11月のmineoネットワーク状況について

トラフィック混雑状況について

<Aプラン>
11月のお昼休みは、前半が0.8Mbps～1Mbps程度で少し混雑しておりましたが、後半は少し回復して1Mbpsを超える日が多かったです。夕方については月初と金曜日以外は3Mbpsを超えており、概ね良好であったと思います。

<Dプラン>
Dプランのお昼休みは、月初と中旬（15日～22日頃）が1Mbpsに届かず、その後下旬は回復して1Mbpsを超えるようになってきました。夕方についても、Aプランと同様に月初と金曜日以外はほぼ3Mbpsを超えており、快適な状態でありました。


最近の傾向としては、お昼に1Mbps、夕方に3Mbpsを目指して増強すると、夕方の方がクリアできる可能性が高く、春～夏頃にあった夕方の混雑が緩和されているように思います。

トラフィック混雑の要因

お昼や夕方にネットが遅くなることがあると思います。今回は改めてmineoの通信速度が低下する要因についてご説明します。

上図はmineoのSIMを指した端末（スマホやPC、タブレット等）からインターネットに接続するまでの経路を表したものです。この中で通信が遅くなる（遅いと感じられる）要因として考えられるものは7つに区分できます。

【端末要因】
①は端末（スマホ）が要因となるものです。
端末のスペック（処理能力）のほか、対応するバンド（周波数帯）の種類と端末を使用する場所の電波環境が合致していない等が考えられます。

【キャリア（Aプラン：au、Dプラン：ドコモ）要因】
②は電波の強さが要因です。
Aプランはau、Dプランはドコモのネットワークを使用しているので、それらの電波環境に依存します。圏外の場合はもちろん通信できません。

③は基地局の混雑が要因です。
Aプランはau、Dプランはドコモの基地局を使用しているので、auやドコモを使用しているユーザが増えると同じように混雑します。駅やショッピングモール、オフィスビル等、人が密集している場所であれば、これが大きな要因である可能性があります。特に駅は電車やバスの待ち時間にスマホを触る人が多いので、混雑しやすいようです。

④はキャリア側ネットワークの不具合のことですが、これに該当するのはニュースになるような大規模障害の場合ですので、まず問題ないといえます。

【mineo要因】
⑤はキャリアとmineoをつなぐ相互接続点（POI）の混雑です。
帯域の大きさよりもトラフィック量が大きければ混雑することになります。
※私たちは加入者の増加に合わせて、都度この帯域を広げています（POI増強）。

⑥はmineo側ネットワークの不具合ですが、これも④と同様に大規模障害の場合ですので、まず問題ないといえます。

【コンテンツ要因】
⑦は接続先のコンテンツの不具合によるものです。
コンテンツサーバ側の不具合で、コンテンツサイトがダウンしたり、一時的につながりにくくなっている場合が考えられます。


＜上りトラフィックと下りトラフィック＞
FacebookやInstagramへ画像や動画をアップロードするときは、端末にあるデータをインターネット上のページに送ることになりますので、図では左から右へ送る上り方向の通信になります。

逆にWebサイトを閲覧する、YouTubeで動画を閲覧するといった場合は、インターネット上にあるデータを端末にダウンロードすることになるので、図では右から左へ送る下り方向の通信になります。

トラフィック量を確認すると上りトラフィックは下りに比べて1/6～1/10程度しかなく、POIの部分で上りトラフィックが混雑することは考えにくいです。ですので、スピードテストで上りが200kbps程度しかでていない場合は「mineoスイッチON（または容量枯渇）」である可能性が高いです。

電話回線の混雑

音声通話（※）の場合は上図のPOI（⑤）を通ることはなく、基地局からキャリアの電話回線を通りますので、mineo側にトラフィックが流れることはありません。ですので、POIが混雑している状態でも電話には影響がありません。
※IP電話ではなく、電話回線を使った電話

最後に

今回は改めてmineoネットワークの混雑についてお伝えしました。クリスマスや初詣等でたくさん人が集まる場所へお出かけする機会が増える季節ですが、混雑が起こらないように増強を行っていきます。
これからもmineoをよろしくお願いします。