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【mineo S 5G】なんちゃって5Gって実際のとこどうなん? 速度測定してみました

技術的な話しを含みますので、できる限りで説明していますが、適当に読み飛ばしてもらっても構いません。

SIM: mineo Sプラン 5Gオプション付き
端末: HUAWEI P40 lite 5G (4G周波数転用5G・Sub6対応)
エリア: 神奈川県川崎市の「SoftBank 5G<700MHz 1.7GHz 3.4GHz>」エリア

このエリアは、SoftBank公式サイトにも「5G表示となりますが通信速度はSoftBank 4GまたはSoftBank 4G LTE同等になります」と記載されています。

世間でいう、「なんちゃって5G」こと「4G周波数転用5G」のエリアですが、
実際のところ、通信速度はどうなんでしょう?

本日17時頃計測しました。

Screenshot_20210430_191547.jpg

さっそく、5G NSAの表示を確認

(アプリはNet Monsterを使用。NSAの使用上、4Gエリアでもアンテナピクトは5G表記になる場合があるので端末側の表示は信用していません)

(NSAとはノンスタンドアローンのことで、制御を4G側で、通信を5G側で行うことで4Gと5Gの切り替えを安定させる物です。5Gエリアが狭いうちはこちらが主流となりますが、4Gの力を借りるのは完璧な5Gとは言えません。ちなみに現在は4G周波数転用5Gだけではなく、5G新周波数帯でも同じくNSAとなります)

Screenshot_20210430_192217.jpg

下りは約100Mbpsほど

過去にmineo A 5Gで、au 5G Sub6エリアでほぼ同時間帯に400Mbps前後出ていたのを考えると、それほど速いとはいえませんが、大抵の事はスムーズにできる程度の速度です。

次に5Gエリアを離れて、4Gで再度計測してみました。

Screenshot_20210430_192443.jpg

上下ともに速度が約半分に低下

予想としては、現状4G周波数転用5Gを整備できるエリアは、設備が整っているので4G単体でも、5Gでも速度が出やすいのかなと考えました。

また、この端末「HUAWEI P40 lite 5G」は、4Gでは3.4GHz帯のBand42に非対応ですが、5Gでは同じく3.4GHz帯を含むBand n77/n78には対応しています。
なので、4G周波数転用5Gだとしても、使える周波数がより広がるというメリットはあります。

(5G n77 / n78は、4G Band42 3.4GHzの周波数と、5G新周波数Sub6 3.7GHz帯の両方を含みます。また、n77の中にn78も含みます。

4G B42 < 5G n78 < 5G n77

SoftBankの場合、n77対応端末を使えば5G新周波数Sub6 3.7GHz帯と4G周波数転用5G 3.4GHz帯の両方が使えることになります。)

ただし、この端末で5G側が何の周波数に接続されているか調べる方法が見当たりませんでしたので、今回5Gで速度が上がった理由がこれに当たるのか、真相は分かりません。

5G新周波数帯だけじゃなく、4G周波数転用5Gでも、一応メリットはあるんだなと体感できただけでも満足です。

今はまだ開始されていませんが、5G SA(スタンドアローン)という、4Gの力を借りずに5Gのみで通信できるようになれば、今度は「低遅延」「同時多数接続」のメリットもなんちゃって5Gでも恩恵は受けられます。
むしろIoTでは通信速度よりも、こちらが重要です。
今後どうなるのかも期待したいところです。


7 件のコメント
1 - 7 / 7
つきこう
つきこうさん・投稿者
マスター
ちなみにSoftBank 4GとSoftBank 4G LTEって何が違うんでしょうね?
LTE付きの方はLTE-Advancedが使えない、実質3.9Gのエリア?
つきこう
つきこうさん・投稿者
マスター

>> つきこう さん

https://www.softbank.jp/mobile/network/service/hybrid4glte/
こちらのページに

2つの高速ネットワーク通信「SoftBank 4G LTE」(FDD(周波数分割)方式)と「SoftBank 4G」(TDD(時分割)方式)をお使いいただけるネットワーク通信サービスです。

という説明書きがあったので、FDD-LTEとTD-LTEで呼び方を分けてるみたいですね。
なんだそりゃ
要するに、AXGPで使用しているBand41が使えるかどうかという話だと思います。

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Q.[用語集]「AXGP」について教えてください。
A.「AXGP」とは、PHSで利用されていたXGPという通信規格を改良した規格です。
https://www.softbank.jp/support/faq/view/10995

ソフトバンク携帯電話で利用されている通信規格はW-CDMAで電波の帯域幅は10MHzですが、「AXGP」では20MHzまで広げました。
※ 帯域幅は周波数の範囲が広いほど、転送速度が向上します。
ソフトバンクでは、この「AXGP」を「SoftBank 4G」サービスで提供しています。
ご参考
「AXGP」は、3G携帯電話を高速化したLTE規格(Long Term Evolution)の1つである「TD-LTE」(2009年3月規格制定)と互換性があります。俗に「3.9G」と言われることがあります。
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つきこう
つきこうさん・投稿者
マスター

DSC09987.jpg

>> okitaomote さん

要するにSoftBank Air1~3が使えるエリアって事ですね。

AXGP基地局だけは、普通の携帯基地局のような指向性アンテナ3方向ではなく、指向性の無いダイポールアンテナを4本~8本建てて、結構狭い範囲に幾つもの基地局を置いててめんどくさそうだなと思います。
あれは、PHS設備の使い回ししてるだけだと思ってましたが、SoftBank的には他社とは違う高速化をしてるんだぞアピールをしたいって事なんでしょうかね。
とても良好な情報をありがとうございます!
僕個人としては5Gでは、超低遅延と同時多量接続に注目しています。この2点が可能ということは、処理するコンピュータが4Gよりも高性能化していると思います。これが、同一バンドでも2倍の速度が出た理由ではないかと個人的には思います。今後、auとSBには、バンド3や11、28など、4Gではサブであった帯域を順次5G転用してほしいです!もし、理由があっていたら、同一バンドだけでもあと1つの柱、超高速通信をCA技術と合わせて達成かもって思います!
つきこう
つきこうさん・投稿者
マスター

>> たきしま さん

端末のスペックにこれらに対応しているかどうか書いてないので分かりませんが、5Gへの機器更新で、基地局側が8×8MIMOや256QAMなどに対応して従来よりも高速化した可能性は確かに考えられますね。
そう言った面では、従来基地局がDDS化で4G通信も高速になると言ったメリットは確かにありそうです。

また、サブバンドについても同じ事が言えますね。
今までその基地局では対応していなかった周波数帯がDDS化で4Gも新たに使えるようになるなど。
こちらは既に確認された例があります。

ちなみにSoftBankに関しては3G/4G Band3は旧イー・モバイルの主要バンドだったので、全国の人口の多い地域ではほとんど使う事ができます。
(3G W-CDMA Band III(3)は停波済み)
にゃいすだね!でも、5Gでもなんちゃってってこともあるみたいだけど、これぐらい速度が出れば文句なしだねw
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