという批判に対し、時間差で胃の動きを先に起こすという説明は腑に落ちます。
完璧なエビデンスはなくても、誰もが試せる小さな工夫を示した点に意義があると感じました。
野菜は先に食べるべき → 血糖スパイク抑制は小規模試験のみ。総エネルギーと食物繊維量が重要で順番効果は限定的
油はオリーブオイルが最善 → 地中海食の利益はオリーブオイル単体ではなく魚・ナッツ・野菜の組み合わせ。菜種油もα-リノレン酸が豊富で差は小さい
玄米には有害物質(ヒ素・フィチン酸)が多い → 日本米のヒ素は基準値以下。フィチン酸はミネラル吸収を妨げるが、通常食では欠乏を起こさない
糖質は悪、タンパク質は多ければ良い → 疫学では極端な低糖質は死亡率上昇。タンパク質も過剰は腎負担
サプリで栄養は補える → 食事由来の栄養素とサプリは健康影響が異なる