新聞記事ってこんなにいい加減で良いのだろうか? その2
6/15の日経ネット記事
「格安スマホ1千万件突破 大手4割のシェア握る」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ15HZD_V10C17A6TJ2000/
…ワイモバイルやKDDI系の「UQモバイル」など、大手通信事業者の格安スマホブランドが全体の約4割を占めた。
これを紙面で読んでみたら、下図のような「格安スマホ市場のシェア」という日経作成の円グラフが掲載されていました。
しかし、このグラフ、どう見てもおかしい。
ワイモバが20.0%で、UQモバイルが3.4%、ビッグローブが4.0%と書かれているけど、これにJ:COMの1〜2%を加えても、「大手通信事業者の格安スマホブランド」の合計は全体の30%にも達しない。
「ワイモバイルやKDDI系の『UQモバイル』など、大手通信事業者の格安スマホブランドが全体の約4割を占め」という記事が正しいのであれば、ワイモバ単独で30.0%以上をシェアしている必要があるはず。
つまり、日経作成の円グラフが間違っているのか、「約4割を占めている」という記事が間違っているのか、はたまた私の理解が間違っているのか…
日経の謎は深まるばかり。
「新聞記事ってこんなにいい加減で良いのだろうか? その1」はこちら:
https://king.mineo.jp/my/132c3b2f477438a4/reports/19890
「ワイモバを含む格安SIM全体のシェアを大胆に計算してみる」はこちら:
https://king.mineo.jp/my/132c3b2f477438a4/reports/20510
17 件のコメント
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こういう記事はあまり細部を気にしないで、何となく雰囲気だけをつかむ読み方が正しいのかなぁ・・・と思ったりします。
おなじみのMM総研のデータを日経の記者が、さっと一瞥してあとは思い込みを込めて記事の形に仕立て上げた、という趣ですね。
分かったことは、MVNO全体の契約回線数が一千万件を超えたらしいこと。
そのシェアではYモバイルが20%(!?)も占めていること。
数字の発表がないというYモバイルが、なぜそんなに大きな数字になるのかは
不明。しかも、「大手系列が4割」のサブ見出しは全くの誤解か事実誤認。
多分言いたかったことは、総務省の危惧にもかかわらず、大手のサブブランドが本来想定されるべきMVNOユーザーを囲い込み、結果として「料金が下げ止まっている」ということかなぁ・・・と推測せざるを得ないことになっているということでしょうか。
いずれにしても、こんな記事は大手の経済紙が掲載するにはあまりにもお粗末と言わざるを得ません。
> NTTコミュニケーションズを大手と勘違いしているとか…?
え?、NTTcomって「大手通信事業者」じゃないんですか?。
私はてっきり「世界トップクラスの通信事業者」だと思っていましたが?。
※MVNOに対しての「シェア大手」なのか、それとも「通信事業としての大手」なのかで判断が変わりますけど、後者であれば数字に嘘がない限りは「NTTcomと IIJだけで 25%超え」ますよ。
「大手通信事業者」の想定が読者と起稿者で異なる、ということだと思いますけど、いかがでしょうか?>皆様含めて。
※実際 NTTcomはネットワークという観点で見ればアジア地域唯一の Tier-1プロバイダですから、自分のところである程度ネットワーク制御できますしね。Sprintを買収したソフトバンクも結果として「Tier-1」になりましたけど。
なるほど、確かに「通信事業者」とだけ書かれていますね。
しかし記事のくだりから「NTTドコモなど大手携帯3社」の文言がありますし、Y!とUQを指して「大手通信事業者の格安スマホブランド」と書かれていますので、大手とは大手携帯3社を指すと誤解しても無理はないかと。
Y!+NTT.com+UQ=37%ですが、4割の説明をするなら3.4%しかないUQだけでなく、13.6%のNTT.comも説明した方が分かりやすいでしょう。
いずれにしても、自分には正しく伝わる表現ではないように思います。
> なるほど、確かに「通信事業者」とだけ書かれていますね。
> しかし記事のくだりから「NTTドコモなど大手携帯3社」の文言が
> ありますし、Y!とUQを指して「大手通信事業者の格安スマホブランド」
> と書かれていますので、大手とは大手携帯3社を指すと誤解しても
> 無理はないかと。
多分その『大手通信事業者の格安スマホブランド』に「OCNモバイル ONE」と「IIJmio」が入るんだと思います。厳密な意味では。
※まあ、私は起稿者がどのような意図で記事を書いたのか?、までは想像できませんけどね(^^)。
ただ、厳密、かつ文字のみで判断、および「文字数制限のある中でのメディア」という点で考えると「この程度割り切って落としても問題ないでしょ?」と言う判断があったのでは?とも感じますね>起稿者側。
いずれにせよ、読者が業界内のモデルまで詳しい専門紙でないとするなら、もう少し言葉の定義を考慮して起稿するのが適切、であると私も思います。
>ただ、厳密、かつ文字のみで判断、および「文字数制限のある中でのメディア」という点で考えると…
だからこそ誤解のない分かりやすい表現をして頂きたいです。起稿者が誰のために記事を書いているのかを十分意識していれば、自ずと答えは明確ではないでしょうか。
RokkoFoxさん
意図的に脱線した議論をされているのだと思いますが、この日経記事に関して言えば、記事中に、
「総務省は『大手への集約が進み、公平な競争環境でなくなるのは好ましくない』との姿勢を示している。大手携帯3社に続く『第4の勢力』として期待された格安スマホ市場だが、成長の裏では大手による寡占の懸念が高まっている。」
と書かれていますので、「大手による寡占」つまり「大手4割」の「大手」の中に「OCNモバイル ONE」や「IIJmio」は含まれず、単純に「ワイモバイルやKDDI系の『UQモバイル』など」と読むしかないでしょう。
まあ、そこは十分分かっておられるのだとは思いますが…
で、目の敵にしているのが、CM & 出店攻勢でブイブイいわせているUQ & ワイモバイルだと思うのですが、UQ & ワイモバイルが日経に広告だせば、このような糞記事は出てこなくなるんだと思います..
マジレスしますと、日経の本音は、「格安スマホなんて言ってるけど、結局は大手3社の独占状態に戻っていきますよ。大手3社のサブブランド以外は生き残ってはいかないので選択しないほうが良いですよ。」といったかなり偏ったイメージを植え付けようとしているように読めました。
つまり、大口広告主である大手3社様のための提灯記事ではないかと思った私の理解もかなり偏ってますかね…
vermillionさん>
> 糞記事だから脱線をしてもしょうがないというか
(以下略)
まあ、私の場合は意図的に脱線させた、というのではなくて「起稿者が結局自分の知ってる知識でいわば『知ったかぶり』の状態で書いたんじゃないの?」と疑わしき内容だなあ、と言う事です。
「大手通信事業者」と言ったらそのままではネットワーク通信事業者を指しますし、キャリアだったら「携帯電話大手(あえて入れるなら更に「3社」も追加)」と書けば良いでしょうからね。
いずれにせよ「何を伝えたいのか?」の的を絞らずに、かつキーワードの定義がボケてる状態なので「ああ、その程度の知識しか持ってないのか」と思う、というだけですねえ。
> だからこそ誤解のない分かりやすい表現をして頂きたいです。
> 起稿者が誰のために記事を書いているのかを十分意識していれば、
> 自ずと答えは明確ではないでしょうか。
えーと、まず私にそれをご指摘いただいても「私が起稿者ではない」ので、あくまでも「ああ、こんな程度の知識で書いたんだろうなあ。不勉強甚だしいもんだ(苦笑)」と想像する程度しかできません。
それと、文章なり報道記事は受け手の見方一つで何とでも解釈できるので、最終的には読者も記事内容の趣旨、主張が何か?を分析する必要はあると思います。要は「まあ、裏があるでしょうね」ってことです。
そもそも記事を書いてる起稿者(簡単に言えば記者ですが)が全員専門領域を熟知しており.....なんてわけでもないと思いますし、底は読者も不思議・疑問に思ったら問い合わせ、趣旨の確認は必要なんだと思います。
どっちにしても「稚拙な知識・内容でお金が稼げる」んだとすれば、随分ご商売としては楽なんだと思いますよ>日経様。
※日経様関連は日経 BP方面でちょっとしたイベントごとのトラブルを聞いていて、つい最近発表された内容を見て「ああ、やっぱりな。さすがは(以下略)」と感じていたところもあります。
分かりにくさを感じますが、内容的には不適切なものではないと思います。
この記事、Web版も合わせて、チェックしてみましたが、
Y!mobile 20.0%+UQmobile 3.4%+BIGLOBE 4.0%+NTT Com 13.6%=41%と
なるので、NTTコミュニケーションズをNTTグループという括りで関連の
ある会社とみて計算に入れているのだと思います。
目立っているのがY!mobileとUQmobileというだけであって、
NTTコミュニケーションズも、大手通信事業者の括りに入る事には
変わりないです。
ただ、その意味で言うとIIJも筆頭株主がNTT(21.61% 2016/3/31現在)
だったりするので、今の所経営面では独立性を保っているとはいえ、
資本面ではNTTに依存しています。
なので、グラフ中に記載がある所で大手3社(NTT、KDDI、SoftBank)から
完全に独立し、かつ大手3社から直接回線を借りて事業を行っているMVNOは
mineoだけでしょう。
だからこそ私は、mineoに頑張って欲しいと応援したくなるのです。(^^
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1706/21/news057_2.html
―― MVNOについて聞きたい。ソフトバンクは「Y!mobile」、KDDIは「UQ mobile」を(サブブランドとして)持っている中で、ドコモは他のMVNOに任せているような感じがする。高単価のユーザーは自分でやって、そうでもないユーザーはMVNOに任せる方針かな、と思っていたが、docomo withは広告表現上「(1人追加ごとに)280円から」という訴求をしている。
このような格安プランを出すということは、ドコモ自身がMVNOをやる考えもあるのか、低料金のMVNOとのすみ分けをどのように考えているか、伺いたい。
大松澤取締役
MVNOに対しての考え方だが、現在のMVNOのほとんどはドコモのネットワークを卸サービスとして使っているものであるという実体がある。そういう意味では、(MVNOサービスのユーザーの多くは)ドコモのネットワークのお客さまともいえる。MVNOは(通信サービス上の)競合関係にあるのは事実だが、ある一面では協業してビジネスに取り組むチャンスもある。
当社は今までもMVNO市場の活性化に積極的に取り組んできたが、当社だけではできないIoT(モノのインターネット)やM2M(機械間通信)分野など、新たな市場の開拓も実現している。いろいろな連携をして良い面もたくさんある。
従って、MVNOに関しては「競争」と「連携」の関係であることをビジネスとしてとらえながら、ドコモはドコモで“1つのブランド”として(サブブランドなどに)分けることなく、継続的にお客様還元、アフターサポートの強化などをしっかりやっていくことで、当社を長く使っていただき、さらなるブランド強化につなげることができると考えている。
吉澤社長
私からも補足説明させていただきたい。大松澤(取締役)の話の通り、MVNOには当社の回線をたくさん使っていただいていて、その点で当社は連携させていただいている。今後もどんどん(回線を)使っていただきたいと思っている。
(Y!mobileやUQ mobileといった)セカンドブランドは、料金は安いがアフターフォローや親身になった相談がなかなかできていないと(考えている)。当社もdocomo with(という安価なプラン)を提供させていただいているが、お客さまに対するサポートは(beyond宣言の)「宣言3」とも関連してしっかりやらせていただく。そういったものをなくして料金だけを安くするようなセカンドブランドは、ドコモとしては出すつもりは今のところ全くない。
→ということで、ドコモとしてはセカンドブランドを出すつもりは今のところ全くない、ということです。
もっとも、電気通信事業法の縛りでできなかったはずですが…
>もっとも、電気通信事業法の縛りでできなかったはずですが…
そういうのは無いですよ。
そうでした。
KDDIのように子会社(UQ)に対して優先的な取扱いをすることができないというだけで、自社のセカンドブランドを作ることはできますね。
http://www.soumu.go.jp/main_content/000403073.pdf
そうですね、子会社にせずに自社(ドコモ)がセカンドブランドをやる分には法的には何の問題もありません。(Y!mobileのように)