世紀末95年11月、魔の最終戦争
あれから30年、本日3月20日は何の日だったかご存知でしょうか。
1月17日に阪神淡路大震災が起こったばかりのこの年、オウム真理教による「地下鉄サリン事件」が発生した日です。
東京の地下鉄の3路線でサリンを散布されました。
平日朝のラッシュアワーのピーク時に発生し、14人が死亡し、6,300人以上が被害に遭いました。
荒唐無稽な話しをする彼らは世間から見向きもされなかった?
いえいえ違います。
面白がる人が結構いました。芸能人でも巷でも。
これ、今の世相とも何処となく似てはいませんか?
宗教法人(1987年設立/登記上は1989年)やヨガ教室、パソコン屋を隠れ蓑に、若い人たちの不満や不安感を巧みに吸い上げ、いつしか1万5千人ほどの信者を集めるまでに膨れあがっていました。
そして、毒ガスに明るい、化学専攻の学生たちをたくさん集め、サティアンなるものを建造します。
彼らが計画したハルマゲドン=世界最終戦争とは!?
それは首都を制圧し、国家を転覆させるクーデター計画。
ヘリコプターで都内に毒ガスを散布し、次に国会を襲撃して、宗教王国を建国する。
なんだか2021年一の月に起こったアメリカの連邦議会襲撃事件がクロスしてきそうです。
バブルが崩壊し、とりわけ金融機関や不動産業界等が酷いまでの地殻変動を起こしていたこの頃の日本社会。
さらには1999年七の月に人類が滅亡するとの「ノストラダムスの大予言」なるオカルト陰謀論もさし迫ってきていました。
この当時、今のようなSNSが普及していたら、反社会的カルト集団はいかなる加速的動きをみせていたことか。それともみせていなかったのか?
2025年、世界で日本でそして兵庫で吹き荒れるフェイク・デモクラシーと大衆動員。
嘘・根拠の無いデマカセと、SNSの論理矛盾なわけの分からないカオスな暴力性。
治安機関と行政府、マスコミ各社にはファクトチェックの機関を設置したり、取締り、摘発、啓発、警鐘をお願いする次第であります。
それと理系エリートがなぜ加入?
ひとつには、駅前や大学構内やその周辺でのアンケートやチラシ配りでしょうね。
可愛い女性の笑顔に言葉巧みに勧誘されていった、でしょうか。
その後に素性を現した教団の用意した教義マニュアルに縛られ、逆らえなく、逃げられなくなって行く図式。
10年、20年、30年という時の流れのなかで、凶悪犯罪でさえ、社会の関心は薄れていき、気づけば、歴史は少し形を変えて繰り返すこととなる。
安全は決して当たり前ではない。
既存の社会システムを不安定化させて行く不気味さの実在感。
まさかまさかと無視していて、気づいた時にはジワジワと侵食された後で、脅威をくらわす存在にまで成長してしまっている。
2006年の死刑確定から11年から12年後、
麻原ら主犯格7人が死刑執行されている。
そして内情を知る、今、牢屋に入っている生き残っている教団幹部の証言には重みがある。
「麻原彰晃の妄想は病的レベルを超えた」受刑者が手記で明かした地下鉄サリン事件の内幕 瀬口晴義
2025年3月16日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/390772