オンラインで簡単！「mineo」に実際に申し込んでみた（後編）

2015.01.23 12:00

ライター: 山口真弘
テクニカルライター。

さまざまなMVNO事業者がサービスを展開する中、auの4G LTE回線を利用した高品質かつリーズナブルなプランで注目を集める、ケイ・オプティコムの「mineo（マイネオ）」。今回は筆者が実際にmineoに申し込み、利用できるようになるまでの道のりを紹介しよう。後編となる今回は、注文して届いたSIMカードおよび端末をセットアップし、通信が可能になるまでのプロセスを、順を追って紹介する。

まずは端末をセットアップ

前回の手順でホームページ上からオーダーを行って何日か待つと、宅配便でSIMカードと端末が届く。同梱品で不足しているものがないかチェックして問題なければ、さっそくセットアップを始めよう。ちなみにmineoのSIMカードはauのネットワークを利用しているため、ホームページやマニュアルでは「au ICカード」「au Micro(Nano) ICカード」という名前で呼ばれている場合があるが、以下では「SIMカード」という表現で統一している。

同梱品の一覧。今回のオーダーでは、京セラ製端末「LUCE」本体と付属物のほか、「SIMカード」「mineoご利用ガイド」「mineo通信サービスの提供条件について」等が同梱されていた

さて、セットアップと言っても、手順は至ってシンプル。具体的には、
・SIMカードを端末に挿す
・通話が可能か確認
という2ステップだ。このほか必要に応じて、Wi-Fiの設定作業が加わる。

一般的に、SIMフリー端末を携帯電話として利用するにあたっては、SIMカードを挿入したあと、モバイルネットワークの設定画面を開き、APNやCPAなどの設定を手動で行う必要がある。しかし今回の「LUCE」のように、mineoがセットで提供している端末であれば、あらかじめAPNやCPAなどの設定が完了した状態で届くので、SIMカードを挿入して再起動を行うだけで、すぐに利用できるようになる。画面を開いて手動で設定を行わなくてよいのは、なによりのメリットだ。

まずは台紙からau ICカードを取り外す

届いた端末は、たとえSIMカードを挿入していない状態でも、Wi-Fiの設定さえ行っておけば、インターネットへの接続は行える。しかしそのままでは、ホーム画面で「電話」アイコンをタップして発信の操作を行っても、電話をかけることができない。

これは携帯電話の番号は「SIMカード」に書き込まれており、それが端末に装着されていないためだ。SIMカードを端末に差し込むことで、名実ともに端末が携帯電話として使えるようになるほか、Wi-Fiのない屋外でも、携帯電話回線を用いてインターネットやメールが利用できるようになる。

SIMカード。台紙に取り付けられた状態で届く

SIMカードには「Micro」もしくは「Nano」という、サイズの異なる複数の種類があるが、いずれも指の先ほどの小さなサイズで、名刺サイズのプラスチックカード（台紙）に切り込みが入った状態で届く。指先でパチンと外してプラスチックカードから分離させれば、作業は完了だ。

SIMカードの周囲には切り込みが入っているので、台紙をひねるようにしてカードを取り外す。ここでは素手で行っているが、カードの金属部分にはなるべく触れないよう、手袋などを装着して作業を行うとよい

取り外されたSIMカード。これはmicroSIMと呼ばれるサイズ

SIMカードの取り外しは、初めてだと少し怖いかもしれないが、要はプラスチックでつながっている部分を切り離すだけだ。ホームページ上にも動画が掲載されているので、写真だけではやり方が分からず不安という場合は、こちらも参考にするとよいだろう。
http://support.mineo.jp/manual/movie/android/step1.html

SIMカードを挿入すれば電話の発着信が可能に

続いて端末のスロットにSIMカードを差し込む。今回届いた京セラ製端末「LUCE」の場合、スロットは背面カバーの中にあるので、背面カバーを取り外し、SIMカードを載せるトレイを取り出したのち、SIMカードをトレイに載せた状態でスロットに挿入、その後背面カバーを再度取り付けるという手順になる。機種によってはスロットは側面にあるなど場所はまちまちなので、取扱説明書などで確認しよう。また、サイズがよく似ているメモリカードのスロットと間違えないように注意したい。

今回の「LUCE」ではSIMカードスロットは背面カバー内にあるので、まずはカバーを取り外す。なおSIMカードの装着時は、端末の電源は必ずオフにしておこう

SIMカードを挿入する。表裏を間違えると認識されないので、端末に書かれているアイコンをよく見て、表裏、および前後を間違えないようにしよう

挿入が終わったら背面カバーを元通り装着し、電源を入れる

これまでなかったアンテナマークが表示されるようになった

mineoが用意しているテスト用の電話番号「111」に発信し、スピーカーから音声が流れてくるのを確認しよう

アプリ一覧にある「設定」をタップし、「端末情報」→「端末の状態」を表示すると、「電話番号」の欄に「090-****-****」という電話番号が表示されている

SIMカードが正しく挿入されると、画面上部にアンテナマークが表示されるようになる。また端末のアプリ一覧にある「設定」から「端末情報」→「端末の状態」を開くと、これまで空欄だった電話番号のところに、090から始まる具体的な番号が表示されるようになる。
以上で、ひととおりの作業は完了だ。電話をかけるには、ホーム画面にある「電話」アイコンをタップし、番号を入力すればよい。mineoではテスト用の電話番号「111」も用意しているので、試しにこちらに電話をかけ、スピーカーから音声が流れてくるのを確認するとよいだろう。

最後にWi-Fiの設定も行っておこう

以上の作業でひととおり携帯電話としての機能が利用できるようになったわけだが、Wi-Fi（無線LAN）を設定していないと、自宅や職場、屋外を問わずどこでも携帯電話回線を用いてインターネットに接続することになり、そのたびにデータ転送量が発生してしまう。自宅にWi-Fiが利用できる環境があれば、Wi-Fiの設定を行っておくことにより、それらが使える環境では優先的にWi-Fiでの接続が行われるようになり、データ転送量を節約できる。電話として使えるようになったからといって安心せず、Wi-Fiの設定だけは済ませておくことをおすすめする。

Wi-Fiを設定するには、アプリ一覧にある「設定」を開いて「Wi-Fi」をタップ。無線ネットワークが検出されるので、自分が契約しているネットワークのIDをタップし、パスワードを入力すればOKだ