奈良県の光回線事情など。
私が住んでいる奈良県では、フレッツ光/光コラボの他にmineoさんの運営会社のオプテージが提供している電力系のeo光、NTT東西のダークファイバーをを使用しているNURO光、そして、近鉄ケーブルネットワーク(KCN)といったものが存在します。
eo光だけでなくKCNが幅をきかせている関係で、奈良県のNTT西日本のシェアは40%程度で、あとはオプテージさんが提供するeo光とその他にカウントされているKCN光が大きなシェアを持っているという東日本地域ではみられない特徴的な状況となっています。
・【総務省】【参考】FTTHの契約数における都道府県別事業者シェア
(設備設置事業者別)
https://www.soumu.go.jp/main_content/000836132.pdf#page=15
ところで本日(11/4)、地元のCATV会社のKCNのチラシが入っていました。
KCN光5ギガという最大5Gbpsのプランが1~3年目月額3,850円、それ移行は月額4,950円と、eo光5ギガに比べて3年目以降の月額料金が1,010円も安いというかなり攻めた料金プランだなと思いました。
10Gbps向けの機材は古河電工製を採用している様です。
・【古河電工】10ギガEPONへの拡張
https://www.furukawa.co.jp/broadband/example/04.html
そして携帯とのセット割に関しては、他地域でもCATV系だと結構あるかもしれませんが、au/UQmobile/SoftBank/docomoと広く対応しているのも特徴的ですね。
docomoに関しては、KCNでドコモ光タイプCというCATV系回線を使うタイプのドコモ光に加入するという方法で割引になります。
普通はNTT東西のフレッツ網を使用したドコモ光に入るのが一般的なので、タイプCに関しては知る人ぞ知る方法と言えるかもしれませんね。
(^^ゞ
バックボーンに関しては、KCNには特に記載が見当たりませんでしたが、JR西日本光ネットワークが大阪ピアリングフェスティバルで出されている資料によると、私鉄各社との相互接続が行われている様です。
・【JR西日本光ネットワーク】私鉄各社さまとの相互接続状況
https://peering.osaka/wp-content/uploads/2022/05/2022-jrwon-01.pdf#page=08
個人向けのインターネット接続にどこまで関係あるかは分かりませんが…(^^;
ちなみにKCNのデメリットですが、IPv6にまだ未対応な事です。
・【KCN】IPv6の予定はありますか?
https://www.kcn.jp/faq/kmansion/service.html#c3857
最大10Gbpsの光サービスを提供していながらIPv6未対応というのはかなり珍しいと思います。(^^;
この点が気になったので私の所はNURO光を選択しました。
例外として、ドコモ光タイプCだとIPv6対応の様です。
・【KCN】ドコモ光 タイプC IPv6サービスについて
https://www.kcn.jp/typec/ipv6_service.html
但しこちらの場合は最大1Gbpsのサービスしか展開していなかったりします。(^^;
あと、5/10Gbpsサービスを展開していますが、奈良県内とKCN京都が展開する京都府南部の一部地域だけのサービスなので実際に引いた方の通信速度に関する情報が殆ど無いのですよね。(^^;
実効速度がどれくらい出るのか全く読めないのもある意味難点かなと思いました。
このあたりに関してはeo光だと10ギガコースの実測値が公表されているので大体どれくらい出るのか想像が付きやすいですね。(^^)
・【eo光スタッフブログ】eo光の実測値
https://eonet.jp/speed/fact/check/
話は変わりますが、大阪ピアリングフェスティバル2022にはオプテージさんもトラフィックに関する資料が公開されていました。
・【オプテージ】関西のISP から見た大阪
https://peering.osaka/wp-content/uploads/2022/06/2022-optage-01.pdf
IIJさんの資料は時々見かけますがオプテージさんがトラフィック量の変化の資料(スライド)を公開されているのは珍しいのでここ数年でトラフィック量がどの程度増えたかの参考になるなと思いました。
さらに、IXに関する事も書かれていて、大阪と東京との違いが見れて面白かったです。(^^)
>> parlng さん
そんな印象が確かにありますね。(^^)あと、KCNの独自4K放送の番組にやまとの車窓からというのも載っていました。
今月は大阪難波-近鉄奈良の前面展望を流す様です。
近鉄の子会社が運営しているだけに、近鉄の各路線の映像を流すのだろうなと思いました。(^^ゞ
>>・【JR西日本光ネットワーク】私鉄各社さまとの相互接続状況
うわ 切実wwwwwwwwwwwwwwwwwww
※
個人的には「英語が話せる」ではダメだと思うな…
「英語ネイティブかつ第n言語として日本語が話せる」人をプロパーで採用しないと厳しいと思うなあ…
>> amiyy さん
中々居られないのでしょうね。(^^;KCNもすごいね!通信関連に弱い京成も羨んでるね!
ただ、IPv6に対応していないのは痛いにゃ!でも、現時点では普通のインターネット使ってる人にはあまりメリットないから優先度低いんだろうけど…
>> amiyy さん
猫語が話せるんだとダメ?NTT東日本フレッツ光
私事でありますが・・老人ばかりの村だからか、以前は24時間いつ測っても800Mbps前後は出ていたんですが、数ヶ月前に近所の建売3軒に若い家族が引っ越してきた頃から、早朝以外はこんな程度しか出なくなりました。
まぁゲームオタクの末っ子以外は、この1/10でも充分足りてしまうような使い方しかしてないですが。
>> あんちゃん@二階堂大和さん最高 さん
CATV系ではかなり頑張っている方だと思います。(^^)光回線の他に自前の基地局を設置して置くだけインターネットが実現可能なKCN Airなんていうものも存在します。
・KCN Air
https://www.kcn.jp/KCNAir.html
エリアがスポット的なのが難点ではありますが…(^^;
>> hageten さん
充分な速度ではありますが、以前は800Mbps前後出ていたとなるとそれよりかは遅くなってはいますね。(^^;近所のお家の影響ですが、余程ヘビーな使われ方をされていない限りは極端に遅くなる事は考えづらいですね。
試しにこちらのNURO光でGoogleスピードテストをした所、下り818Mbps出ていました。
よって、Googleスピードテスト側にボトルネックがある感じでもなさそうです。
フレッツ光の場合はPPPoE接続だと夜間に速度低下しやすいので、IPoE(IPv4 over IPv6)接続にされると改善する可能性はあるかと思います。
あとはプロバイダ乗り換えや今使用しているプロバイダと別の光コラボに乗り換えられると改善される可能性があるかもしれません。
> 大阪ピアリングフェスティバルで出されている資料によると、私鉄各社との相互接続が
> 行われている様です。
鉄道事業者の光回線敷設はダークファイバーとして貸し出しのほか、自社通信線(信号制御なり列車運行情報伝達など)で利用されるので順次布設替えを行っているはずです。
※昔は電線でしたけど、それでは長距離敷設が難しいので。
→電線の場合は長距離引き回すと伝送損失が激しくなります。
KCNも幹線部分は光化されているところが増えているようですが、関連会社のこまどりケーブル辺りは未だに HFC(光ハイブリッド)が残っています。
こまどりケーブルの主な事業地域である奈良県南和地域は工事するにも険しい場所が多いので、なかなか幹線の光化が完了しなかったように見えます。(特に天川村、野迫川村辺り)
ちなみに関東圏の鉄道事業者同士もかなり相互接続は進んでいます。というか、既に接続に必要な地域は完了してるというか?。
●光ケーブル(ダークファイバ)賃貸について(京王グループ)
https://www.keio.co.jp/train/other/hikari/index.html
●光ファイバ芯線賃貸サービスについて(相鉄グループ)
https://www.sotetsu.co.jp/about/services/business/optical-fiber/
都心は基本的に東京メトロのダークファイバーへ乗り入れ→NTT大手町経由で接続、などです。細かい接続拠点は以下を参照ください。
●光ファイバー・サービス料金のご案内(東京地下鉄株式会社)
https://www.tokyometro.jp/corporate/business/optical_fiber/fee/index.html
>> ばななめろん さん
京成って光ファイバーやってるの?>> あんちゃん@二階堂大和さん最高 さん
https://www.keisei.co.jp/keisei/kouhou/news/fcable/index.htm芯線貸しはしてなくても管路(トラフ)貸しは以前からやってますけど?。
※条件が見合えば賃借出来る。
他社の古い資料でも良ければ、東急のご担当者が ENOGで発表された資料もあるので、それで実際の施工など、いろいろと調べることは出来ます。
https://enog.jp/wordpress/wp-content/uploads/2016/09/enog40-asakura.pdf
実家もKCN経由でドコモ光にしました。そして実家と家族割が組めるので、川崎市民のわたしがKCNによるドコモ光割引を適用できるという……。
川崎市北部は小田急ケーブルがありましたがJ:COMに事業譲渡してしまいました。J:COMの方がサービスが厚いので悪くないですが、小田急としては残念でしょうね。
>> ばななめろん さん
ありがとうにゃ!やってるんだね!ただ、京成は通信とかに弱いのがあれやね…
資料を見る限り主要鉄道路線には光ケーブルを通している印象ですね。
こまどりケーブルのエリアに関しては、NTT西日本もフレッツ光未提供の地域が多いですし、道路事情もそれ程良くない所が多いでしょうから仰る通り整備が大変な面はあるでしょうね。(^^;
関東圏の鉄道事業者に関する情報どうもありがとうございます。(^^)
>ゆりこネットさん
仰る通り、奈良県ではKCNが強いですね。
大和西大寺駅、生駒駅、近鉄奈良駅等、奈良県内の近鉄主要駅にKCNの多チャンネル放送をPRするマルチモニターが昔から設置されていたりするのが大きい気がします。
三重県に関してもCATV普及率が高くKCNではありませんが地域ごとにCATV事業者が存在するという感じですね。(^^)
・【ケーブルコモンネット三重】三重県のケーブルテレビ
https://www.com-mie.jp/catv/
>> Kanon好き さん
> 三重県に関してもCATV普及率が高くKCNではありませんが地域ごとにCATV事業者が> 存在するという感じですね。(^^)
初期の CATVはいわゆる有線放送とかTV再送信(難視聴地域対策など含む)の延長線上で自治体の垣根を越えられないこともありました。
それ以前に CATV事業に自治体が資本参加してたので余計に地域ごとのサービスとなっていたというか?。
鉄道事業者なりインフラを保有してる事業者が資本参加してる地域では鉄道沿線での開発が進んでいた印象は強いです。
→鉄道事業者関連でいえば小田急以外に
東武があったように記憶してます。
※東上ケーブルテレビ。もともとは志木ケーブルメディア。
→その後メディアッティ東上→J:COM東上・川越へ。
奈良県にも展開していたようですがKCNに譲渡らしいです。
業種異なれど、大阪ガスのパイプラインが鈴鹿山脈越えしていたりして、三重(四日市港?)と繋がっていたり。地理的条件を最大限に生かしている三重県という感じですね。(国外向けファイバーの揚陸地もあります)