プロレス視聴の思い出
またも長文になります。Twitterでは書き切れない文章をこちらで書いて発散させて頂いております。
すでに3回忌を過ぎた父親は、プロレスが好きで全日新日国際興業プロレス全部を画面に顔を押し付けるほどの近さで見ていました。興奮と共に、アレルギー性鼻炎が発動して、鼻を常時すすりながら本気になっていました。
一緒に観戦する事が多かった私は、プロレスに対しては幾つかの疑問を持っていました。
なぜコブラツイストのみでギブアップを取れるのか?友人や兄とやるとちったも苦しくない。
その後、猪木による卍固めが開発されたのは偉大な功績と思います。
ジャイアント馬場さんは好きなのですが、かわずかけや32文キックの後で起き上がるのが遅過ぎて相手からフォールされてしまうのは面白いシーンでした。緩慢な動きは今の私を見ているようです。
それから、コーナーマストに登って相手に向かって飛来するのを高確率で受け止めてしまうのも謎でした。父によると、リング上で必死に戦っているレスラーなんだから避けられないんだ、当たり前だろ!と諭されましたが、今では避けるレスラーや転がって逃げるケースも見かけますね。
あと、パイルドライバー、脳天杭打ちなるものは、あのレスラーのぶっとい太ももに挟まれた頭頂部は本当に床に叩きつけられているのだろうか?と疑問でした。最近は確かに脳天と首背中を同時に打ち付けるシーンも見かけるようになりました(パワーボム?)
最後に、場外戦で客席の折りたたみ椅子での叩き合い、あれは本当に痛いのだと思います。
まだ聞いたことはありませんが、頭蓋骨骨折事故がそのうち起こると思っています。
プロレス好きな人に言うと絶対にウソ!と言われるのが、リングサイドで観戦してきた友人が、鶴田が相手にボソッと、次、ブレーンバスター、と伝えていた話しは、私は信じています。


同じく、父親がプロレス中継に喰らいついていたヒトです。
仰るとおり、プロレスの試合は予めブックがあって…とウチの親父殿が言っていたのを憶えています。
「プロレスは八百長じゃない。エンターテインメントだ」と普段カタカナ語なんか使わない奴が力説していたのが懐かしいです…
学校でもプロレスごっこに興じるアホ男子が沢山いました。親父殿から教わった「キムラロック(腕を捻ります)」を同級生に仕掛けたら泣き喚いていた記憶があるので、関節技とかはキチンと入れば痛いでしょうしトレーニングしていないと怪我しますね、きっと。
阿吽の呼吸で技を繰り出さないと死にますよ。
余談ですが、建設現場で杭を打設する重機で『パイルドライバー』という商品名があります。
プロレスラーはエンターテイナーでもあるので技を避けずに受け止めるわけですが、ブックの存在は曖昧にしておいた方が楽しめるのではないでしょうか
格闘技試合よりはプロレスのほうが楽しめると思います
※こちらは株主向けに「台本がある」と明言w
生放送で尺ピッタリで終わらせるってすごいなぁと思いますよ(RAWという番組は生中継がウリ)。
でも、やっぱりハプニングがあって、アメリカのPPV大会を会場で見ていたら
・「トップロープからリングアウトして場外に足がついたらアウト」というルールのバトルロイヤル戦で「二人のレスラーが同時に着地(同時着地の練習でもしていたのかねぇ)」
・「悪(w)のCEO」が裁定に登場!リングイン!(ここまでは台本通り)
・リングに足引っかけて大怪我……ショーを止めるな!
・控えの重役が裁定して試合再開。
こういう事ってあるんだなぁと感心していたのですが、問題はその後の日本公演で当時は日本語吹き替えの関係で数週間遅れているので「PPVでCEOがケガした」って知られていなかったなんてことがありました。
TV中継はいい角度で見れるのが魅力ですが、会場で見ていると、タッグ戦ですっごくうまく「レフリーの視点から外れてリック・フレアーが介入」しているのが見えたりして楽しかったですね。
現に昔は本当に鍛えているのかと思わせるような体型のプロレスラーが存在していましたが、近年では鍛え上げられた肉体を持つプロレスラーが増えた、というか主流になっているように思います。
ちなみにサブミッション系の技は本当に痛いです。キャメルクラッチ、フィギュアフォーレッグロックあたりですが、悶絶する程痛いです。これは、間接回りの筋肉を鍛えていないと本当に耐えることはできませんね。
普通に考えたら、反則技ばかり使う悪役レスラーなんて成り立ちませんので。
命の危険という意味では、相撲の方がヤバいとの話があります。
禁じ手となる技は、文字通りの必殺技となる威力がありますので。(滝汗)
悪役側が勇勢の場合は、なぜか悪役側が最後に勝手に反則負けに持ち込みました。
水戸黄門側が負けては視聴者は面白くないですからしょうがないですね。
テレビ時代劇の水戸黄門は最初の頃(1970年代前半)までは良く見ていて、差別問題で今は欠番となっている北海道に渡ってアイヌと戦ったストーリーをおぼろげに覚えていますが、助さん格さんがとんでもなく弱くて御一行が逃げ回っていて、子供心に不快感を感じたのを覚えています。
プロレスも普段はドラマ性の強いエンターテイメントですが、タイトル戦だけは本気で戦っているように見えました。
プロレスの試合は、相手の技をまず受けて、それから自分の技をかける、がマストですので、相手の技を受け止められる肉体が必要ですから。
他の格闘技は、相手の長所を消して自分の長所を最大限に活かす、というのがセオリーです。
しかし、シナリオはあると思います。特に巡業の場合は、ガチでやって怪我人が出たらマッチメイクそのものができなくなるからです。
貼った動画は、わたしがかなり昔に見た
ミッキー ローク主演の
レスラー
という映画のトレイラーですが、この中にもシナリオを確認するシーンがあります。
なこ、私はタッグ戦よりシングルマッチの方が好きですね。タッグ戦は、リングの中に大男がごちゃごちゃいて見やすくないし、乱入とかで試合の流れは削がれるし。
私のベストバウトは
初代タイガーマスク佐山サトル と
グラン浜田
のシングルマッチです。
(私はプロレスファンではありませんが)

次の試合ができなくなるほどのケガはさせない。相手の力量に合わせて試合を成立させるetc。
暗黙のルールがありますね(^^ゞ
この2人はショーを超えた本気の格闘を見せてくれて、その後のプロレスから総合格闘技ブームに向かう契機となる闘いがありました。
「最後まで闘いたい」アントニオ猪木が語った闘病生活(文春オンライン) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/49de4af9f72d03aa3028d27d3b25daae473adf19
猪木ももう78歳なんですね。