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短編SF小説抜パート?Ⅴぐらい

パンデミックは30年後も続いていた。
変異株が猛威を振るいワクチンの研究が追いつかない。
人類は戦うことに疲れていたが、それしかないとも気づいていた。

30年前同様、対策はエチケットマスクとシールド。医学者と科学者や専門学者に成り行きを任せるしかなかった。
政治家たちは無力感で打ちひしがれ、お金の調達をするだけの道具と化した。

そんな時、若年層の人類の身体に異変が現れた。

酒場、公園で奇声も無くなった28年前、マスクをしながらも誰も無口になった。
最初の報告は20代の母親と子供の間に無言で意思疎通が出来るとう事例が世界各地から届いた。
科学者は愕然とした。そのほか、若年層にアイコンタクトだけで意思疎通をする人々の事例が当たり前のように日々報告されるようになった。
アイコンタクトが巧みに使えるようになったのか。テレパシーが人間に蘇ったのか。論議をよんだ。
考えられることを医学、科学、物理学者たちが研究を始めた。
既にパンデミックの為のワクチンは変異株の為に何度も改良を重ねた30年間のうち、ワクチンの影響でそうなったのか。このウィルス自体が人間の遺伝子に組み込まれたからなのか。様々な観点から追及された。
   SF短編小説抜粋 by 一郎太二郎太


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