冷凍ビンチョウマグロの脂のりを12秒で判別する装置、販売へ
富士通の超音波解析AI技術を搭載した世界初の冷凍ビンチョウマグロの脂のり検査装置をソノファイが販売開始
https://pr.fujitsu.com/jp/news/2025/04/9.html
というが今日のニュースになっております。なんでビンチョウマグロなの?と思ったら「クロマグロとかインドマグロならいざ知らず、コストとマンパワーの関係でビンチョウマグロの全数検査をするのはムリ」という事らしいですね。
※尾っぽを切って湯せんで解凍して目利きの職人が秒で判定するらしい
今までは抜き取り検査(漁場と漁獲日でロットが決まって、そこからチェック)だったので「ハズレマグロでも中には大当たりがあった」とか。時間的に5倍、人数も一人でいいので飛躍的に作業性が上がるそうですが、20kgぐらいの冷凍マグロを延々運ぶ仕事って大変そう。
で、こいつは富士通が以前開発した技術の社会実装となる事例でした。
世界初!超音波AI技術により非破壊で冷凍マグロの鮮度の評価に成功
https://pr.fujitsu.com/jp/news/2022/12/21.html
どう考えても技術開発しても富士通自身がマグロ検査装置を製造して売り込む……というのは考えにくくて、どこかが技術を買って入れなければならない。一方でIT×ITならマッチングもそれなりにできるのでしょうけど、異業種が使うのはなかなかチャレンジングで共創も大変だな、と感じた次第。
超音波で中を判別するのも(医療用とかで使われる)超音波装置だと、冷凍品には通用せず「低周波の超音波」を使って解決したそうです。
また、サンプルを用意しての実験が欠かせず、わざと脂ののりが悪いマグロも仕入れてテストしなければならないので大学も大変だなと(実験後のマグロは学生がおいしくいただいたのでしょうか?www)。
※実物が見たいという奇特な人はいないと思いますがFOOMA JAPAN 2025(6/10-13)で展示するそうです


超音波検査(エコー検査)がダメなら、CT検査があるさ、CT検査がダメならMRI検査があるさ
とはいかなかったんですね(笑)
>> corgitan さん
さすがにCTやMRIは装置代が高すぎですし、食品製造現場における装置じゃないでしょう(;'∀')※多分、毎日お湯かけて洗浄するのでしょうし