摺りの極み&摺物 レスコヴィッチコレクション
近鉄沿線で2つの関連する浮世絵展
あべのハルカス美術館の10周年記念展と大和文華館
共に館長は浅野秀剛氏
イエジー・レスコヴィッチコレクションの協力を得ての開催
レスコヴィッチ氏はポーランドの実業家
父アレクサンダー氏はッちな古書収集家でイエジー氏にインキュナブラや原稿を見せていたそうです
最初に手にした浮世絵の質は良くなかったそうです
以来氏は初刷りに拘って収集します
2000点の内1300点が初刷り
北斎の神奈川沖浪裏など逸品が揃います
中でも御自慢は「木曽海道六拾九次之内」70図
前作初刷りで揃っているそうです
2017年2月23日 ワルシャワの国立博物館にて
同展を観覧中の浅野秀剛館長
あべのハルカス美術館開館10周年記念
広重 ―摺すりの極きわみ―
2024年7月6日(土)~ 9月1日(日)
https://www.aham.jp/exhibition/future/hiroshige/
大和文華館との相互割引有
特別展 レスコヴィッチコレクションの摺物
―パリから来た北斎・広重・北渓・岳亭―
大和文華館
2024年7月9日(火)~ 9月1日(日)
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/
摺物は、注文によって作られた非売品の版画のことをいいます。販売用の浮世絵版画とは異なり、趣味人たちが私的に楽しむために制作し、仲間内で配ったり交換したりしました。そのため、多くの摺物には採算を度外視した、当時最高水準の摺りの技術が施されました。厚手の紙に、絵具をつけずに版木を押し当てて立体感をつける「空摺」や「きめ出し」、金銀の箔や粉末、銅や真鍮の粉を用いた「金銀摺り」や鉱物粉の雲母を使った「雲母摺り」など、細部には贅を尽くした趣向が込められています。
出品目録
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/culture/yamato/exhibition/image/leskowicz/list.pdf