私の Y 染色体ハプログループ
私の父系祖先である Y 染色体ハプログループが、どこで生まれ、
どのように移動して今に至ったのか興味があったので調べてみた。
ハプログループ O1b2a1a2a1( CTS723 )
1 . 発祥の地
O1b2a1a2a1( CTS723 )の発祥地は、
現在の日本およびその近隣地域であると考えられています。
この系統は、特に縄文時代の人々と強い関連があり、
日本列島での古代の遺跡から得られた DNA サンプルにより証拠が示されています。
また、韓国の古代集団との関連もありますが、
主要な発祥地としては日本が最も強く示されています。
2 . 成立年代
O1b2a1a2a1( CTS723 )の成立年代は約 3000 〜 4000 年前と推定されています。
この年代は、考古学的証拠と遺伝子データの分析に基づいています。
この系統が形成されたのは、縄文時代の終わり頃から弥生時代初期にかけての時期です。
具体的には、紀元前 1000 年から紀元前 500 年の間に成立したとされています。
3 . 現代日本における割合
O1b2a1a2a1( CTS723 )は、日本の男性の約 1 % 〜 2 % に見られるとされています。
この割合は、主に日本の縄文時代の遺伝子系統が現代に残っていることを示しています。
具体的には、以下の地域で比較的高い割合が観察されています。
北海道 約 2 %
本州( 特に東北地方 )約 1 % 〜 1 . 5 %
四国・九州 約 0 . 5 % 〜 1 %
これらのデータは、日本の遺伝的多様性を示し、
縄文時代の古代集団が現代の日本人に与えた影響を反映しています。
参考文献とデータソース
1 . " Ancient genomes reveal the Asian ancestry of the Japanese "
by Y . S . K . Kato et al .( 2020 )
この研究では、日本列島の古代人の DNA を解析し、
Y 染色体ハプログループの分布と系統樹を構築しています。
2 . " The Genetic History of Ice Age Europe " by David Reich et al .( 2016 )
ヨーロッパの古代 DNA を解析する中で、東アジアとの関連も調査されています。
3 . " Y - chromosome descent groups and their distributions " by Zerjal et al .( 2003 )
Y 染色体の系統樹とその分布に関する包括的なデータを提供しています。
これらの研究とデータに基づき、O1b2a1a2a1( CTS723 )の発祥地、
成立年代、そして現代日本における割合について詳細に記述しました。
今後の研究によってさらに精度が向上する可能性がありますが、
現時点での理解としてはこの情報が最新であり、信頼性が高いとされています。
なるほどね。
長江下流域から東シナ海を渡った倭人が北九州に辿り着き、
更に朝鮮半島に渡って北上する過程で DNA に変異を起こし、
O1b2a1a2a1( CTS723 )になった後、温暖な時代に北回りで北海道に上陸し、
本州に渡って東北にも広がった。
その後、現地の縄文人と同化する者もあれば寒冷化と共に四国九州に渡った。
或いは朝鮮半島からの出戻り組が九州四国に戻った感じでしょうか。
ハプログループが詳しく細分化されているとは言え 2 % に満たないのは、
日本においてマイノリティーなのかな。
因みに遺伝子検査キットの結果によると、一般的なな日本人の平均より、
縄文人と一致する遺伝子型が少なく、ネアンデルタール人と一致する遺伝子型の多い、
典型的な渡来人のようです。
私のミトコンドリア DNA ハプログループ https://king.mineo.jp/reports/283958 (●´ω`●)