IKEAのサメと、河嶋さん：その2😰

河嶋さんのおうちに、IKEAで買ったサメのぬいぐるみ『BLÅHAJ（ブローハイ）』がやって来たお話です😃

👇前話（来るきっかけになったお話）はコチラ👇
https://king.mineo.jp/reports/258064

（画像は参考品ですよ）

『始めますよ西さん』
「いつでもどうぞ、河嶋さん」

お仕事でゲンバにバディとして同行することが多いわたしと西さん。
二人とも機械系の技術屋さんで、工具の扱いは慣れたもの。
手際よく梱包をバキバキ開けると、一気に組立。
頑丈でシャレオツなベッドを買ったのはいいけど、IKEAの家具って妙に重い奴がいる。丈夫なのはいいんだけど、素人の施工を拒むような仕様と言えなくもない。
少しずつネジを締めて調整しながら組んであげないと、微妙にガワが歪んだり引き出しが真っ直ぐ入らないとかいう悲劇を招くことになる。

「凄いですぅ…あたしと父で組んだりしたら、ゼッタイに失敗していたような気がします…」
『慣れればどうってことないんだけどね😤😤』
若干不安もあったけど、上手くいったんだからこの場は目一杯いい格好しておこう。

別に気を遣わなくていいよって言ったんだけど、お礼に是非って御馳走とお酒を用意してくれていたもんだから、わたしと西さんはすっかりご機嫌になるまで飲み食い。

『じゃあそろそろお暇しようか西さん。明日もお仕事だし』
「今日は本当にありがとうございました…お二人のおかげで欲しかったベッドが……あっ😰」
『げっ😰』
そう、酒を喰らって半分忘れていたけど、わたしはこの子を家に連れて帰らないといけないんだ。
「河嶋さん、今日の帰りは……」
『電車だ。少し恥ずかしい気もするから、こっそり特急電車で帰ろうかな😰😰』

駅までの道を歩きながら考える。
登山道で、ベビィを背負って登るヒトは偶にいる。
最近はベビーキャリアなんかも充実しているし。

しかし、だ。
サメのぬいぐるみを背負って歩く奴はそういない。
しかもリュックサックから半分以上はみ出てるし。
痛いほどの視線を浴びながら駅までどんな気持ちで歩いたか、容易に想像がつくところ。

帰りの電車。
自分で写真は撮れないけど、たぶん外から見たらこんな感じだっただろう。
オマケに窓際に缶ビール置いてたもんだから、余計変に見えたハズだ。
て言うか指差して笑われてるし。

ふと気がつくと、後続の電車をホームで待っている親子連れと目が合った。
ベビーカーに乗せられた赤ん坊がグズり始めて、お母さんオロオロ。
よし。
子どもはどうも苦手だけど、ここで一肌脱ごうじゃないか。わたしはIKEAのサメをリュックから引き摺り出すと、赤ん坊に向けて小ネタを披露したんだ。

前は海、うしろはハトヤの大漁苑だ。
サメのぬいぐるみを抱えて、ピチピチした感じを演出。

あれ？笑わせようと思った赤ん坊はフリーズしてしまった。
代わりにお母さんが大爆笑。


おまえを笑わせようと思ったんじゃない。

気を取り直して。

おうちに戻ったら、サメの名前を考える。
西さんと後輩ちゃんには『可愛らしい女の子の名前を付けるんだ』と宣言してきた。
言ってはみたものの、何も思いつかない。
タカラジェンヌのような素敵な名前を付けるのは、どうやらわたしには無理なようだ……

命名！
『池谷シャーク由美子』😰😰

おニャン子クラブの山本スーザン久美子みたいでいいだろう😁😁
名字はいけやではなくいけたに。
それ以後の名前の由来は推して知るべし、Death😰


あ、
座右の銘は
『サメた仕草で熱く見ろ』なの😰😰😰