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岸和田だんじり祭り(試験曳き)に行ってきました。

岸和田だんじり祭り(試験曳き)に行ってきました。

本番は今週末ですが例年大混雑ですので比較的人出の少ない今日行ってきました。
だんじりがコーナーを回るにはそれなりのスピードが出ないといけませんので試験曳きといっても迫力は本番と変わりません。
時間も14:00~16:00と短かかったですがだんじりを間近で見られたり密度の濃い時間を過ごせました。
それにしても暑かった。

ポスター.PNG

だんじりの引手は150人くらいで綱の長さは100m弱あります。
角を曲がる時だんじりと綱の半分以上はお互い見えないので太鼓の音や世話役の旗の合図で動きますがタイミングが合わずやり直すこともあります。
今日3回程ありました。

だんじり88.PNG

だんじりには笛、太鼓、鉦を鳴らす鳴り物が乗っています。
この内笛の奏者は二人いてだんじり前方の角に腰掛ける形で座っています(上図参照)。
笛は両者共外側に向いています。
だんじり正面の意匠や役人の立ち位置を含めて左右対称で、明らかにシンメトリーの美を意識した構図になっています。

笛は普通(上図の左側の人のように)右肩の方に向くように持ちます。
右側の人は笛の持ち方に無理がありますが左利きだと慣れるのは早いと思います。
日本の祭りで使う笛は殆ど篠笛です。
篠笛の唄口と音孔は一直線になる(下図右側)ように加工されていれば左右どちら向きでも演奏できますが一直線でない場合自分の利き腕に応じた楽器が必要になります(下図左側は左利き用)。
篠笛は竹製ですので加工は簡単で唄口だけでなく音孔も指が当たり易いように向きを傾けたものも市販されています。

compile-image_1725748965196.png

これがフルートとなると16個の音孔を9本の指で操作しなければならないので複雑な構造になります。
現在市販の量産品のフルートは100%右利き用です。
でも探した見たら左利き用のフルートもありました。
手作りの特注品ということで一点物です。

左利き用フルート.PNG

上が普通のフルート
下が左利き用のフルート
鏡の前に置いたみたいに前後対称です。


今年の岸和田だんじり祭9月祭礼曳行日程
「宵宮」9月14日土曜日6時~22時
「本宮」9月15日日曜日9時~22時
※試験曳きは9月13日金曜日14時~16時にもあります。


2 件のコメント
1 - 2 / 2
コーナーを回るだんじりのスピード感や、150人の引手の見えない連携が描かれ、まるでその場にいるかのような臨場感を感じました。笛の奏者たちのシンメトリーな配置にも美的こだわりが見られ、祭りが芸術のように感じられました。
また、左利き用フルートの話も興味深く、楽器の世界の奥深さを知りました。
hijiake
hijiakeさん・投稿者
ベテラン
コメントありがとうございます。

だんじりの動画は沢山ありますがちょっと違う視点から捉えたものをUPしました。
意を汲んでいただけてありがたい限りです。
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