人の話を聞けよ　いや　話を聞かせてよ

昨日は何年ぶりだか昼から飲み放題。
本当にこんな金額でいいんですか、しゃぶ葉さん。
ありがとうございます。

最後にカレーは外せませんね

散々飲み食いした後に待ち合わせまで時間があったので、1人でお店の近所を散歩していたら…
坂の多い団地の上に続く急な階段を登っていると、前方に足腰の衰えた70代くらいのマダムがゆっくりと進んでいます。
階段を一歩一歩ゆっくりと。

追い抜く寸前に
「あの〜」
と、か細い声が聞こえたので
『どうされましたか』
と聞くと
「相続されたことあります？」
と唐突におっしゃるではありませんか
続けて
「大変なんです」
と
私もすかさず
『相続の話はできますが、長くなりますよ』
『土地とか相続されたんですか？』
と聞くと
「いいえ」
『現金とか金融資産ですか？』
と聞くと
「そうです」
と
「一億数千万…」
と言いながら、何やらバッグから紙を取り出して見せようとします

『配偶者さんとかじゃないんですか？』
と聞くと
「母の…」
「本当に大変なんです」
「近所では変わり者とか言われて…」

私の母も相続の時に姉弟間でもめたので、実は色んな立場になって話はできるのですが
なんと、このマダム
「ごめんなさい、もう行ってください」
え！
（いやいや、あなたが振ってきたんですよ）と思いましたが、こんな面白い話を聞き逃す訳にはいかないので
『この辺に住んでるのじゃないのですが、時間ならあるので大丈夫ですよ』
『これも何かの縁ですから』
と食い下がったのですが
「ごめんなさい、迷惑でしょうからもう行ってください」
と言われ
これ以上付きまとうとこちらが怪しい人扱いされそうなので
『また後でお会いするかもしれませんね』
『お大事になさってください』
とお別れしました

団地をぐるっと回って急な階段に戻ってきましたがマダムの姿は見えず。
もう少し食い下がって話を聞いておけばよかったか、と思った次第です。

それにしても
私が「お金持ちの相続トラブルなどとは無縁の貧乏人」に見えたのでしょうか？
そんなにみすぼらしい格好はしてないつもりだったのですが、もう少し小綺麗な格好で歩こうかなと思いました。
そうそう
何の紙だったか見ておけばよかった…