都市の片隅に佇む、不思議な三階建ての謎
最近は長らく空き地だったそこかしこの狭小の土地に、三階建ての家の建設ラッシュが続いています。
何もないところから木の枠が建っていく姿を、どういう形になるのだろう思いながら見ています。
どれも、モダンでスタイリッシュなのですが、よく見ると、どうにも腑に落ちない点があります。
それは、どの新築住宅もなぜか三階部分だけが、周囲の3階建て住戸に比べて明らかに背が低いのです。
まるで、「ああ、もうこれ以上は無理だ」と諦めたかのように、あるいは、無理やり屋根を押し込んだかのように、三階の窓は小さく、天井は低い。一階や二階が堂々とした佇まいを見せているだけに、そのギャップが、私には何とも不思議でなりません。
きっと、建築基準法という、都市の秩序を守るための厳格なルールが関係しているのでしょう。
隣家への日照を確保する「斜線制限」や、影の長さを規定する「日影規制」といった、目に見えない制約が、建物の形を規定しているのでしょうか。
限られた敷地の中で、少しでも多くの居住空間を確保しようとすれば、どこかで妥協点を見つけなければならない。
その結果が、三階部分の「背の低さ」なのでしょう。コストや構造上の理由も、きっとそこには絡んでいるに違いありません。
それでも、この「不思議さ」は私の心に残り続けます。かつて、三階建てといえば、上階からの眺望を享受する贅沢な空間というイメージがありました。
それが、現代の都市住宅においては、まるで屋根裏部屋がそのまま住居空間になったかのような、どこか控えめな存在となっているようにみえます。
それは、私たちが住む都市が、いかに土地の制約に縛られ、そしてその中でいかに最大限の工夫を凝らしているかの象徴なのかもしれません。
合理的な理由があることはわかるのですが、それでも、夕暮れの時にその建築中の三階建ての家を見るたびに、あの三階だけが、なぜあんなにも低いのだろうと思うのです。
大げさに言えば、現代の住宅事情が抱える、ある種の葛藤を映し出しているようにも感じられます。


暇つぶしに都心をぶらぶら散歩する事が増えてきたんですが、そんなこと考えながら歩いてます。
匠の技のような、建築の哀愁のような。
割と自分は好きです。
実際にロフトのある部屋の住んだことがありましたが…一番高いところで1395mmでした😅
ギリギリ攻めてるぅ~w😙
あと、建物の中に「中庭」を作るとか。
>> うまちゃん@平常運転 さん
半地下ですか・・。それで高さ制限に対応可能ですか。そういう手段があるのですね。採光は望めないのが不便な気がしますが、床面積を取るためと思えばいいのですか。3階の天井が低いのもそれをクリアーするためですね。
>> スパイシーニョ@旧しっかり八兵衛 さん
部屋ではなくロフトにする・・そうすれば、床面積なり高さ制限を満たせるということですね。なるほど、発想がすごいですね。高さ140センチの部屋・・・寝室か勉強部屋にはできるのかな。入室に苦労しそうですが。
>> hageten さん
屋根裏は床面積のうちに入らないと。基準法をクリアするための工夫ということですか。>建物の中に「中庭」を作るとか。
これは、さて。床面積が増えるわけではなさそうですが。
タワマンなどで、その中庭をみることがあります。基準法クリアのためなのですかね。
>> sawa875 さん
僕は180cmありますので、中腰もキツかったですね~😇常にハイハイですねw
>> sawa875 さん
建物の中心に吹き抜け・屋根なしの中庭で申請して、認可された後に屋根を作って塞いで「部屋」にしちまう、いわゆる〝ズル〟です。>> hageten さん
そういうことですか。検査…するのかな…のあとは自由にできるわけですか。脱法行為に思えます。