「こんな田舎に5G要らない」は案外そうでもないかも
よく5Gに関する意見を見ていると、「こんな田舎なのに5G要らない」とか、「4Gの速度で何も困ってない」とかの意見が見受けられますが、5Gエリア拡大は、一般消費者以外にもメリットがあります。
それは、平たく言えば業務用IoT(モノのインターネット)での利用です。
5Gになると、高速大容量になるというところばかり注目されますが、実は同じ周波数なら技術的には4Gと通信速度に大差がない事をご存知ですか?
5Gでは、Sub6やミリ波と言った、これまで使われていなかった高い周波数で広帯域を使用する事で、高速化することがメインです。
他にも、4Gで利用されていた周波数を5Gに転用する事もあります。
その場合は、設備を更新することで高速になる場合もありますが、同じ設備の同じ周波数の4Gと5Gでは、理論上速度に差はありません。
それよりも重要となる5Gのメリットが「低遅延」と「多数同時接続」です。
これはIoTで大いに活躍します。
低遅延により、車の自動運転やドローンの遠隔操作はもちろん、農業・林業などでもIoTは活躍します。
4Gではコストや電力消費の関係、またIoTにより接続数が限界に達するなどの理由で難しかったIoT機器も、同時多数接続が可能な5Gでなら利用できます。
そうなると、「畑や森しかない田舎になんで5G?」ではなく、「畑や森こそ5G」が必要なんです。
同じような理由で、4G周波数転用5Gも、IoTでは活躍します。
11 件のコメント
コメントするには、ログインまたはメンバー登録(無料)が必要です。
https://news.mynavi.jp/article/20200730-1186405/
こういった用途ですね。
>> たきしま さん
むしろ、田舎の方では、同じ周波数を人工衛星を利用する局がほとんど無いことから、Sub6やミリ波でも、むしろ都心より整備しやすくなっています。そのため、交通量が多いような場所では特にSub6の整備は進むと思います。
個人的には素晴らしいと思います!
(参照)台湾のIT大臣オードリー・タンが語る「台湾で5Gを地方から導入を進めている理由」がとても賢くて優しかった
https://togetter.com/li/1640131
お気をつけてお過ごしください。
田舎のほうがモバイルが必要ですね
貢献すると思うんですよね。楽天linkにもlalacallにも。
それで過疎の町に街中より早く5Gが来てるのね。
私自身は田舎に5Gいらないとは思いませんでしたが、
人口少ないのに採算取れるのかな?とか
街中(と言っても世間的には十分かなり田舎)より先に5G来たのは何故だろう?
と不思議に思ってたので、
>低遅延により、車の自動運転やドローンの遠隔操作はもちろん、農業・林業などでもIoTは活躍します。
>4Gではコストや電力消費の関係、またIoTにより接続数が限界に達するなどの理由で難しかったIoT機器も、同時多数接続が可能な5Gでなら利用できます。
で納得しました。
高齢化が進む過疎の町なので、手入れできていない荒れた山や田畑があちこちに見られるようになってきました。
高齢ドライバーの問題もありますが、そもそも公共交通機関が殆ど無いので、自分で運転できなくなるとまともに生活できなくなるので、足腰おぼつかないお年寄りドライバー沢山います。
5Gが普及して自動運転の車が普通に使えるようになったり、農業や林業がドローンなどでできるようになったら、
お年寄りも安心して暮らせそうだし、山や畑が荒れずに済むかもしれないですね。
ありがとうございます