MMD研究所主催「第7回MVNO勉強会」に参加してきました！もちろんmineoも登壇しました！

MVNO勉強会ってなに？

モバイルに特化した調査研究機関であるMMD研究所（モバイルマーケティングデータ研究所)が定期的に主催しているメディア向けのMVNOに関する勉強会です。MMD研究所からの最新のMVNOサービス調査結果の発表および、登壇するMVNO各社からテーマに沿ったサービス紹介プレゼンや質疑応答など非常に濃い内容になっています。
また、今回は初めての取り組みとして、格安SIMに興味を持っている／検討している一般ユーザー3名さまとの座談会形式によるディスカッションも行われました。

今回はどんな内容だったの？

今回のテーマは、「MNO・サブブランドへMVNOの取るべき手」で、MNVOからは、株式会社ケイ・オプティコム（mineo）、ビッグローブ株式会社（BIGLOBEモバイル）、イオンリテール株式会社 （イオンモバイル）の3社から代表者が登壇しました。

（開催前の写真です。記者の皆さんはこの後、続々と入ってこられました。）
当日は、MMD研究所の吉本社長がモデレータとなり、以下の内容で開催されました。当日の様子を写真や資料と合わせて順番に報告します。

・議題1：最新の格安SIM調査データの発表
・議題2：MVNO各社からの自社サービス紹介
・議題3：検討者ユーザーを交えたパネルディスカッション
・議題4：会場メディアからの質疑応答

議題1：最新の格安SIM調査データの発表

MMD研究所より、この2018年3月の市場調査結果の報告がありました。格安SIMをメインに利用するユーザーは順調に伸びていること、また格安SIMメイン利用ユーザーを対象にした格安SIMサービスシェアでは楽天モバイル、mineo、OCNモバイルONE、また満足度調査では、mineo、IIJmio、OCNモバイルONEの順番となるなどの説明がありました。

第7回MMD研究所主催MVNO勉強会レポートはコチラ

議題2：MVNO各社からの最新サービス紹介

現在、MVNO各社が特に力を入れているサービスや施策のプレゼンテーションがありました。各社ともに差別化を意識した内容になっていてとても参考になりました。
NVNO各社の印象に残った内容を少しご紹介します。


（１）mineo

mineoは、MVNOサービスの基本となる機能的価値から、「うれしい」「楽しい」などの情緒的価値や「社会や人の役に立つ」といった社会的価値まで含めたお客さま価値を共創する取り組みについて実例を踏まえて、上田から説明しました。
当日の説明資料はこちら


（２）BIGLOBEモバイル

従来からのエンタメフリーサービスと、少し意外でしたが法人向けのIoTサービスの取り組みについて紹介がありました。mineoでも監視カメラなどの法人向けサービスを提供していますが、BIGLOBEモバイルさんは位置情報を使った工場内などでの人の導線の効率化など、新しいサービス開発に取り組んでいるようでした。

（３）イオンモバイル

イオン店舗（全国235店舗）を活用した対面での相談や契約による安心感を全面に押し出すなど、「安心格安スマホNo.1」を目指して取り組みを進めてられています。MVNO検討者層がマジョリティ層へ移っていく中、安心感を重要視されているようでした。

議題3：検討者ユーザーを交えたパネルディスカッション

今回、初の試みとして、格安SIMに興味を持っている／検討している一般ユーザー3名さまと座談会形式によるMVNO事業者とのディスカッション行われました。検討者の方々の不安や悩みなど、生の声が聞けて今後の取り組みに向けてとても参考になりましたので、内容を要約してご紹介します！

検討者からMVNO事業者への質問

Q:通信速度はMNOと比べると遅い？MVNO事業者で速度の差はある？
A:『MVNO事業者の間で通信速度に大きな差はない』『MNOと比較すると通信速度は遅くなるが我慢できる範囲なのかどうかが大事』『通信速度を速くすると格安で提供できなくなる』『料金の安さを取るか、速度の速さを取るかの基準が必要』

Q:iPhone 6を使っているが乗り換えた場合、データ移行が難しくないか？
A:『iPhone 6に対応しているMVNOの場合、SIMの差し替えのみでそのまま使えるため、データ移行の必要はない』『端末を買い換える場合、Googleアカウントを利用すれば比較的簡単にデータ移行できる』『LINEのデータ移行はiPhoneからアンドロイドだと少し手間だが、移行可能』

Q:子供の通信量が多く、MVNOでも大容量になると高くなると思うが、通信容量がフリーになるメニューはないのか？
A:『特定のコンテンツに関して無制限に通信することができるカウントフリーオプションを設定している事業者もある』『BIGLOBEモバイルでも、動画などのエンタメコンテンツを対象としたエンタメフリープランを用意している』

MVNO事業者から検討者への質問

Q:MVNOへ乗り換える場合、誰の意見をいちばん参考にするか？
A:『友人の意見も参考にするが、最終的には自分で決める』『家族とも相談するが、インターネットのクチコミを確認する』『インターネットで調べてもいいことしか出てこないため、使っている人に意見を聞きたいが、周りにMVNOユーザーがいない』

Q: MVNOへ乗り換える場合、安さの次に決め手となるものは？
A:『SNSを良く使うためSNSのカウントフリーや動画のカウントフリー』『端末のバッテリー持ち』『通信速度』

Q:通信料金が安くなったら差額を何に使いたい？
A:『家庭内の通信環境のグレードアップ』『タブレットを別用途で追加』『海外旅行の回数を増やす』

メディアとの質疑応答（抜粋）

記者さんから検討者の方々やMVNO事業者への質問もありましたのでご紹介します。

Q:ネットニュースやノウハウ記事などは参考にしていますか？
A:『専門用語が多く難しい記事もあるが、参考にはしている』『まとめサイトは見るが、信用できない記事もあるため参考程度にしている』

Q:MVNOに乗り換えても使い続けたいサービスは？
A:『メールもほとんど使ってないので特にない』『auのアプリや三太郎の特典が使えると嬉しいが、MVNOにそれ以上のメリットがあれば使えなくてもいい』『ドコモのクレジットカードを使っているが、使えなくなるとどうすればよいか分からない』

Q:乗り換える場合、Webと店舗のどちらで申し込みする？
A:『初めての申し込みは店舗』『アフターフォローも考えて絶対に店舗』『店舗は待ち時間があるのでWebで申し込む』

Q:通信速度を実感するためのレンタルプランなどの検討状況は？（MVNO事業者への質問）
A:『速度チェックや使い方確認のための貸し出しあり（イオン）』『現状では受け渡しの手続きに課題があり貸し出しはやっていない（BIGLOBE）』『貸し出しはやっていないが紹介率も高く、知り合いからの紹介の中で通信速度については理解いただいていると思う（mineo）』

メディア掲載

今回のMVNO勉強会について、メディア掲載されている記事を紹介させていただきます。
・ケータイWatch
これからのMVNO市場、どう差別化する？MVNO3社が語る今後の展望

・マイナビニュース
ドコモをやめたら後が怖い? MVNO勉強会でユーザーのホンネを聞く

・ITmedia Mobile 「デメリットをもっと知りたい」「速度に不安」――ユーザーの声から考えるMVNOサービスの課題
いまだ衰えない「iPhone SE」の魅力／格安SIMの課題とは？

・Tac ademy
格安SIM,MVNOは本当にいいのか?

最後に

今回のテーマは「MNOやサブブランドへMVNOが取るべき手」でしたが、MNOの新料金プランやサブブランドの攻勢に対して、今回登壇した3社を含めMVNO各社が料金の安さに加えて自社サービスの特長をより明確にすることで、スマホ利用者のライフスタイルに応じたサービスを選択できるようになってきていると感じました。
mineoは今後もファンの皆さまと一体となって価値を創る「共創」戦略と、ファンの皆さまに寄り添い納得・安心してmineoを選んでいただくための「安心」戦略をしっかりと実行し、新サービス・新端末の提供、既存サービスの改善をスピーディーに行い、MVNO市場の中で、mineoしかできない「オンリーワン」の存在になりたいと考えていますので、これからもmineo、マイネ王をどうぞよろしくお願いいたします！