iPhone16 Pro Max 1TB レビュー
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mineo(docomo)
総合評価
カメラ機能を重視して購入しただけに、なかなか良い印象です。
■カメラ機能全般
新しく追加された「カメラコントロール」ボタンは2段階に押し込む仕掛けになっていて、軽く2回押すことで露出(-2EV〜+2EV)、被写界深度、ズーム、カメラ(背面3レンズ、インナーレンズ)、スタイル(カラースタイル)、トーン(トーンカーブ)の各機能を切り替えて操作できます。
機能を選択後、カメラコントロールボタンの表面を指でスライドさせてパラメータを調整する仕組み。
設定完了後そのまま押し込むと撮影完了です。
■空間写真(3D写真)
このモデルから追加された空間写真(3D写真)は主に屋外での撮影に適しているようです。室内のように被写体との距離が近すぎる場合や明るさが足りない場合は警告が表示されます。
撮影時は横向きに構え、本体をなるべく安定して保持する必要があります。
撮影した画像は本体内のライブラリー上では通常と変わりませんが、画面の説明として枠外右上に「空間」という文字が表示されます。
3D再生デバイスがあれば立体的に表示されるはずですが…。
■動画撮影
Adobe premiereや Davinci Resolveなどの編集ソフトウェアに適したApple ProRes HDRフォーマットでの収録にも対応。
ただし、 ProResフォーマットでの4K60P以上の撮影は外部ストレージ が必要です。
また動画撮影時でもカメラコントロール(露出、ズーム、カメラ)が使えます。
ちなみに、内部ストレージ 1TBのモデルでHD60P / ProResHDR で撮影できるのは最長約240分、4K30P / ProResHDR で最長約140分でした。
もちろん、外部ストレージを接続する場合はこの限りではありません。
ProResではない通常の収録ではファイルサイズがもっとコンパクトなので、これより長い収録時間が確保できます。
■スロー撮影
写真やビデオ、タイムラプスを切り替えるのと同様に画面下部の項目にある「スロー」を選択するだけでHD120Pまたは4K120Pのスロー撮影モードになります。
■ディスプレイ
常時表示の有機EL画面は明るく発色も良いです。
屋外でも気にならない明るさです。
■USBコネクター
このモデルはUSB3規格なので最大10Gb/sの転送速度に対応します。
外部ストレージを使う際には心強いです。
サードパーティ製カメラアプリ(動画撮影)との親和性
■Blackmagic Cam(Blackmagic)
レンズ、FPS、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランスなどの設定ができて、ヒストグラムやオーディオレベルメーターがついてきます。
シャッタースピードは1/120から1/8000、ISO感度は54から3456までです。
さらにカメラコントロールにもいち早く対応しています。
ズーム、露出、ISO、LUT PICKER、MANUAL FOCUS、ZEBRA、FOCUS PEAKの各機能を切り替えて操作できます。
概ね良好ですが、手ブレ防止機能については注意が必要です。
超広角13mmレンズを使った時だけ、手ブレ補正がうまく機能せず、画面がジャンプします。
この現象はApple標準のカメラアプリ(アクションモードONにして手ブレ防止機能を使った状態)では発生しません。
■Pro Camera(MAVIS)
ISO感度やシャッター速度、ホワイトバランス、レンズ選択などが使えます。もちろん、ヒストグラムやオーディオメーターもついてます。
さらにこのアプリにはベクトルスコープがついてくるので、色の偏りを波形で監視できます。
収録フォーマット4K120P 100Mbpsまで設定できますが、コーデックはHEVCとなります。
なおHDRを有効にすることも可能です。
面白いのは撮影時に画面を囲むように赤い枠が表示されることです。
RECボタン点灯だけではなく、タリー表示機能があるというのが安心できます。
ちなみに、カメラコントロールにはまだ対応していません。
その代わりに画面上のFNボタンに機能を割り当てることは可能です。
なお、このアプリを終了するときには、iPhoneの長辺を下にして(横向きに構えて)下から上にスワイプします。ちょっと独特ですね。
■ProCamera(Cocologics)
iPhoneを横向きに構えて左親指でシャッター、露出、ISO感度を選択し、右親指でパラメータを操作する使い方になります。
カメラコントロールに対応していますが、使えるのは露出、ズーム、カメラのみです。
便利だと思うのは、右親指でフォーカスを操作する時、画面にピーキング表示される点。もちろんオートフォーカスも使えます。
ヒストグラム、オーディオメーターはついてきます。
価格
「4K120Pまで使えてProRes HDR で収録できて、持ち運びが簡単。しかもアプリを変えて使い勝手をカスタマイズできる小型カメラ」って考えたらマシですが、やはり高いですね。
デザイン・大きさ
今回、Pro Maxということで大きさの点で気になってましたが、意外にもそれほど大きいという印象ではありませんでした。
Androidスマホも最近は大型化しているからかもしれません。
重量バランスもよく、重心がほぼ中央に来ているようです。
このため手にとった時に安定して持つことができます。
ただ、カメラとして使うとなると、一眼レフカメラのようにホールド感を向上させるためのグリップのようなアクセサリーが欲しくなります。
iPhone15から搭載されたダイナミックアイランドも画面表示に干渉しないように配慮されたデザインで良いと思います。
またこれもiPhone15からのものですが、軽量かつ堅牢なチタンボディの光沢や表面仕上げといったデザインも良い点です。
とある噂によると次期iPhone17ではチタンからアルミに逆戻りするということらしいですが、もしそうなると何だか残念ですね。
チタンボディを継承してほしいと思います。
操作性・使いやすさ
iOSの機能とも相まってMacとの連携も従来通り良好に行うことができます。
なお今回の購入をきっかけに「iPhoneミラーリング」を試そうと思ったのですが、この機能は最新のmacOS Sequoia(マックオーエス セコイア)から使える機能とのこと。
アプリケーションの対応状況を確認してMacのアップデートしておこうかな。
また、ロック画面でウィジェットを任意に設定できるのも便利。これはiOS16以降の機能だからご存知の方も多いはず。
ちなみに、カーナビにBluetooth接続してApple Musicとradikoを両方使っていて、走行中はradikoを聴いてた場合、駐車後の再始動ではradikoではなくApple Musicが立ち上がります。
radikoは始動後再接続を試みる動作となるので、おそらくApple Musicが優先されるものと思われます。
同乗者がいる時は再生される曲にご注意ください( ̄▽ ̄;)
バッテリー
カメラメインで3時間ほど使ったりその他いろいろ使いつつ、満充電から12時間後で残容量40%。
まだしばらく充電せずに使える。
まあそんなもんかなあ。
バッテリーが3時間もたないカメラもあることだし。