国際航路の事業撤退
JR九州高速船が国際航路からの事業撤退、会社清算を発表して2日経過しましたが、航路開設に尽力なされた方々がご存命の中の撤退報道はやりきれないだろうなと思います。
ジェットフォイル時代に6回、トリマラン時代に4回乗船しました。ジェットフォイルを建造してくれていればよかったのですが。
金海国際空港は釜山市内までリムジンバスに乗車できないと他の交通機関では時間がかかることから、船の方が便利でした。
これはジェットフォイル時代に乗船したときの外の景色です。冬場なので時化けいます。漂流ごみや波の状態の悪いところを避けるため蛇行しながら航行していることと、ジェットフォイル特有の波切り音を聞いてください。左舷に見えているのは上対馬の東海上です。
https://youtube.com/shorts/qa9GhTS8Ccc?si=OcOIoL7ANKDLdmkx
これはトリマラン時代の外部デッキから撮影したものです。これは春先に乗船したときのもので、日本領海から大陸側の島影が微かに見えています。
https://youtube.com/shorts/uFV5IfpXBu4?si=cypYUPMhiXZlIKqA
過去には稚内~コルサコフ航路が存在していた時期があり、ハートランドフェリーがオペレーターとなっていました。晩年はロシア側により「ペンギン2」という双胴船が宗谷海峡で活躍していました。
16 件のコメント
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気軽に韓国行ける船がなくなるっていうのはあかん!
就航は1970年代でしたか?..
一度は、福岡方面の旅行と兼ねて、この船に乗船して見たかったので残念です。
津軽海峡の高速フェリーは、退役後に自衛隊が輸送に使うとやらで、第二の人生を送っているようです。似たような船の人生が待っているのかも知れません。
格安ですし夕方乗って次の日の朝には釜山に着くのでロスもない。
急ぐ人は飛行機のほうがいい。
そこに割って入る形で参入した中間的な存在で微妙な位置づけでもあったので、不祥事を起こせば存在意義を問われても仕方がないのでしょう。
個人的にはフェリーなら気になりませんが、高速艇に長時間乗るのはキツイ。
>> あんちゃん@JR東日本実質出禁猫 さん
K-POPの推し活女子がかわいそうかどうかはさておき、交通の選択肢が減るという点で残念に思います。>> ホットウォーター さん
就航は2005年頃です。ジェットフォイルは九州郵船の壱岐航路、対馬航路でも乗ることができます。
>> ひみつ77@👈👉ご安全に! さん
関東だとマーケティングエリアから外れているので利用するメリットはあまりないのですが、国際航海する高速船は少ないので、乗れる機会に恵まれなかったことは残念に思います。>> 流しのモバイル人@また光回線無料 さん
第二の人生が送れるかどうかはわかりませんね。公開されている報告書を読みましたが、船首に亀裂が入らないようにするために速度を落とせばいいのかどうかという検討はなされていないような感じに見えます。テクニカルな部分で亀裂を生じさせない手法の検討はなかった? リースであれば返却するのではないでしょうか?>> ダータンスヒルビリー さん
朝のなるべく早い時間帯に釜山へ入りたい人は、本当は関釜フェリーを使いたいのですが、2連休しか取れないような人は使えないのです。急ぎたいのではなくてなるべくお昼までに到着したいのです。関釜フェリーとJR九州高速船のマーケティングエリアが異なるので、必ずしも関釜フェリーが有利なわけではありません。週末旅行者が関釜フェリーを利用する場合、勤務終了後に港へ間に合うエリアは狭いです。概ね昼頃に釜山へ到着できる高速船は出発時間の遅さから岡山エリアや関西エリアからの利用が可能でした。そのため「中途半端な位置づけ」という認識はおかしいと思います。また、フェリーは貨物で稼ぐため旅客収入がメインではないです。距離を考慮しても安くて当たり前。高速船は貨物収入がない分旅客運賃に反映されます。
処分するほうもされるほうも、どっちもどっちかも。。。。そんな気がします。
これは「爺」ってこと?
日本国内で一番新しい「セブンアイランド結」(2020年竣工)ですら、ウォータージェットシステムは既存船向けの保守部品流用ですからねえ。
ロットが集まらないとウォータージェットシステム再生産は難しい、と川崎重工側が表明している以上、この肝となる機材に新品が提供されない限りは新造船をいくつも作るというのは難しいと感じます。
ただ、クイーンビートルの製造元である Austalでは他に軍の艦艇を建造しており、クイーンビートルと同程度の性能を有するもので運用続けているわけですから、日常のメンテナンス不足もあったようには思います。
※何せクイーンビートル、代船がない状態で
運航してましたからね…。
(ジェットフォイル時代は代船を持っていた記憶が)
共同運航を行っていた未来高速(KOBEE)、大亜高速海運も既に運航終了してますし、高速船での連絡はいったん終了でしょう。
パンスタークルーズ 釜山~対馬
スターライン 釜山~対馬(厳原・比田勝)
釜山~対馬運航再開に向けて準備中
大亜高速海運
>> ばななめろん さん
ジェットフォイル時代は代船はありませんでした。減便ダイヤで対応されていましたよ。軍の艦艇についてですが、写真を見た限り船首のシャープさが艦艇のほうがゆるいように見えます。
亀裂は電蝕の可能性もあり、ドック入りの頻度を上げる助言を船舶検査官ができなかったのかなあなんて思います。
ただ、船舶検査官が船の建造やメンテナンス経験があるわけもなく、そこまで知恵が回るのかというところもありますね。
>> (・∀・)♪ さん
実は第三者委員会調査報告書を読みました。https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2024/12/04/241203_teisei_saihatsubousisaku.pdf
そのうえで前回コメントを書いています。
代船云々のお話に関しても、Boeing 929改め川崎ジェットフォイル929型での運航自体にも、実際には「当初から最大4隻に増加」させているのは経緯を見れば明らかです。
※最終的に船舶代替時は3隻だった記憶が。
なお最大4隻としていた時には当初共同運航していた
未来高速の KOBEE(韓国企業)なりの運行を引き継いでいる
ところもありますが。
Austal製トリマランにしたのも船舶の大型化などで運航効率向上を目指し、保有船舶数を減らす意図があったようです。
お値段含めての計画ではありましたが、実は2隻目導入も当初計画していたようです。
2隻とも運航に入る前は代船扱いで試行は計画していたはずです。
これも結局 COVID-19で命運絶たれたらしいですが。
いずれにせよ今回の事業撤退については製造元含めて
「対馬海峡の波浪状況に耐えきれなかったのでは?」との見解から
「補修しても安全確保は難しい」としての事業判断となっています。
状況分析含めてなんともお粗末なお話になってしまったなあ、と感じました。