- 154
- 8
- 475
便利すぎて逆に余裕がない?家電を使わない脱デジタル生活で見えてきた「丁寧な暮らし」の本質
1989年生まれ。人間編集部所属。逗子と京都の二拠点生活。学生時代は日本画を学び、京都の編集プロダクションに5年勤めたのち独立。Webや雑誌を中心に、ローカルコンテンツや食べ物屋・お酒をテーマにした記事をよく執筆する。「スナックおかん」なるフードイベントも各地で開催中。料理&酒場ネタや一次産業、街の小ネタや雑学まで、守備範囲が広い。
みなさ〜〜ん、最近の暮らし、楽しんでますか?
陽気な登場ポーズでこんにちは、ライターのヒラヤマヤスコです。
私はフリーランスとして仕事をしているので、朝のんびり起きたり夕方早めに仕事を終えたりと時間の調整が利きやすいですが、限界に忙しい日もそれなりにあるわけで……。
チャットツールで連絡を取りながら原稿作業して、自炊する暇がないからオートミールをむさぼって。午後からはオンライン会議が詰まってて、夕飯もつくる暇がないからテイクアウトして。
買い物に行く時間がないから、日用品や本なんかは通販サイトを使って。本当は、運動がてら歩いて商店街なんかへ行って、いま旬のものはなにかなとか、最近あの店どうしてるかなとか、「ずいぶん日が短くなったなあ〜」なんてことを思いながら買い物に行きたいのに!
便利な家電が豊富で、宅配サービスも充実してて。便利になればなるほど時間が余るはずなのに、なんかこう、「余白」がない昨今。便利なのはいいことなんですけどね……。
現代のようなスペックのPCがない時代、ささいなタスクをひとつ終えるだけでも時間がかかってたから、1日にこなせる仕事量って限られてたと思うんです。ワープロができて、FAXができて、PCが出てきて……どんどん仕事のスピードが速くなっていった。
楽できてるんだから1日4時間くらいでいいのに、なんでいまも昔も1日の労働時間は8時間なんだ! 30年前の社会人の5倍くらいの仕事量こなしてない!?
昔と比べるとずいぶん楽になったはずなのに、なんで毎日こんなに忙しくて「生活をする」ための時間が足りてないんだろう?
そこで、いまどきの便利家電を使いこなすご家族に協力をお願いして、現代的なツールを使わず、いわゆる「昔ながらの生活」を再現しながら家事をやってもらいました。
あえて不便なことをやると「便利になってるのになんだか余裕がないのはなぜ?」をみんなで考えるきっかけになりました。
ベッドタウンとして人気の湘南エリアに住むご夫婦に協力してもらいました。
夫のTさんは会社員、妻のHさんはフリーランスで、夫婦ともにバリバリ働いています。そして豪快に勝利のポーズを掲げているのが、息子のKくん。やることなすこと全てが新体験の5カ月ボーイ(取材時)です。
毎日の食事は基本的に自炊。ただ、お互いが忙しくて自炊する暇がない時のために、冷凍で届くミールキットなども常備しているそう。
その他も、レコードプレイヤーだけど音声はBluetoothで飛ばせる機器や、
レンチンで哺乳瓶の消毒ができる便利グッズを紹介してもらいました。
夕暮れまでに買い物はできる?地元の商店で買い物してみよう
お次は裁縫!
昭和50年代くらいまで、洋服を自作する方も多かったらしいですね。今回は古いタオルケットで雑巾をつくってみることにしました。
あえて不便に家事をしてもらって、どうだった?
(おわり)
(掲載情報の方針変更に伴い、2023年10月26日に記事の一部を修正いたしました)
- おもしろネタ
- ITガジェット
- 255
- 26
- 310
- 208
- 26
- 459
住む場所によります思います。
災害でライフラインが止まった時
いろいろ役に立つと思います❗️
無い物ばかりの生活だけど
町の中だから不便は無いね。
山の中に居たときは
買い出しに片道10km程歩いたっけ。
道中、猿や鹿などに出くわしたけど
強奪されなかったのが幸い
......。
日本人であることに感謝ですね♡
5歳の子供の世話は今日は夫がみてくれる当番でした。フルタイムで働いて、帰って、ご飯準備して(既に夫と子どもは食べ終わってるので自分の分だけ準備)、食べて。食べ終われば、夫と子供が使った食器と合わせて自分の食器を洗い、それから時短設定の洗濯機で洗濯して、掃除して、洗濯物干して、現在に至ります。
頼る家族は夫のみで、彼も自分と同様に家事と育児をしてくれています。
私たちを助けてくれるのは便利な家電です。それでできた小さな時間の隙間で、子どもと折り紙をしたり、今日あった話を目を見て聞いたりするためなら、あくせく働き、家電にしっかりと助けてもらってもいいのかな?と思います。子どもの笑った顔や涙にしっかり気づける大人であれば、社会や機械に歯車みたいに包摂(subsumption )される人間にならずにいられる気がします(私見でしかないですが)。
本質的な論点は何か?を考えさせられる良い記事でした。
' ∧貝∧ ξ
( * ´ )ー・
/ ┃
(____⊃
たまにはほうきで掃除したいと思います。
便利じゃないけど必要な時間ってあるんだなって改めて思います。
サバイバルファミリーという映画がありましたが、便利さが失われた時にどうするのか、考えさせられますね。
「勝利のポーズ」だ!
南多摩駅前のヤッターワンのモニュメント
>> _カブ さん
ヤッター!めん(ジャック製菓株式会社)便利であっても全てをカバーできているかといえば、そうでもないところもありますので。
どんなに便利な家電であっても高価であれば、購入できない訳ですし。
ロボット掃除機を使うにしても、全ての所を掃除できる訳でもないので、掃除機と箒が必要になってきます。
その他全自動洗濯機は梅雨時には大活躍しますが、外干しで日光に当てると紫外線で消毒させることができます。
今回は色々と考えられさせられました。。。
余裕のある生活に憧れます!
>> _カブ さん
「メキシコの漁師とMBAの男の話」のMBAの男は「時間どろぼう」ですモモ (児童文学 1973年)
https://ja.wikipedia.org/wiki/モモ_(児童文学)
>> _カブ さん
時間を節約して貯めれば 利子が付いて儲かる(から もっと時間を節約して貯めて儲けろ)
というループは、まさに
「THE・資本主義ワールド……。
資本主義ワールド is シビア。」で
「資本論」な わけです
>> _カブ さん
この童話には、『「時間」を「お金」に変換し、利子が利子を生む現代の経済システムに疑問を抱かせるという側面もある。』と 作者自身も認めています
説教臭い 童話(寓話)に対する 反発も あるのは当たり前で、
「ファンタジー作家の上橋菜穂子、荻原規子はエンデ作品が苦手であると述べており、上橋は『モモ』について、思想やイデオロギーを語るために物語が奉仕してしまっており、自分の好きな物語ではないと述べている。」とのことです
「経済学者」と ファンタジー作家は
相性が悪そうです
時間は無限じゃないと改めて感じました…
便利な家電もお金出せば買えるから時短に繋がるし。
なんでもお金だ。