掲示板

端末の利用可能な周波数

「SIMロック解除」とあわせて確認しておく必要がある「端末の利用可能な周波数」について載せておきます。

もくじ
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 1. 端末の利用可能な周波数について
 2. 各キャリアごとの使用周波数
 3. 電波の周波数帯による特性
  a. 周波数による特性の違い
  b. プラチナバンドって?
 4. au XPERIA Z4 を SIMロック解除したら?
  a. 対応周波数の確認
  b. 各社販売の端末で対応周波数は違うの?
  c. au XPERIA Z4 を Y!mobile で使った場合の例
 5. その他
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1. 端末の利用可能な周波数について
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「SIMロック解除」を行えば、どの回線でも使えると思われてる方も多いかもしれませんが、実際には「そう簡単には」行きません。
「そうは問屋が卸さない」って事ですね^^;


確かに「SIMロック解除」をする事によって「端末を販売したキャリア以外の SIMカード」が利用可能になります。
しかし、それとは別に「端末が対応している電波の周波数帯(バンド/Band)」の仕様というものがあって、販売キャリアが使う周波数に合わせた仕様になっています。

この「端末が対応している周波数帯」が非常に重要であり、AプランやDプランで利用する際に「環境や場所によってはまったく使い物にならない」という事も出てきます。


端末の箱にも対応周波数がかかれているのですが手元に残っていないかもしれません。
中古(白ロム)を購入した場合では化粧箱が付属していない場合もあります。

そのため、端末を販売しているキャリアの対応周波数一覧を確認するか、メーカーのページ(最近は対応周波数が書かれていないのが多いですが)で仕様を確認しましょう。



補足
MVNO 向けのAプランは au 販売の端末ですら選ぶ( au の 3G スマホは使えないし)という制限が付くので、実際にAプランで利用できる端末はDプランで利用可能な端末に比べるとかなり少ないと考えるべきでしょう。

また、au の使用している電波の周波数帯や通信ネットワーク関係は docomo とは違う制限があったり、「独自の仕様」になっている部分があるため docomo の回線を利用する場合に比べて色々な違いがあります。
このため au 販売以外の端末を au 回線(Aプラン)で使用すると「速度が出ない」とか「通信が切れやすくなる」という現象が出る事があります。





2. 各キャリアごとの使用周波数
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各キャリアで割り当てられている電波の周波数帯は以下の様になっています。

この対応表と、自分が使用する端末の対応周波数帯を見比べて、どの回線が一番向いているのか、どのぐらい使えそうなのかを確認しましょう。

総務省_キャリア周波数_20180523.jpg

各携帯電話事業者の通信方式と周波数帯(総務省)
http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/eidsystem/competition12_02.html
http://www.soumu.go.jp/main_content/000552764.pdf ( 2018/05/23 版 PDF)


・3G
 SoftBank Band XI(1.5GHz帯) 2017年 3月31日 2:00 終了 → LTE へ
 SoftBank Band IX(1.7GHz帯) 2018年 2月 1日 0:00 終了 → LTE へ



提供終了スケジュール ソフトバンク + Y! mobile

1.5GHz帯 3G対応サービス
2017年3月31日(金)午前 2時

1.7GHz帯 3G対応サービス
2018年 2月 1日(木)午前 0時 終了

SoftBank のお知らせ
1.5GHz帯 3Gサービス「ULTRA SPEED」の終了について
〈ULTRA SPEED対応機種をお持ちのお客さま〉
http://www.softbank.jp/mobile/network/1500-1700mhz/1500mhz/
http://www.softbank.jp/mobile/network/1500-1700mhz/1500mhz/details/

1.7GHz帯 3Gサービスの提供終了について
https://www.softbank.jp/mobile/network/1500-1700mhz/1700mhz/


Y! mobile のお知らせ
1.5GHz帯 3Gサービス「ULTRA SPEED」の終了について
<ULTRA SPEED対応機種をお持ちのお客さま>
http://www.ymobile.jp/support/relief/nwinfo/1500mhz/detail/

1.7GHz帯 3Gサービスの提供終了について
http://www.ymobile.jp/support/relief/nwinfo/1700mhz/



各社の端末で利用可能な周波数帯については以下で確認してください。
メーカーホームページの端末の仕様についてのリンクは多すぎるので、自分で検索してみてください。


au SIMロック解除が可能なau携帯電話などの実装周波数帯一覧
https://www.au.com/support/service/mobile/procedure/simcard/unlock/compatible_network/

対応機種一覧:WiMAX 2+ オプション(端末の Band 41 対応状況)
https://www.au.com/mobile/service/smartphone/wimax-2plus/enabled-device/


docomo 2015年5月以降に発売された機種のSIMロック解除の対応機種、および機種別の対応周波数帯( PDF ファイル)
https://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/support/procedure/simcard/unlock_dcm/201505/band.pdf


Softbank 機種別対応周波数一覧( PDF ファイル)
http://cdn.softbank.jp/mobile/set/common/pdf/support/usim/unlock_procedure/frequency-band-list.pdf


Y!mobile 機種別対応周波数( PDF ファイル)
http://www.ymobile.jp/support/process/unlock_procedure/pdf/frequency-band-list-ymobile.pdf


「5. その他」でも記載していますが上記の端末ごとの対応周波数を元にした一覧を作成しています。
ご自由にご覧ください。

端末利用可能周波数
 Google スプレッドシート版(個人作成)
https://drive.google.com/open?id=1JQmMyhOJ5Ol5WMlOncSYlBRA6YBDIsKnupY0TUQ5XP4





3. 電波の周波数帯による特性
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各社で利用している電波の周波数帯を見ると、700MHz ~ 3.5GHz という広い範囲が利用されている事が分かります。

単にスマホ・携帯電話で利用するだけならこれほど広い範囲の周波数を利用する必要はないのでは?とも思えますが、これには利用者数の増加や使い方・使われ方との深い関係もあると言えます。


a. 周波数による特性の違い
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電波には周波数の違いによる特性というものがあります。

2.0GHz などの周波数の高い電波は直進性が高くまっすぐ進む(光のようなものですね)という特性を持っていて、ビルなどの建物があると反射されたりコンクリートの壁などに吸収(減衰)されてしまうために建物の奥の方には届きにくくなります。
空気中の水分などの影響も少なからずあるとは思います。


これとは逆に 800MHz などの低い周波数の電波は「ゆるい波形」となり、ビルなどの建物を回りこんだりコンクリートの壁をすり抜けやすくなる、空気中の水分の影響も少なくなるという特性があるため、高い周波数では届きにくいビルの間や建物の奥の方にも届きやすくなります。
この特性から山の影などにも電波が届きやすいと言われています。

高い周波数の電波に比べて遠くまで届きやすいという特性もあるため郊外や山間部、田舎の方では低い周波数帯しか捕まえられないという場合があります。


低い周波数の電波では遠くまで届くがゆえに近くの基地局ではなく遠くにある基地局を捕まえたままになってしまう場合があるので、結果として電波が弱くなるという弱点もあります。
この様な場合では機内モードのオン・オフや端末の再起動をすることで改めて基地局を捕まえなおすので電波状態が改善する事があります。

人が多い都心部では逆に高い周波数の方が遠くの基地局を捕まえにくくなることによって1つの基地局に接続する人が殺到してしまうという状況を回避できるとも考えられます。
基地局当たりの接続可能な人数の上限もありますので、繋がらない人も出てしまいますし…。
しかし、都心部ではビル間などでは低い周波数でないと繋がらない場所も出てきます。

これらの特性の違いにより携帯電話・スマホでは複数(2~3種類)の周波数帯の電波に対応しています。


WiMAX2+(2.5GHz)専用のホームルーターなどでは家の中央に設置すると電波が届かず、窓際に置くなどの対処が必要になるのもこのためです。
似たような周波数を使っている SoftBank Air でも同様の傾向が出てくる事になりますね。



b. プラチナバンドって?
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スマホ・携帯電話で利用している周波数の話でよく出てくる言葉に「プラチナバンド」というものがあります。
ネットで検索していても SIM フリースマホを利用する場合は利用するプラン(回線)に対応した「プラチナバンド」対応が重要、端末が対応しているか確認すべきと書かれているサイトも多く見かけます。
最近のCMではこの言葉はあまり聞かなくなりましたが…。


この「プラチナバンド」とは何なのでしょうか?

プラチナで出来た・・・ではなく、プラチナの様な価値のある帯域(バンド)という意味で使われていて 700Mhz ~ 900MHz 帯の電波の事を言います。
元々「ゴールデンバンド」と呼ばれている周波数帯なのですが、SoftBank が 900MHz 帯を利用出来る様になった際にCMで「プラチナバンド」と呼び始めたのが一般的に定着したとも言われています。
2.0GHz などの周波数に比べて基地局の敷設に高額な費用がかかるという意味も含まれているとか?

2005年 2月の総務省による 800MHz 周波数帯割り当てでは au(KDDI)や docomo(NTTドコモ)に割り当てとなり、新規参入者のソフトバンクモバイルには割り当てはありませんでした。
そのためソフトバンクモバイルでは 1.5GHz や 2.0GHz の高い周波数しか利用することができず(1.7GHz 帯は EMOBILE、イー・アクセスの帯域)2012年 7月より総務省の認可を受けて 900MHz 帯の電波サービスを開始することが出来る様になりました。


先ほどの各事業者が利用している周波数帯の一覧で 700MHz ~ 900MHz の周波数を見ると、

NTTドコモ
 Band 19(800Mhz)
 Band 28(700MHz)

au(KDDI)
 Band 18/26(800MHz)
 Band 28(700MHz)

SoftBank/Y! mobile
 Band 8(900Mhz)
 Band 28(700MHz)

の様に記載されています。

Band 28 の 700MHz 帯に関してはまだ色々と実験中・整備中と思われるので、実際にすぐ使えるのは Band 28 を除いたものと考えて、

au(KDDI)
 Band 18/26(800MHz)

NTTドコモ
 Band 19(800Mhz)

SoftBank/Y! mobile
 Band 8(900Mhz)

の周波数(Band)に対応しているかも利用する上での繋がりやすさという点では重要とも言えます。


補足
700Mhz 帯は au / docomo / SoftBank での利用となりますが、割り当てが 2012年 6月と新しい事に加えて基地局整備もどこまで進んでいるのかはよくわからず、該当する Band 28 内でも 28A と 28B があるなどの住み分けもあるようです。

また 700Mhz という周波数帯は地上デジタル放送の周波数帯移行なども関係してるそうで、これまで地上デジタル放送が使用していた周波数に携帯電話の電波が利用される事になります。

この影響により 700MHz 帯の携帯電話基地局が設置された周辺の家屋やビル建物ではテレビ信号を増幅する装置(受信ブースター)を使用していると動作不良などによりテレビ放送を正常に視聴できなくなる事があります。
つまり、今までは普通に見れたテレビがこの 700MHz 帯向けの基地局が近くに設置された事によりテレビ受信障害を起こす場所が出てくるという事になる訳ですね。

700MHz帯を使用する携帯電話基地局の開設に伴うテレビ受信障害対策について
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/89300.html




4. au XPERIA Z4 を SIMロック解除したら?
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注:少々長いです^^;


XPERIA シリーズは docomo、au、SoftBank の3社から発売されている事が多いので、例として au XPERIA Z4(SOV31)を SIMロック解除した場合に「 docomo 回線でどこまで使えそうなのか?」を例として見てみましょう。

他の端末でも確認の仕方や考え方は同じです。




a. 対応周波数の確認
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最初に端末の仕様を確認してどの周波数( Band )に対応しているのかを確認します。
au 端末なので先ほどのサイトで仕様を確認します(残念ながら SONY のページには周波数が書かれていないようです…)。


au SIMロック解除が可能なau携帯電話などの実装周波数帯一覧
https://www.au.com/support/service/mobile/procedure/simcard/unlock/compatible_network/

Wiki では・・・
http://au-xperia-z4-wiki.fxtec.info/wiki.cgi?page=基本事項
FDD-LTE 700(B28)、800(B18/26)、1700(B3)、2000(B1) MHz
W-CDMA 2100(I) MHz


XPERIA Z4(SOV31)は、
 LTE Band 1、3、18/26、28
 3G Band 1
に対応しているようです。


docomo 回線(Dプラン)が使用しているのは、
 LTE Band 1、3、19、21、28
 3G Band 1、6/19
となっていました。

このうち一致するものは
 LTE Band 1、3、28
 3G Band 1
となります。

Band 28 に関してはまだまだ準備中のようなので実際に使えるとは限らないため除外して考えます。

そうなると、
 LTE Band 1、3
 3G Band 1
が使えるだろうという事になります。

docomo の Band 3 は「東名阪バンド」と呼ばれている帯域で東名阪を主体に展開しています。

参考:2017年 8月11日時点での総務省による指針
電波法第二十七条の十二第一項の規定に基づく一・七GHz帯又は二GHz帯の周波数を使用する特定基地局の開設に関する指針
http://www.tele.soumu.go.jp/horei/reiki_honbun/72aa7368001.html


と言うわけで、どこでも使えそうなのは
 LTE Band 1
 3G Band 1
だけという事になります。

結局 Band 1 しか使えないだろうという結果ですが、これは都市部であれば何とかなるでしょう。

しかし、郊外や山間部、ビルなどの屋内に入ってしまう場合においては Band 19 の低い周波数帯が必要になります。
そのため、このような場所では「使い物にならない、常に圏外になる」という事態が想定されます。

そうなると、元々販売されていた au 回線を利用していれば LTE Band 1、18/26、28 が捕まえられる事になるので、周波数の低い Band 18/26 のおかげで「無理にDプランを利用するよりもAプランなら普通に使える」と言えます。



補足
docomo 回線の周波数帯
 LTE Band 1、3、19、21、28
 3G Band 1、6/19

このうち最も重要なのが Band 1、19 の2つです。

都市部では Band 1 だけでも何とかなるでしょう。
郊外や山間部などでは Band 19 が無いと厳しいです。
Band 3 は「東名阪バンド」と呼ばれ、東名阪を主体に展開
Band 21 は東名阪エリア外などでの速度対策用としても利用されているようで、端末によってはキャリアアグリエーションでも利用されます。
Band 28 はエリア不明


docomo 回線(Dプラン)では、
 通信 4G (LTE) / 3G (W-CDMA)
 通話 4G (LTE:VoLTE) / 3G (W-CDMA)
となっています。

通話と通信で 3G (W-CDMA) を使えるように Band 1 だけ対応してるという感じですね。
注:SOV31 は VoLTE 端末なので au での通話は LTE 回線を使用します。
  au と docomo の VoLTE(LTE 回線での通話)には今のところ互換性はありません。


b. 各社販売の端末で対応周波数は違うの?
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au 販売端末の XPERIA Z4(SOV31)を docomo 回線で使うのは使い勝手が下がる、使う場所によっては圏外にしかならない可能性が高いということが分かりました。


各社販売端末の XPERIA Z4 の対応周波数を見てみると、

au XPERIA Z4(SOV31)
 LTE Band 1、3、18/26、28
 3G Band 1

docomo XPERIA Z4(SO-03G)
 LTE Band 1、3、19、21、28
 3G Band 1、6/19

SoftBank XPERIA Z4(402SO)
 LTE Band 1、3、8
 3G Band 1、8

となっていて各社の周波数に合わせた調整がされているという事が分かります。
先ほど出てきた各社の「プラチナバンド」にはしっかりと対応しています。
注:SOV31 は VoLTE 端末のため au LTE 回線を使用した通話(au VoLTE)になり、au の 3G 回線( CDMA2000、Band C-0、C-6 )に対応していなくても通話が出来ます。

メモ
au XPERIA Z4、SoftBank XPERIA Z4 の内部設定情報では Band 41 もあるらしいです。
docomo では Band 41 は使ってないようですし、この比較では修正はせずにそのままにしておきます。


結局、SIMロック解除を行っても端末を販売したキャリア以外の回線を利用する場合では「使える電波にかなり制限がある」と言えます。

XPERIA_Z4_周波数比較2.jpg

対応表にしてみると、こんな感じですね。
販売キャリアに割り当てられている LTE 回線の 700MHz、800MHz ~ 900MHz という電波の届きやすい低い周波数帯の「プラチナバンド」にあわせた調整がされている事が分かります。


これらの事から、Dプラン( docomo 回線)で使用する場合には docomo の端末を利用するのがエリアが一番広くなり、郊外や山間部でも使えるという事になります。
au の白ロムを購入して SIMロックを解除するよりも、docomo の白ロムを購入したほうが多少値段が高くても使い勝手は数段上になり繋がりやすさが全然違ってきます。
また、docomo 端末は SIMロック解除をしなくても、そのままDプランで利用できるのもメリットになります。

なお、白ロムを購入する際は赤ロム化の可能性があるという事は忘れずに。
ネットワーク利用制限が「○」であっても、いつ「X」になるか分かりませんよ。


補足
au の SIM ロック解除条件が 2017年12月 1日より変更となっています。
au 端末の白ロム購入時の端末を購入した本人以外の第三者による SIM ロック解除は行えなくなりましたので、もし購入される場合は十分ご注意ください。



c. au XPERIA Z4 を Y!mobile で使った場合の例
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実際に家族が au XPERIA Z4(SOV31)の SIM ロック解除をした端末で Y! mobile を数ヶ月利用しました。
しかし利用する上で不都合が出たため、結局 Y! mobile Andorid One S2 に切り替えました。

まず端末が対応している周波数を見ると、

au XPERIA Z4(SOV31)
 LTE Band 1、3、18/26、28、41(WiMAX 2+)
 3G Band 1

となっており、

SoftBank/Y! mobile が使用しているのは、
 LTE Band 1、3、8、11、28、41(AXGP)
 3G Band 1、8、9
となっています。

※ SoftBank/Y! mobile の 3G 回線
3G Band 11(1.5GHz)は 2017/03 に終了しました。
3G Band IX(1.7GHz)は 2018/01 で終了します。

Band 28 の基地局についてはまだ多くないと思えるので除外するとして、Band 41 も通信方式が違っているので SOV31 で使えるのかは定かではありません。

そうなると、

LTE Band 1、3
3G Band 1

が使えると考えられます。
都市部であれば、おおむね使えるだろうと思われる状態ですね。

au から Y! mobile へ MNP する際に対応周波数の違いを考慮して念のため Y! mobile の Android One S2 も一緒に申し込み、ショップでは Android One S2 の設定を行ってもらいました。
とりあえずは使い慣れた SOV31 を利用するので Android One S2 の APN を参照して SOV31 へ手入力、設定後 SIM カードを移し変えてアンテナが立つこと、電話とメールが使えることを実際に確認して利用開始しました。

しばらく利用していたのですが、以下の様な不都合が出たと連絡が来ました。
・駅から 100m ぐらいのところでビル間の裏道に入ったら通話が切れた
 車道と歩道を合わせて8mぐらいはある道なんですけど…。
・通話中に無音になるという現象が何度か発生

仕事に影響が出て困るとの事で Android One S2 へ切り替えて状況を見てもらったら、
・以前通話が切れた場所でも大丈夫だった
・通話中に無音になる現象は起きなかった
との事で、普通に使えるようになったそうです。

基地局の設置場所は分かりませんが、駅から 100m 程とは言えビル間という立地条件と端末の対応している周波数から考えると、 SoftBank/Y! mobile のプラチナバンド Band 8(900MHz)に対応していなかった事が原因で Band 1(2.0GHz)や Band 3(1.7GHz)などの高い周波数の対応だけでは不十分だったと思われます。


全ての状況や立地条件で該当するとは限りませんが、都市部であってもビル間や建物の奥の方などでは Band 1 の対応だけでは足りない場合もあると言えるので、出来るだけ利用するプラン(回線)の「プラチナバンド」対応した端末を利用するのが望ましいと言えます。
やはり「プラチナバンド」(低い周波数帯)は繋がりやすいという事ですね。




5. その他
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基本的には「au SIMロック解除が可能なau携帯電話などの実装周波数帯一覧」などで自分が使用している端末を確認するべきだと考えていますが、いざ確認するとなると「 docomo ってどの周波数だったっけ?」と、なるかと思います。
おそらく1度しか気にしないですし^^;

一覧とかあると見やすいのかも?と思ったので、文中の XPERIA Z4 の比較で使用した一覧表をベースにして au、docomo、SoftBank、Y!mobile の端末ごとの対応周波数を元に追加をしていったファイル(Google スプレッドシート)公開しています。

個人的に作成しているものなので定期的なメンテは予定してなくて必要になった時に更新・・・だと思います。


端末利用可能周波数( Google スプレッドシート版)
https://drive.google.com/open?id=1JQmMyhOJ5Ol5WMlOncSYlBRA6YBDIsKnupY0TUQ5XP4
(2017/11/11 ファイル名変更)
各キャリアごとのシートになっていますが、端末名は元の一覧に合わせているため名前順になっていない所もあります。

Google スプレッドシート:閲覧のみ可
公式に配布されているものではないため、au などの対応周波数表から1つ1つ手作業での入力を行っている関係上、更新頻度は高くありません。

Google アカウントでログインせずに閲覧できます。
シートが横にかなり長くなっています。
スマホで見ると画面の関係もあって分かりにくいのとセルの幅が自動調整されてしまうようで端末・機種名が全て見えません。
PCからブラウザなどで見ることをお勧めします。

同時に閲覧している方が居る場合、google アカウントでログインしていても匿名動物のアイコンで表示されました。

ファイルに表示される匿名ユーザーや自分の知らないユーザー
https://support.google.com/docs/answer/2494888?hl=ja
・個別に招待していないユーザーがファイルを閲覧している場合は、匿名の動物アイコンが表示されます。




参考サイト

電波の特性
https://www.nttdocomo.co.jp/support/area/feature/index.html

遮断による影響
https://www.nttdocomo.co.jp/support/area/cut/

特定環境による影響
https://www.nttdocomo.co.jp/support/area/environs/


人口カバー率99%超でつながるエリアが広い
https://www.au.com/mobile/area/4glte/800mhz/

いまさら聞けない「LTE」っていったい何?
https://www.au.com/mobile/area/4glte/800mhz/whatlte/


プラチナバンド、プラチナバンドLTE
https://www.softbank.jp/mobile/network/platinum-bands/

つながるしくみ(SCENE1)
https://www.softbank.jp/mobile/network/howto/scene1/


プラチナバンド
https://ja.wikipedia.org/wiki/プラチナバンド

【プラチナバンドのカラクリ】知らないと損をする携帯電話の帯域とは?
https://nikkan-spa.jp/247907

800MHz帯はソフトバンクに割り当てられず
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/0502/08/news060.html

「Wi-Fi」「3G/4G」「プラチナバンド」
今さら聞けないスマホの電波用語を解説します。
https://andronavi.com/2013/01/235878/4

プラチナバンド
http://simpedia.jp/sim/words/platinumband/

結局のところ、プラチナバンドや800MHzって何のこと言ってるの?
https://enjoy.sso.biglobe.ne.jp/archives/800mhz/

ソフトバンク、なぜ「プラチナバンド」と言わなくなった?“つながりやすさ”で出遅れ感
http://biz-journal.jp/2013/08/post_2625.html

プラチナバンド(KDDI 用語集)
http://www.kddi.com/yogo/通信サービス/プラチナバンド.html

関連記事

SIM ロック解除について
https://king.mineo.jp/my/maria/reports/17910

SIM ロック解除手続きと本体の解除操作
https://king.mineo.jp/my/maria/reports/33922

白ロム と 赤ロム
https://king.mineo.jp/my/maria/reports/17842


【マイネ王 スタッフブログ】
SIMロック解除したスマホはどのキャリアのSIMでも使える?
端末とmineoA/DプランSIMの組み合わせについて
https://king.mineo.jp/magazines/special/677



2017/04/29 作成
2017/04/30 SoftBank(Y! mobile 含)周波数帯メモ更新
2017/05/01 XPERIA Z4 3キャリア比較表修正
2017/05/03 SoftBank XPERIA Z4 型番(402SO)追記
2017/05/05 au 端末 WiMAX 2+ 対応機種一覧リンク追加、その他を追加
2017/11/11 【マイネ王 スタッフブログ】リンク追加
2017/11/23 本文の一部を修正
2017/12/06 「その他」の文章を一部修正
2017/12/13 項目に番号を追加と細かい修正
2017/12/17 「3. 電波の周波数帯による特性」追加、以降番号変更など
2018/01/14 本文の一部加筆修正
2018/01/20 「au XPERIA Z4 を Y!mobile で使った場合の例」を追加など
2018/02/01 「提供終了スケジュール ソフトバンク + Y! mobile」修正
2018/04/15 「SIM ロック解除手続きと本体の解除操作」移動に伴う追記
2018/07/15 総務省周波数割り当て PDF リンクなど更新
2018/11/14 端末利用可能周波数(スプレッドシート)更新

端末利用可能周波数(スプレッドシート)は最新の更新日を記載


Q&Aへのコメント時の説明や知り合いの方への説明、理解度アップなどにお役立てください。


110 件のコメント
1 - 10 / 110
総務省のページにある各事業者の使用している周波数帯ですが、データ自体が古いのとかいろいろツッコミどころがあるので補足しておきます。

・LTE
SoftBankもBand28は◯
SoftBankのBand11は◯

・3G
SoftBankのBand XIは無し
退会済みメンバー
退会済みメンバーさん
ビギナー
iPhone6s(6s Plus含む)以降であれば、SIMロック解除できるので
国内他キャリアはもちろんの事、World Wideほとんどの国で制限無く運用可能です。

つまり色んなキャリア(海外含む)で制限無く使いたい場合は、最初からSIMフリー機(iPhone含む)を購入するか、SIMロック解除可能なキャリア白ROM iPhoneを購入するかですね
凄い! です ありがとう御座います

チップ は 贈れない
なのん
(*_*)
TD-LTE Band41, 42 に関しても言及して頂けると良いですね。
勉強になりました(*^^*)

Screenshot_20161011-203332-thumbnail2.png

SOV31の内部設定SSです。
バンド41があります。
つづく

Screenshot_20170227-150723-4c73b-thumbnail2.png

402SO(SBのZ4)こちらもバンド41があります。

参考まで。

互換性については不明ですが。
真里亞
真里亞さん・投稿者
Gマスター
> Phantom さん

総務省のページのデータは古いんですか^^;
公式な周波数帯の割り当て表はどこかにあるのでしょうか?



> corgitan5 さん

そうですね。

各キャリアの実装・対応周波数帯一覧をみると iPhone の対応している周波数帯がかなり多いですね。

iPhone に関しては対応周波数の比較に載せるかどうするか悩みました。

確かに、一覧に載せて掲載して置けば見て分かるので更に役に立つ事は予想できます。
(その後のメンテが継続できるかは別として)

しかし「そこに回答がある」という状態では、「自分で持っている端末を確認して他に何を確認しなければならないのかを調べる」という事をやらなくなるという事が十分に予想されるため、「答えを載せる」ではなくて「こういう事を確認しましょう」という意味で、別の端末での流れを載せてあえて(わざと)iPhone を外しました。


SIMフリー端末購入、もしくは iPhone 6s 以降で SIMロック解除による SIMフリー化した端末を推奨するについて、ここに載せた方が良いのでしょうか?



> Z ultra さん

あ~、チップは贈れません^^;
連携済みじゃないので。



> ひみつ77 さん

TD-LTE Band41( 2.5GHz 帯), 42( 3.5GHz 帯 )を利用できるスマホってあるんですか?

各キャリアの実装・対応周波数帯一覧には出ていなかったので必要なのかどうか?という事と、現在のスマホで直接そのバンドを使えるのかが良く分かってないので書いてないというのが現状です。



> nohappy さん

もう少し修正する事になりそうです^^;
真里亞
真里亞さん・投稿者
Gマスター
>かくいち さん

Band 41 って各端末で使えるんですか?
>> 真里亞 さん

|TD-LTE Band41( 2.5GHz 帯),

これは、沢山あるので。。。。。

|42( 3.5GHz 帯 )を利用できるスマホってあるんですか?

例えば、docomo の WiFi router HW-01H、こんど発売される Galaxy 8+ などでしょうか。
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