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マラソン大会で664人中664位だった私が、「みんチャレ」でランニングを習慣化するまでの記録

マラソン大会で664人中664位だった私が、「みんチャレ」でランニングを習慣化するまでの記録

夏野かおる
ライター: 夏野かおる
編集者・ライター。高等学校教諭一種免許状(国語)保有。京都大学大学院博士課程指導認定退学(博士論文準備中)。研究活動のかたわら、教育系書籍やメディアコンテンツの取材・執筆・編集に携わる。専門分野はICT教育・STEAM教育。趣味はゲーム。


こんにちは、ライターの夏野です。

突然ですが、みなさんには習慣化したいことはありますか?

ダイエットや早起き、勉強など、コツコツやれば大きなリターンが得られる習慣はたくさんあります。私はちょうど1年前から筋トレを始め、「週1回でも、継続すれば体って変わるんだ」と実感が湧いてきたところです。

ただ、筋トレを通じて「運動ぎらい」はある程度克服したものの、まだ克服できていないことがありました。それこそが……

ランニングです!

実は私は、大のランニングぎらい。親戚はみんなスポーツが得意でインターハイに出た人もいるのに、私は中学時代、マラソン大会で664人中664位になったことがあります。

校門から両サイドに全校生徒がズラリと並び、死にかけの魚みたいな私を「がんばれ! がんばれ!」と励ましてくるのはなかなかキツイものがありました。このトラウマから、「何があっても走るもんか」と半ば意固地になり、今や30歳になってしまいました。

でも、改めて考えてみると、ランニングには多くのメリットがあります。しっかり走れば体脂肪が燃焼しますし、ストレス解消にもなります。道具がいらず、一人で取り組めるので、コロナ禍における運動不足解消にももってこいです。

今こそ、なんとかしてトラウマを乗り越えたい、気持ちよく走れるようになりたい! そこで頼ろうと考えたのが、習慣化アプリ「みんチャレ」です。

みんなでお互いに励まし合えるアプリ

「みんチャレ」とはその名の通り、習慣化に向けて「みんなで」「チャレンジ」するアプリです。

内容はシンプルで、同じ悩みや目標を持つ5人で1組のチームを作り、お互いに励まし合いながら習慣化を目指すというもの。

累計ユーザー数は100万人を超え、各アプリストアでの平均レビューは4.6以上(2022年3月時点)と高い評価を受けています。

▲チームチャットの様子。チャレンジの報告をすると、メンバーからコメントやスタンプなどの反応がもらえる

アプリ内には、ダイエットやスポーツ、勉強、睡眠、家事・仕事、趣味・創作など50種類以上のカテゴリがあり、それぞれさまざまなチームが作られています。


▲「歩く」カテゴリのチーム例。『ポケモンGO』と組み合わせたり、万歩計アプリの画像を送り合ったりしながらウォーキングの習慣化を目指す

▲チャレンジカテゴリ一覧

同じ目標を持っているメンバーであれば共感しやすく、切磋琢磨できるもの。たとえば天気の悪い日でも、メンバーが走っているとやる気が湧いてくるはず。1人だとついサボりがちな私にもピッタリです。

目標を決めて、退路を断つ

というわけで、今回は走ることのトラウマを解消すべく、こんな目標にチャレンジしてみます。

やることは至ってシンプルです。

【やること】

  • 1ヶ月後に実施される、地元のマラソン大会(3km部門)にエントリー
  • マラソン初心者の目安である1kmを7分のペース(21分以内)で、3kmを完走する(※)
  • 大会までは「みんチャレ」を使って、週3回以上ランニングを継続する

ランニングポータルサイト「RUNNET」調べ

目標は具体的、かつ、半ば強制的なほうが取り組みやすいもの。近場で実施されるマラソン大会へのエントリーをすぐに済ませ、取り組まざるを得ない状況にしました。

▲半ば勢いでエントリー。果たしてどうなる?


目標達成のために、チームを作ろう

みんチャレをイントールし、基本情報の登録を済ませたら、まずはチーム探し・作りです。チュートリアルでは「合わないチームなら抜けて大丈夫! とにかく入ってみよう!」といったアドバイスもあり、はじめの一歩を踏み出しやすいと感じました。

▲チュートリアルの画面。操作方法も丁寧に教えてくれるので安心

また、年齢や性別などでチームを絞り込み検索できるので、自分のニーズに合うチームを探しやすくなっています。似たような属性の人とチームを組めば、情報交換がスムーズかもしれません。

▲「詳細検索」を使えば、年齢や性別など属性が近い人のチームを探せる。プレミアム(有料)会員だけが入れるチームも

同じカテゴリであっても、チームのバリエーションは豊富。「フルマラソンでサブスリー(※)をめざす」チームもあれば、「週1〜でのんびり走りましょう」というチームも。

(※)記録3時間を切ること。私には夢のまた夢

▲アプリを始めたての人は、左上に緑色の「初心者歓迎」アイコンがあるチームを探すとよさそう

そのほか、「目標に関係のないやりとり(雑談)は禁止」「積極的に交流しましょう」などチームルールも多種多様。合わないと感じたチームからは抜けてもOKなので、自分の肌に合うチームを探すとよいでしょう。

今回はひとまず1カ月後のマラソン大会に向けたチャレンジということで、自分でチームを作ってみることにしました。

▲チーム募集したところ、最終的にメンバーは4人集まった


【1日目】およそ12年ぶりのランニング

前置きが長くなりましたが、いよいよランニング開始です!

まずは小手調べ、家の近くの公園を走ってみることにしました。

こうしてスポーツとして走るのは実に12年ぶり。入念にストレッチし、いざ疾走です。




200mでバテました。まだ全体の約7%、軽減税率以下ですよ!

すでにおしまいの気配が漂ってきましたが、どうやらこれが30歳の「リアル」なようです。ひとたび体育の授業から離れてしまうと、人はこんなにも体力を失うのか……。脳裏にも「企画倒れ」とか「原稿料」などの文字がよぎります。ああ、銀行残高が!

あまりのひどさに、一気に暗雲が立ち込めてきました。それでもがんばったことを褒めてもらいたく、「みんチャレ」に投稿したところ……

メンバーのみなさんが反応してくれました!

「みんチャレ」ではチャレンジの証拠となる画像を送信し、他のメンバーから「OK」してもらうことで習慣化をめざします。「OK」をする・されるごとにコインが貯まり、便利な「スタンプ」などを手に入れることも。

▲写真が「OK」されるとこんな通知が届く。有料プランの場合は、スタンプなどと交換できる「コイン」も貯まる

スタンプにはメッセージがついているものもあり、「細かなメッセージのやり取りは面倒だけど、お互いに励まし合いたい!」というユーザーにもうってつけだと感じました。

▲いろいろなバリエーションのある「スタンプ」。これ以外にも、クリエイターズスタンプが多数用意されている

▲コインはスタンプ購入のほか、社会貢献事業に寄付することも


【2日目】自分のペースが大事だと気づく

初めてのランニングは「200mでバテた」というショッキングな滑り出しでしたが、いつまでも凹んではいられません。

ランニングポータル「RUNNET」によると、初心者は1kmを7分(時速8.5km)のペースで、長く走ることを目指すのがよいそう。しかし、実際それがどのくらいの速度なのかよくわからないので、今度はジムのランニングマシンを使って走ってみることに。

▲ジムのランニングマシンの画面。右下に時速、右上に1kmあたりにかかる時間が表示されている

時速8.5kmのペースで走ってみると、なんと約800m弱まで休憩なしで走ることができました。どうやら初日に200mでバテたのは、そもそものペース配分を間違えていた模様。

とはいえ、いきなり3km走破は難しく、5分走っては歩き、7分走っては歩き……という感じでなんとか3kmを走りました。

▲序盤の様子をスマホのストップウォッチで記録したもの(約30秒のアップ→5分走る→2分休憩)

3km走れたことをさっそくみんチャレで報告すると、フルマラソン経験者だというメンバーさんからアドバイスが。

経験者からこんな風に言っていただけると、なんだかほっと安心です。この調子で継続していきます!

【3日〜7日目】ついに3km走破! しかし……

そんなこんなでランニングを続けていると、少しずつ続けて走れるようになってきました。5分でしんどくなっていたのが15分になり、20分になり……。ランニングを始めてから1週間後、ついに休憩なしで3km走破できたのです!

▲ランニングマシンの記録(前後にウォーミングアップを挟んでいるので少し距離が長く表示されています)

どうやら「苦手」と思っていたのは、大いに気持ちの問題だったよう。他人と競争せず、無理のないペースを意識すれば、自分も走ることを楽しめるんだと感じました。中学時代のトラウマも、すでに半分ほど解消できたような気がします。

ただ、まだ油断はできません。というのも、ジムのランニングマシンは自動でペースをコントロールしてくれますが、大会本番では自分でペースを作りながら、走らなければいけないからです。そこで再度、公園でのランニングにチャレンジしてみることにしました。

すると……

▲Fitbit(フィットネスウォッチ)で計測したランニングの記録

残念! 1.2kmほどで休憩を挟んでしまいました。日曜だったので人が多く、ルートが見えづらかったり、ペースが乱れやすかったりしたのが原因だと思います。悔しかったものの、ひとまず「みんチャレ」に報告。

「マラソンって距離もタイムも関係なく、スタートに立つ時点ですごいこと」。これは額縁に入れて、毎日眺めたい明言……!

その後に続く、みなさんのほっこりとしたトークでも、凹んでいた気持ちも和んできました。

人間、毎日完璧な状態で過ごすことはできないもの。体調を崩したり、単純に誘惑に負けてしまったり……。そこで「なんて私はダメなんだろう」と落ち込んでしまうと、挫折してしまうのかなと思います。

「みんチャレ」のように励まし合える環境だと、たとえうまくいかなかった日があっても、「明日また、がんばろう!」という気持ちになれます。がんばりを見ていてくれる人がいる。そして、ダメな日も励まし合える。そんな「みんチャレ」のありがたみを噛み締めた1日でした。

【7日目〜】目標ペース1kmあたり7分が●分に!

こうして、「みんチャレ」の力を借りながら走り続けて3週間。当初は200mしか走れなかった公園も、バッチリ3km完走できるようになりました!

▲Fitbit(フィットネスウォッチ)の記録の一部

しかもペースは、1kmあたり7分どころか6分ちょっとに。いやはや、継続は力なりです。

▲1kmあたり6分15秒のペースに!


マラソン大会当日! はたして結果は……

そしてついに挑む、マラソン大会本番。

河川敷には「我こそはスポーツに自信あり!」という表情のちびっ子〜シニアが集結しています。ちょっと怖くなってきましたが、もう後に引けません!

▲早朝の荒川。地元のスポーツチームとおぼしき子どもたちもたくさん参加していた

あれよあれよとスタート時間になり……マラソン開始! みなさん(主に子どもたち)、私の2倍以上のスピードで駆け抜けていきます。「どこにそんな体力があるの?」とジェラシーが止まりませんが……気にしたら負け。いつもと同じスピードで、走り切ることだけを意識しました。


そしてついに……

3kmを無事に完走! しかも1kmあたり5分47秒と、ベストタイムで走ることができました。

総合順位は……

なんと、

13人中、7位!

信じられない!

私、才能あるのでは!?!?


正直に言うと、今回は5人欠場されていたので実質8人中7位だったのですが、もはや気になりません。走り切れたこと、いつもよりずっと速いタイムが出たこと。それだけで充分でした。

そして、すぐにこの結果をみんチャレへ報告しました!

▲最近あまり走れていなかったというメンバーもやる気になり、このあと、「マラソン大会に申し込んだよ」と教えてくださいました。お互いに刺激し合えるのが「みんチャレ」のいいところですね

ランニング、好きになっちゃった

こうして、中学からのトラウマ「マラソン」を克服した私。「みんチャレ」のメンバーに励ましてもらいながらランニングを習慣化し、「がんばればできる」「ライバルは自分!」というポジティブな考え方を身につけることができました。

そして何より、運動はよいリフレッシュになったし、ワークライフバランスが整いました!

というのも、行きつけのジムは22時で閉館してしまうので、さっさと仕事を終わらせないと走りに行けないのです。以前はついダラダラと作業をしていましたが、今では19時に終業、ランニング!という生活に。血行が良くなったせいか、肩こりも改善するという副次的な効果もありました。ランニングはすべてを解決する!

▲最近は5km以上走る日もあります。むしろなんで今まで走らなかったんだろ。

みなさんも「いつかはやりたいと思っていて……」なんてことがあれば、「みんチャレ」でトライしてみてはいかがでしょうか。

(編集:ノオト


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206 件のコメント
57 - 106 / 206
退会済みメンバー
退会済みメンバーさん
ビギナー
長い内容ですね、さすがマラソンですね。
読んで大変感動しました。 私も何かトライすべく、頑張らねばと思いました。
お疲れ様でした‼︎
何事もチャレンジ精神で、自身を錬えることがなによりです順位は関係なし、苦労が報われる。
すごいですね!
短期間で3kmは大変だったと思います。
成功体験はいいですよね!
私もコロナ前にダイエット目的でゆっくり走るようになりました。と言っても休みの土日だけですが、2年も続ければダイエットも成功しましたので、今はいつかマラソン走るつもりでのんびり頑張っます。
64人中64位から比べたら、ものすごい進歩。
やはり努力は裏切らない。
そして、その努力をサポートするシステムあってこそ。
そういえば、マイネ王も同じようにメンバー同士でチップ送り合えますね。
だから続けられるんです!
私も小学生までは、持久走でほぼ最下位が定位置でした。中学校で悪友?に誘われて何故か陸上競技部に入部しひたすら走らせられました。おかげで持久力はクラスの中程まで順位があかり、夏休みの富士山登山も無事に山頂までたどり着いた記憶があります。50年近く前の苦い思い出です。゚(゚´Д`゚)゚。
継続は力なり。しかし悲しいかなその継続が難しいことも多い。楽しんでモチベを保つ事が出来ればと言う意味でアプリを試すのもいいかもしれない。
頑張ってください。
マイネオを引き続き継続使用中、マイネオをランニング中ですよ。
「継続は力なり」ですねぇ
色々なスポーツを体験しましたがマラソンだけは無理でした。
向き不向きがあるのでしょうね。
筋トレやランニング
目標に向かってコツコツ続けることができるのは羨ましいです
私もダイエットを兼ねてのウォーキングと筋トレをゆるゆると続けていますが
甘いものもやめられません。。😅
この記事を読んで、もう少し目標をもってやらなければなぁと思いました
感動ものです。この大成功をもとに次の目標に向かう楽しみができましたね。よい刺激をもらいました。
私も経験あります〜でも膝や股関節が痛くなり休息中です。フォームの改良と減量が必要みたいです。腰も最近痛いし…言い訳ばかり(笑)
マラソンて、自分のペースで走ると無理なく続けられるし、人と競わず自分との戦いと考えるとレースも楽しくなってくるんですよね。
学校ではとにかく全力疾走死ぬ気で走れ的な指導しかなかったので、これでは皆嫌いになってしまうよなと思います。
僕も6時頃から7キロぐらい走ってます
仕事が外で夏場はシンドイので
冬場だけ走ってます
また、寒くなってきたら走りたいと思います。
すばらしい結果ですね。まずは始めること。そして続けること。簡単そうで、これがなかなか難しいです。結果が見えて付いて来るとモチベーションが上がりますね。
退会済みメンバー
退会済みメンバーさん
ビギナー
この記事を見ていたら走りたくなりました。何かを目標に頑張るって最近していないなあ。
走るって?体を動かすのはいいこととわかっているけど始められない。尊敬します
再び自宅近くのジムに行こうと考えています。
急ぎで小走りしたのですが、下手になった気がします。
こういう取り組み方もあるんですね☆
最近急に暑くなり、休日に外出する気が起こらなかったのですが、先日オンラインマラソン大会完走のため久しぶりにランニングしました💨
疲れましたが、走っている間は無心になれて完走後は心も身体もリフレッシュできるし、帰宅後のビールが美味しかったです🍺
今まで夏場の練習は避けてきましたが、短めの距離をコンスタントに走るのも悪くないなと感じました。

クラブに属さず、一人でのランニングはいくらでもサボれるんですよね😁
アプリをうまく使ってモチベーションを保ちつつランニングを習慣化するのは良いですね👍
アドバイスや応援コメントは励みになりますし。
ためになるアプリのご紹介、ありがとうございました😊
ぐるりと周って1時間の裏山をトレッキングしています。ぼっちチャレンジです。継続したいです
こういう方法、良いですね(^^)
ウォーキングからはじめます😄
目標達成おめでとうございます!才能ありますよ~!
生活リズムまで変えてしまうなんてすごいですね。
長距離歩くだけで、必ず左足の薬指にマメが出来て痛いのよ。それよりも今は自転車にハマってる。ちょっと離れた店まで買い物に行くだけで脚の筋肉に効くから、脂肪を落としやすいカラダになれるかなって。歩くのに比べてヒザへの負担も少ないし。
健康がいちばん大切ですね。
心と体の健康に努めましょう!
マラソンに限らず、走る競争において、ビリにならなかったことはないスペシャリストです(笑)
運動会の100m走で、早い人はゴール近くなのに、私は半分にも届かない。

自分から向かって右に家族席、目の前を通過していてほぼ全員から拍手喝采されるトラウマは、一生忘れられないでしょう。経験者にだけ分かる残酷さです。

今のように勝ち負けを決めなければ、あるいは運動会でも、
似たようなタイムの生徒を一緒に走らせてくれれば良かったのですがね。
なかなか・・難しいですね
素晴らしい、企画ですね〜。
私も走っていましたが、膝をやってしまい走れなくなりました。つつけられてうらやめしい。
お疲れ様でした。素晴らしいです✨
これからも無理をせずにランニングを楽しんでくださいね🏃
参加することに意味があります。頑張ってください
チャレンジして、完走する楽しさを実感できてよかったですね。みんチャレ、よさそうなアプリですね。やはり何かを成し遂げるには、同じ目標を持つ仲間と一緒に頑張るのがいいですね。私も励まされました。
頑張ってください。
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