【SIM道楽】国際電話の通話料金に関し 急速な円安の今 改めて眺めてみました~
ゴールデンウィーク間近、急激な円安を物ともせずに海外旅行に出かける諸氏も多いことかと思います。一方で、コロナ明けから早一年経過~にも拘わらず、この急激な円安のお陰で海外出張は経費削減の嵐が吹き荒れていて 厳しさ倍増!! 経理も人事も中々承認をくれません(汗) それもそのはず、一時期には1$=100円前後だった為替レートが 150円まで50%も上昇すれば、出張経費も大幅な予算超過は否めません。「経費節減~!」の号令が下るのも止む無しと言うところ。。。
さて、仕事柄、以前からVoIP電話を公私ともに利用している当方としては微々たるものには変わりはアリマセンが、安価な国際通話料金の利用という視点から纏めてみました。
国際通話を以下の5つに大別してみます。
・キャリア別 国際通話料金プログラム
・Prefix 通話による国際料金プラン
・050-VoIP電話による国際料金プラン
・海外の VoIP電話による国際料金プラン
・自分の電話番号連携のVoIP-Out
大別した5つのそれぞれに対して、以下に挙げた各社のサービスについて、改めて国際通話料金プログラムを並べてみました。
・キャリア別 国際通話料金プログラム
ドコモ、KDDI、ソフトバンク、etc.
・Prefix 通話による国際料金プラン
G-Call電話
・050-VoIP電話による国際料金プラン
SMARTalk、LalaCall
・海外の VoIP電話による国際料金プラン
NextPlus (=TextPlus)
・自分の電話番号連携のVoIP-Out
Viber
↑ 表(クリック拡大)を一覧してみてわかることは、渡航先国によって各社プランは料金的に結構な差が発生していること…が分ります。(上表の左半分は G-Callサイトから拝借しました : https://www.g-call.com/phone/phone01/dom_mobile.php )
さらに通話料金の低い順に並べてみると ↓ のようになります。
[低] : 海外の VoIP電話による国際料金プラン
↓ : 050-VoIP電話による国際料金プラン
↓ : Prefix 通話による国際料金プラン
[高] : キャリア 国際通話料金プログラム
やはり国際通話を利用する場合には、通話料金的に見て VoIP通話が圧倒的な優位にあります。しかし低料金だからと言って、一概に通話品質が酷いということではアリマセン。世界各国で使われ、基本料金無し、通話単価低料金で提供されている NextPlus VoIP電話は米国の電話番号(+1) が付与され、実際の音質もハッキリしていて瞬断されるようなことも無く、アプリの挙動や使い勝手も良好です。また米国内であればSMS送受信が可能な便利な電話番号になっています。
またNextPlus(+1)の特筆すべきところの一つは、Apple IDページ内に電話番号登録することが可能な電話番号が付与されているということです (登録時のSMS認証が必要です。↑右画 Appleから+1番号でSMSが届きます。日本国内でも(+1)番号へのSMS送受信は可能です)
さらに VoIP-Out通話の Viberも最近ではハッキリと音質向上が見られます。(ただし、Viberの場合には国内通話(携帯)の際に相手先に「着信番号表示されない」ケースがあるのが欠点です(居酒屋の予約なら問題なし~(笑))しかし、そんなViberの「着信番号表示されない」ケースは私の経験では海外で発生したことはありません。
とまれ、いずれのサービスもそれぞれ特徴があり、ユーザーの利用環境やTPOに合うものを選択利用すれば気持ちよく使えるわけで、ユーザーは各々の特性をよく理解して利用することが肝要です。
さてさて~現在の私が利用中の通話プラン & 電話番号とその使い方はというと…
・公私メイン電話番号 約70% : SMARTalk (050IP)+Acrobits(SIP)
・海外ビジネス電話番号 約25% : NextPlus(+1)
・SMARTalkでは対応できない通話/SMS 約3% : povo2.0+G-Call(Prefix)
・SMARTalkで対応不要な通話 約2% : povo2.0+Viber
こんな感じで使い分けてます。
これらの中でMNPで番号維持する必要があるのは povo2.0の電話番号だけ。金融機関への登録や、SMS認証を必要とするケースでの利用です。番号維持費も少なく、iPhoneの機種変更(eSIMクイック転送,又はeSIM再発行)も簡単なので、メイン電話番号を含め、ほぼMNPフリー状態が心地よく、良品質なデータ通信SIMの確保だけに留意すればよいわけです。
参考
2016.11.17 私の050IP電話ライフ、音質、着信安定性 関連の設定項目と設定値をシェアします (追記5 & 6) https://king.mineo.jp/reports/9956
2017.03.02 +1(米国)番号のIP電話 NextPlusがCallKit(iOS)に対応しました https://king.mineo.jp/reports/15455
2019.02.06 <2019年版>私の050IP電話ライフ、音質、着信安定性関連の設定項目と設定値をシェアします https://king.mineo.jp/reports/46355
10年ほど前、海外赴任からの帰国を前後して使い始めた iPhone にSMARTalk(050-VoIP)をインストールして以来、SIPアプリを世界中で幅広く利用されている高機能な Acrobits(Softphone,有料)に切替えたこと、LTE回線の急速な普及でネットワーク通信品質が安定してきたこと、そしてなにより最大の変更は iOS-10から採用された CallKit拡張機能で、iPhone標準の「電話」アプリとの統合がAppleにより解放されたことで格段にiPhoneでの利用が安定しました。
それら全体が相まって、国内/国外ともに VoIP通話で十分な通話品質が確保できるようになったと理解しています。当時の 悪名高きCDMA2000の極悪通話品質よりは断然に良くなって驚いたことを思い出します。
また CallKit拡張機能リリースに追随して SMARTalkや、NextPlusが対応バージョンをいち早くリリースした一方、その間ずっと放置されたままのLalaCall は、やっとのことで二年半遅れてCallKitに対応したのも印象的でした。LalaCallはアプリのバージョンアップが遅いという評判がこのときから有名になったとの印象です。
実は私が以前3ヶ月ほど使っただけで LalaCallの利用を止めた理由は、iPhoneの場合 iOSの変化に迅速に対応する必要があるにも拘わらず、「変化への対応が遅い」電話サービスは 料金以前の問題として選択の対象にならないということが理由でした。050-IPと言えど、メインに使うには通話品質は重要です。(居酒屋の予約だけが利用目的なら気にしませんが~(笑))
円建て、ドル建て…国際通話には色々なサービスプランが提供されていますので、賢く利用することで円安インパクトを上手くかわすことが出来るかもしれません。
SIM道楽~久々の国際通話/VoIP電話のお話でした。
注意) ~最後に一言~
本投稿の中の通話品質に関する評価は、当方の使用環境、当方のスマホデバイス、当方のSIPアプリ設定パラメータ、当方のデータ通信SIM/WiFi構成~等々に大きく依存します。良好な通話品質を得るためには、各サイトのQ&Aや、先陣のエクスペリエンスをシッカリと理解して対応すること、そして何よりも 24/7 安定したデータ通信/WiFi通信の確保が肝要です。
・NextPlus(=TextPlus) https://textplus.com/
・Viber-out https://account.viber.com/ja/
・Fusion IP SMARTalk https://ip-phone-smart.jp/
・LalaCall https://lalacall.jp/
・G-Call https://www.g-call.com/type/top_tel.php
もう一つ追加で、当方が利用中のVoIP通話/SMSサービス「Dingtone VoIP(Call and Text) 」のご紹介~ https://www.dingtone.me/ 電話番号が下記の14ヵ国の電話番号から希望で選択購入できます。 Dingtone VoIP(Call and Text)
・米国 (+1)
・カナダ (+1)
・英国 (+44)
・ベルギー (+32)
・オランダ (+31)
・ポーランド (+48)
・スウェーデン (+46)
・フランス (+33)
・オーストリア (+43)
・プエルトリコ (+1787)
・チェコスロバキア (+420)
・オーストラリア (+61)
・デンマーク (+45)
・ルーマニア (+40)
>> kc_iOS9.2.1 さん
補足 : Dingtone VoIPも NextPlus同様に、iPhoneのAppleID登録ページで電話番号登録できます。VoIPの分野でも、やはり海外勢はだいぶ先を走っているように感じられます。年1回ぐらい利用。
LocalphoneとKeepCallingの2回線保持、
コールセンター宛に重宝してます。
携帯宛ならiMessages+SMSで十分。
>> 伊勢爺い さん
KeepCalling はViberと同じように、自前の電話番号をCaller-IDとして登録・連携させて通話発信するタイプですね。Viberもそうなのですが、このタイプのVoIPは日本国内で使うと着信時に「非通知発信」とか「不明(発信者)」とか表示されるケースが発生してしまうのが難点です。しかし居酒屋予約(笑)やコールセンター通話用ならば無問題。
KeepCalling や Viber等は 用途を決めて利用されれば超安価通話になるメリットがあります。賢い利用法ですね。
携帯電話で音質重視にしたい場合は、HISの30秒/9円でVoLTE通話が可能ですので短い通話時間の場合はそちらを利用するのもありかなと思います、ある程度の時間携帯電話で音声通話利用する場合は日本通信の70分通話オプションがよさそうですが。
>> pd019Ac さん
そもそも私の音声通話選択の条件としては「SIMに依存しない~」というのが最重要ポイントでした。海外へ出る度に現地で使用するSIM(現地SIMまたはローミングSIM)を調達して使うことになるので、国内のSIM一体型の電話番号は使い勝手として不便極まりないというわけです。そこで早い時期からVoIP電話の利用に全面的に切り替え、SIMと通話を分離したわけです。
>音質重視にしたい…HISの30秒/9円で…
>日本通信の70分通話オプション…
海外出張中にも受信する機会が多いのと、日本の電話番号は発信のみならず受信でも課金されるので、それを避けるには、SIMに関係なく 海外でそのまま利用(発信)でき、受信無料の電話番号としてVoIP電話が好都合なわけです。
まず VoIP電話ありき、で、次いで、より高品質の音声通話を求めて~というのが自分のライフスタイル、ビジネススタイルに合わせた利用法です。
そうは言っても昨今は金融機関をはじめ、多くの国内シチュエーションでSMS認証が求められるようになったので、現在は止む無くSMS認証用としてのみ povo2.0(SIMと電話番号一体型)を使っています。
>> kc_iOS9.2.1 さん
私の場合は海外に行く事もまずありませんから、国際通話はおそらく使いませんので日本国内での通話のみでの利用に特化しています。国内キャリアでは楽天モバイルくらいでしょうか?
海外でも2GBまでのデータ通信と楽天Linkアプリ限定ですが月額980円で国際通話かけ放題が使えますので長期海外利用の場合はお得かと思います。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/service/international-unlimited-talk/
他の人の投稿ですが、短時間で回数制限もありますが無料で通話できる海外のサービスもあるようですね。
https://king.mineo.jp/reports/270903