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こんにちは。取材執筆業、散歩愛好家の関根デッカオと申します。突然ですが、みなさんは普段街を歩いていてこんな光景を見かけたことはありませんか?
こんなのとか。
なんだか犬や猫が勢揃いしているのとか。
デジタルサイネージもあるぞ。
さらにさらに、もはやグッズ化までされている。
……もうお分かりでしょうか。
――そう、どれにも共通点がありますよね。これら掲示物のいずれにも、イラストレーターのみふねたかしさんが運営するフリー素材サイト・いらすとやのカットイラストが使用されているのです。
いまでは当たり前のように見かける「街のいらすとや」。ほんわか優しいタッチが使う場所を選ばず、もはや日本社会をビジュアル面から支える「インフラ」と断じても過言ではないかもしれません。
ついうっかり見過ごしている人も多いかもしれませんが、どんなジャンルにもマニアはいるもの。全国の街のいらすとや使用例を、1500点以上集めるという偉業を成し遂げた人物が実在しているのです。その名も三浦靖雄さん。会社員として働きながら、律儀にも休日をいらすとやの使用例探索に費やし、誰に頼まれずともマッピングするすごい人物なのです。
三浦さんによれば、2016年リリースの「ポケモン GO」にからむ空前の街歩きブームとリンクするように、徐々にいらすとやが現実世界に進出してきたとのこと。当時のTwitterでは「#いらすとやGO」で盛り上がるカルチャーもあり、それほど街のいらすとやには希少価値があったそうですが、現在では街に出て目を凝らせば必ず見つかるレベルにまで到達しています。
そんなわけで、今回は三浦さんのレクチャーのもと、街のいらすとやが見つかりやすいスポットや味わい方をじっくり解説。編集部が血眼になって見つけてきた京阪神における使用事例を勝手に表彰してもらいます。
三浦靖雄
会社員生活のかたわら、街歩き好きが高じて2018年から街のいらすとや使用例のマッピング活動を開始。地道なフィールドワークを通して、いらすとやが頻繁に用いられる業態、2万5000点以上におよぶ素材の同定に打ち込む。地形図、GPS、硫化水素検知器、ケロリン桶を携えて山に分け入り、前人未到の温泉を探すのもライフワーク。
前人未到温泉
























三浦さん自身も「いらすとや頻出業界」と見るリラクゼーション店。全身もみほぐし、足つぼはまだしも、吸い玉カッピング、気功整体までをカバーするいらすとやと店の間にwin-winの関係が成立している。

人物が登場するいらすとや使用例は多いものの、文字素材は貴重。三角形の警告マークも拡大して見ると輪郭線が明瞭ではなく、いらすとやの素材と識別できる。カラーコーンで注意喚起は完結しているはずなのに、わざわざ念押ししているところも出色。

三浦さんがもっとも愛する複数素材を活用した技巧派使用例。左上の作業員はそのままの素材だが、続く打ち合わせのシーンは「話し合いをしている作業員のイラスト」にヘルメットと作業服のイラストをトリミングして合成している。

第2位は消費者センターと警察が発行するステッカー。三浦さんによると「公的いらすとや使用例」のひとつにあたる。一見すると既存の素材をシンプルに使用しているかに見えて、セールスマンの素材にサングラスの素材を組み合わせるという芸の細かさ。自然な仕上がりを実現できているのは、いらすとやではない禁止マークの素材を掛け合わせているからかも。
三浦:いかにもいらすとやがカバーしていそうな怪しい男性のイラストですが、実はそのものずばりの素材は存在しない。「怪しい」「悪質」「訪問」「商法」といったワードで検索しても、一切引っかかりませんでした。こういうときは制作者と心を通じ合わせる必要がある。10分以上格闘して、セールスマンの素材に行き着きました。公的機関の配布物ですからね。限られた予算内でステッカーをつくるにあたって、血のにじむような努力の物語が透けて見える。最近、役所なんかの職員がなんとなく画像検索をして制作した掲示物に著作権のあるものが含まれていて、訴訟を起こされるケースも増えているんです。それを回避すべく、専門の業者に発注を……。
栄えある第1位は三浦さんが「ホームラン」と表現するいらすとや看板。白地に酔っ払ったうさぎが「ドン!」と配置された潔さは高田馬場・すっきリンパにも通ずるものがある。頻出業界のいずれにもあたらないスナックという業態がいらすとやを使用していることも、希少価値を高めている。

いらすとやによる「革命」以後の世界は、こんなにも自由。三浦さんとの会話からは、デザイン民主化の潮流がこれでもかと感じられました。どうせ街に出るからには、そこでファニーな雰囲気を漂わすフリー素材に目を光らせてみるのもいいのではないでしょうか。みなさんも街でおもしろいいらすとや使用例を見つけたら、コメント欄で知らせてくださいね。
編集:人間編集部
写真:三浦靖雄・トミモトリエ・はまだみか・関根デッカオ
企業とのコラボやLINEスタンプの販売やら、サイトの広告収入で生計を立てられてるようです。(別サイトで言われてました。)
サイトの広告収入だけで60万円はあるだろうとのこと。そこはもう、不労所得の領域。
良いですねー
無料のイラストは、結果的か?作為的か?により、広告宣伝物になっているようです。まるで優秀な営業マンのよう!(笑)
俺も始めてみようかな?
フリーのイラストや、フリーの(パソコン用やスマホ用の)ソフトを創ってばら撒くの。
そしたら著作権違反物だったり、バグが多くてクレームの嵐で、対応が面倒になって白状すると・・・
実は、フタを開ければ全部AI 任せだったというオチ。
そう、俺の名は、両津勘吉(こちら亀有公園前派出所より。ⓒ)と言うのだった!
・
・
・
ハイ、この話はフィクションです。
ありがとうございましたー(笑)
>> Resortdiver さん
本家サイトに、作者は著作権は放棄していないと書いてました。なので気にして下さい。(笑)>> あまちん さん
子供の頃は切手の収集をしていたなぁなのでマンホールの撮影とかも分かります。
簡単に言うと、アートの収集ですね。
誰かが頑張って創った物に、誰かが芸術的価値を見出して収集するの。
商品パッケージを集めてる人や、ダムなどの建造物やら鉄道を撮影している人達もそうだろうね。
旅のおもいでとして、写真を撮ってくるのも似たようなもの。
想い出という記憶・記録を収集しているという…
人は何かに執着し、想いを入れて活動していき、その集合体が文化になる。
時にそれが争いのもとにもなるという…
世は、諸行無常の響きあり、なのにね。
>> ラッキーループ さん
世の中、変化があるから、生きていけるんですよね。でもまあ、生きていくために、いろんな物を捨ててきましたね。
捨てる神あれば拾う神ありですね。
ましてや、営利団体ならなおさらだ。
素人の一般人ならフリー素材を活用して何の問題もない。
街中 いっぱいに
趣味のウォーキングをしながら、探してみたいと思います。
街中がアートのマチに…・・
街それぞれが特有のアートを醸し出していますよね。
ゆとりを持って街をテクテクして更なる発見を発見してみたくなりました。
興味深い記事ありがとうございました🐈🐾
Youtubeの動画内にも使われている気がします。生活に溶け込んでしまってイラストが使われていても当たり前な感じ。
いつの間にかあちこちに浸透して来てますね。
この使いやすさはすごい!
まあ個人的にはどこもかしこも同じ絵で差別化出来るのかなとは思いますが
これ好きです(≧∇≦)
実はイラスト好きでよく見てますw
最高です!ありがとうございます!
いらすとやさん、インパクトがあるなぁー
といつも思います😊
素材ビジネス、と勝手に書きましたが、活況なの?
年賀状のイラスト、無料と、有料、ありますね。
宣材の写真や映像を撮りに行って、販売出来る仕組み、あるそうですね。
才能、知恵、工夫 ?
生成AIで自作も?
著作権は?
このキャラクターは問題なくても、商用でフリー素材を使うのはリスクが高いと思います
費用は生じなくても許諾を得る必要があったり、フリーを拡大解釈せずに、うちではリーガルチェックがマストです
民主化したといえば、そうなのかと、ちょっと新しい視点をいただいた気がします。私も歩く時は探してみます
しかも体系立ててる。おもしろい。
いらすとやさんはね、あの馬力はすごいです本当。フリー素材が今ほどあふれていない時期にいち早く展開して先行者利益を確保し、いまだに続けてる。
でもイラストレーターの敵なのよね。
営利事業、公共事業(つまり役所の業務)は有償で発注しないとダメよ。そしたら敵視なんてされない。いらすとやさんが悪いんじゃないんですよね。
このイラストを描かれた方のお名前が分かり
なんだかスッキリ。今日はよく眠れそう。
外国からの参加者に感想を聞いたところ、「有意義なシンポジウムだった。内容もよかったが発表資料に統一感があったのが印象的だ。日本では有名なキャラクターなんだろうね。どの大学どの企業の資料にも出てくる。」
最初何のことを言っているかわからなかったが、「あ、いらすとやのことか!」
…というのを何かで読みました。(ネタなのか実話なのかは不明)
今まで「面白いイラス」と気が付いていたものがありましたが、気に留めずに終わっていましたね。
今後は散歩しながら注目して探してみます。
散歩も楽しくなって来そうです!
ありがとうございました。
色々注意深くみせてもらおうと思います🦜
うちの社内掲示物にもいらすとやさんの素材を使用したものがあります。
絵のタッチと色使いが親しみやすく、何を表現し伝えたいかもハッキリしていてGOOD👍️
冒頭の自転車盗難啓発に使用されているもの、人物や猫が⭕️と❌️の札を持ったものはよく見かけます。
カプセルトイまで販売されているのは知らなかったし、製作と販売を手掛ける会社のアンテナもスゴイな😮
私が一番好きなのは、笑顔で暖簾をくぐるイラストです。
利用に関しては多くの場合、
〜私のイラストを使ってって〜 な感じで
【いらすとや】は【いたストや】なの⁉️
それとも肉を切らせて骨を断つ的な武士道、サム◯イスピリッツなのか⚔️
何にせよ、イラスト界の覇王ともいえる旋風を起こしていますね🌪️
冗談はこれくらいにしておいて、損して得取れのビジネスモデルは得する前に潰えることもしばしば...ここまで広まり一大ブームですね。
いらすとやさんの新作と、この記事の続編に期待しています。
関根デッカオさんは、み◯らじゅんと同じにおいだな。(シャア風)
ではでは~
mineo スタッフブログの中で最高に面白く興味深いものでした!
自分もイラスト描きますが、一から描くのが面倒くさい。
それで10年くらい前から、使わせていただいてます。
確か、チラシやパンフレット1部につき10点までだったか、
制限があると思う
LINEのスタンプや街中、市の広報誌にまで
広く見られるようになり、
作者名を知らずともここまで絵の認知度が高くなり浸透してきて、
すごい現象だと思っていたら、
ちゃんと調査分析・マッピングまでされている方がいらっしゃる!
創英角ポップ体! 民主化!
大変勉強になります。
今後のいらすとやの動向と
三浦さんの研究のさらなるご発展に
注目していきたいと思います。
ありがとうございました😊
本気で売りたいのか?
数撃ちゃあ当たる方式なのか?
実際、大抵、インチキ臭い商品やサービスばっかりだし。
いらすとや、替え歌、合成音声 が広告に入っていたら
回避フラグと思って避けている。詳しくなんて見ない。
創英角ポップ体って所が、私がポスター系のものをWordで作った時に使ったフォントなのでなるほどなと思いました。(笑)
ま、そんなに使うことはないと思うけど。
少し昔に、ネットにどうしてこんな画像を使うのかと感じた絵があって。そのうちブログや動画にも広がり。
どうしてかとちょっと調べたら、フリー素材に加えて、シチュエーションを知らせるとそれに合ったものを作ってくれるからとわかりました。
どうにもこの絵はいけません。これが出てくるサイトは読まなくなりました。人の好みはいろいろでしょうが。
トップのマイネ王オフ会紹介にも使われている。あのウナギもやめてほしい。
面白いですね。公務員やってますが著作権フリーイラストであるいらすとやさんは講演や発表の際にお世話になってます( *´艸`)
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