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こんなに楽しいことはない

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👆️「木で造る」こんなに楽しいことはない。竹中工務店作業所長

今朝の日経にデカデカと載っていた広告です。
18階建て高さ84m、木造高層建築物として国内最大・最高層となる木造賃貸オフィスビルで、2026年度竣工予定とのこと。

木材活用のメリットの一つが脱炭素効果。長期にわたりCO2の固定につながるほか、製造や加工、建設の各段階で必要となるエネルギーが鉄骨や鉄筋コンクリートより少なく、排出量の大幅な削減に役立ちます。

法整備も後押しになっていて、2010年に公共建築物の木造化などを進める「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が、2021年には、民間建築物の木造化などを促す「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」などが改正、施行されました。

技術面の革新もCLTなど色々と進んでいます。

そして、建物の木造・木質化は、国産木材の需要創出の機能も担います。戦後の拡大造林政策で植林した木が50〜60年経過し製材として成熟期を迎えているため、これらを材料とする製品が利益を生み出すことで、林業の再生や地方の活性化などにもつながります。


個人的には、これに壁面ソーラーが組み合わされることで、ほぼ理想的なオフィスが実現できると期待しています。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC21C8P0R21C23A2000000/



28 件のコメント
1 - 28 / 28
木造建築は壊しやすいのが大きなメリットの一つですが、逆に建築、維持するにはとてもハードルが高いですね。

どこかで梁を傷つけると、設計時点での建物全体の強度を満足できなくなるので、エアコン工事などで迂闊に穴をあけることもできません。
もちろんこれは木材以外でもそうですが、最近の木造建築は地震対策のためなのか強度を保つために片っ端から梁だらけです。
建築申請時点での強度計算がすべてなので、壁をぶち抜きたい時などは予めそこを空洞状態で設計しておかないと、後から取り除くこともできません。

建ててからも木は水分の出し入れをしますし、伸縮したり歪んだりするので修正しないといけない。
火災に弱いのも難点で、集合住宅の場合はなかなか火災保険にも入れません。

>> ダータンスヒルビリー さん

通常の木造はH構造(非耐火)に該当するので、T構造(耐火)の鉄骨造よりも保険料が高くなりますね。

とは言え、ツーバイフォー住宅などの場合は省令準耐火構造のT構造となり、火災保険料を安くすることができます。

ちなみに、ここで紹介している「木造ビル」は3時間耐火材料まで取り揃えていて、耐火建築物扱いです。
火災保険については金額的な問題以前に、そもそもほとんどの保険会社に受け付けてもらえませんでしたね。

>> ダータンスヒルビリー さん

そうだったんですか、それは大変でしたね。
世の中に木造アパートは多いと思いますが、皆さんどうされてるんでしょう?
(職人としては)
 「木で造る こんなに楽しいことはない。」

 実現するか否かは、施主* 次第

* 監督官庁による優遇措置も含む
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00110/00409/

こんにちは

この記事を読むと基本構造の柱・梁は鉄骨構造で耐火被覆として表面に木造を使用していると読み取れますが、技術の進化が興味深く感じとられます。

>> Dark Side of the Moon さん

建物当たりの戸数で、巷でよく見る4戸までは普通に申し込めます。
問題は5戸を超えてからですね。

いずれにせよ本質的な問題は木造建築は燃えやすいということにあるので、今回のように従来の価値観では評価できないものを作るのであれば一から考えていく必要があるでしょう。

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>> ほくのう さん

>基本構造の柱・梁は鉄骨構造で耐火被覆として
>表面に木造を使用していると読み取れます

この記事だと分かりにくいですが、上の図で4隅の4本の柱のみCFTが入っていますが、その他の茶色い柱は耐火集成材のみの木造柱です。
梁も同様で、4隅のコーナー部のみ鉄骨梁が入っていますが、その他は耐火集成材のみの木造梁です。

>> _カブ さん

>実現するか否かは、施主* 次第

まずは実現できる技術力が必要で、次にそれをリーズナブルな工費で施工できる施工力が必要、それらが揃って初めて施主が選べる選択肢になります。

とは言え、木造オフィスがこれからのトレンドになる、という読みのできる施主の見識も必要であることは間違いないですね。

>> ダータンスヒルビリー さん

法が改正されて木造による耐火建築が認められるようになったことが大きいですね。
木造耐火材は、鉄筋コンクリート造と比べると軽量ですよね、きっと。
そうなると、建物の軽量化という点もメリットになりそうですね。

Dさんの専門分野であり、初歩的な話ではありますが、
コンクリートは引っ張り強度に弱い(それを鉄筋が補う)という関係がありますが、
木材は異なる特質があるでしょうから、木造が耐火になることで、構造計算も異なるはず。

構造計算についてのメリット、デメリットも初心者向けに解説いただけるとありがたいです〜。
生まれてから4回転居して、マンションの1回を除いて木造住宅に住んできましたし(今も)、単身赴任の社員に何度も木造アパートを世話してやりましたが、エアコンの穴空けや火災保険加入のハードルが高いなんてことは1度もなかったし、初めて聞きました。
木造建築物というと、東大ダイワユビキタス研究棟、国立競技場、上智大15号館あたりを思い浮かべます。是非はともかく、隈先生が関わっているといろいろ配慮が働きそうですよね。
#木造は、雨水の流れた痕が、都会のガスと反応して、外壁に汚らしく残るのが残念
色々な工法の建築物それぞれにメリットデメリットがあると思いますが、京都に住んでいるからか歳のせいなのかは分かりませんが木造建築物を見るとなぜか心が安らぐんですよね。

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>> トッチン@寝不足 さん

紹介した「木造ビル」では、施工会社が特許を取った「燃エンウッド」のような材料も使われていますが、そのあたりの話は複雑なので横に置いて、一般的に広く使われている「CLT」と呼ばれる材料について少し説明します。

CLTとは「直交集成板」という意味で、木の板を直角に交わるよう重ねて接着した木材のことを指します。CLTの由来は「Cross Laminated Timber」の頭文字を取った言葉で、読み方は「シーエルティー」です。

CLTは合板と集成材の「良い所取り」をしたような特徴があり、柱や梁、壁や床などあらゆる部材として利用でき、シンプルで簡単なので、工期がスピーディーになります。

引っ張り強度は「コンクリートの5倍」と非常に強く、大型高層ビルにも十分対応可能です。また「鉄筋コンクリートの4分の1の重さ」という軽さもメリットで、建築のスリム化に役立ちます。
https://www.hro.or.jp/upload/8751/2011-5.pdf

この程度ですが、参考になれば。

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>> gavotte@新型NISAウイルス さん

上智大15号館は住友林業が設計・施工した木造3階建ての耐火構造建物ですが、それ以外の隈研吾設計の2棟(東大ダイワユビキタス研究棟、国立競技場)はどちらも鉄骨造の普通の建物の表面に木を貼っているだけです。
国立競技場の木材は軒下にのみ貼られていたり、劣化防止剤も塗布されているようですが、東大ダイワユビキタス研究棟の場合は、表面にペタペタ貼っているので、恐らく数年で汚れ、朽ちる可能性が大だと思います。
最近では、隈研吾設計の「那珂川町馬頭広重美術館」👆️の屋根の上に並べられていた杉材が劣化でボロボロになって修繕が大変だというニュースが話題になっていました。

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>> yoshi君 さん

それはきっと歳のせいです(笑)
私もコンクリート造のマンションに住んでいますが、最近は木造木仕上げの住宅で暮らしたいなあと思い始めています。(できれば縁側付きの)

この写真は京都の修学院離宮近くにある「鈍考 donkou/喫茶 芳」というお店です。(2階がオーナーの住居)
1枠(90分)定員6名で、珈琲1杯が付いて 2,000円ですが、オーナーの幅さんセレクトの本読み放題というのが嬉しいところ。
https://donkou.jp/

ぜひ一度お立ち寄り下さい。

>> hageten さん

私も初めて聞きました。
ネットで検索していますが、なかなかヒットしません。

>> Dark Side of the Moon さん

やはり歳のせいですかww
白川通の上高野交差点から国道367に入って大原へは時々行くのですが、こんな素晴らしい喫茶店があるとは知りませんでした💦
人数制限で行く機会はあまり無いかもしれませんが、ご紹介ありがとうございますm(_ _)m

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>> yoshi君 さん

完全予約制ですが、コーヒーを淹れてくださる方がブックディレクター幅さんの美しい奥様なので、こちらも必見です。
https://brutus.jp/habayoshitaka_home_kyoto/

>> Dark Side of the Moon さん

ありがとうございます。

リンク先を読んでも知識不足で理解できないのですが(すいません)、
CLTなどの木質構造材で高層建築を建てた場合、曲げや剪断、ねじれなどの荷重?については、既存の鉄筋コンクリートの構造よりも強いのでしょうか。

「軽い」というのは免震構造を入れる時にもメリットありそうだし。

大きなデメリットはやはり、コスト?

>> トッチン@寝不足 さん

何と言ったら良いのか難しいですが、構造計算をして必要なサイズを決定するので、既存の鉄筋コンクリート造も木造ビルも強さは同じになります。
サイズはどちらが大きいのかと聞かれれば、燃え代材をまとっていることもあり、木造ビルの柱のほうが太いかもしれません。

軽さは大きなメリットです。が、免震構造は軽い建物にはあまり効果がないので免震構造には向いてないかもしれません。

で、デメリットはやはり高コストですね。
特に日本の木造ビルは高いです。
もっと普及すれば次第に下がっていくものと思われますが、まだまだ発展途上です。

>> Dark Side of the Moon さん

> 既存の鉄筋コンクリート造も木造ビルも強さは同じになります。

コンクリートと木材では、哺乳類のような内骨格と、昆虫のような外骨格のような大きな差があるのかな?みたいに思ったのですが、
鉄筋コンクリートも木造も大枠ではラーメン構造か何かなので、どちらも構造計算上は似てしまうという話なのかな〜と理解しました。

陸上生物は理論上、ゴジラのような大きな怪獣は成立しないそうですけど、
軽いということは、理論上、木造の方がより高層化できたりするのでしょうか?
それとも構造計算上の強度が同じと言うことは、理論上の高さもほぼ同じになるのでしょうか?

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>> トッチン@寝不足 さん

今のところは、この55階建てのビルが世界で最も高い木造ビルになる予定でこれが、ウィスコンシン州で最も高いビルになるとのこと。
https://www.cnn.co.jp/style/architecture/35223485.html

こちらの記事では「エンパイア・ステート・ビルも木造で再現可能」と書かれていますが、真偽の程は不明です。
https://courrier.jp/news/archives/351179/

これからの技術開発によって可能性は大きく開けると思いますが、現段階では完全な木造高層ビルは少なく、RCや鉄骨とのハイブリッド構造がほとんどのようです。

とりあえずこのへんで。

>> Dark Side of the Moon さん

クーリエの記事、火災や二酸化炭素の問題など、端的にまとめられていて、良い記事でした!
ありがとうございました〜。
色々木造建築で劣化が云々、と言われているので「そういえば!」と気が付いたのは「鉄軌道向けの枕木」でした。

昨今では PC枕木やらスラブ軌道も広く採用されて木材利用の枕木はあまり採用されなくなっていますが、そもそも枕木って防腐処置されているはずです。

で、ちょっと調べてみたら…

・昔は…→クレオソート油(コールタールの蒸留物)を加圧浸透させるらしい

・今だと→ナフテン酸銅(石油内酸化物)

という選択肢らしいです。

鉄道用枕木 - 株式会社ザイエンス
https://www.xyence.co.jp/product/鉄道用枕木/

木材防腐剤にはどんな種類があるのでしょうか。(全国木材組合連合会)
https://www.zenmoku.jp/moku_pr/QandA/ask2-35.html

こういうの、外壁含めた木製建材に使えるのかは、私も良く分からんです。

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>> ばななめろん さん

「枕木=コールタール漬け」だと思っていましたが、さすがに最近は変わってきているようですね。

ちなみに、国立競技場の軒下など建築で使われる外部木材で、耐久性を伸ばそうとする場合はACQを加圧注入する方法が一般的です。
下記には「耐朽年数20年以上」と書かれていますが、実際はもっともちます。
https://www.nakatanisangyo.com/木材保存処理について-1/高耐久処理木材について/
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