貴重なフルセグ搭載タブレットだが・・・
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au
総合評価
au のオリジナルブランド「Qua」シリーズのタブレット端末 4 世代目で、シリーズ初のワンセグ・フルセグ搭載機です。
この世代の「Qua」シリーズは全て LG Electronics 製です。
回線名義上は親の所有で、当時はまだ盛んだったセット割で購入したとされるものですが、当人が碌に使わず放置していたのに加え自分のアカウント(au ID や Google アカウント)の管理も碌に出来ていなかった事に業を煮やし没収し、手持ちのスマホにワンセグ・フルセグが無い自分用にセキュリティ面の強化を中心に再構築し利用していました。
ハードウェア的には、スナドラ 617 に RAM2GB と言うアンバランスな構成でした。617 は当時最新のミドルレンジ向け CPU・・・と言うよりは当時このレンジを受け持っていたスナドラ 620 のプチ廉価版として登場した製品で、モデム以外は 620 と比べて古い世代のハードウェアで構成されていました。とは言え、617 でも RAM4GB 迄認識出来、当時のスナドラ 6xx 搭載機は RAM3GB の構成が一般的だった事を考えると物足りないと思います。実際、同ランクの CPU を搭載する他製品と比べるとメモリの空き容量不足も有って結構もたつきが有ります。
IPX5/7 相当の防水、IP6X 相当の防塵に対応し、キッチンや風呂場、屋外等幅広いシーンで使えると言うのが売り文句でした。
ファームウェアについてはキャリア端末では一度もメジャーバージョンアップされない機種も当時は珍しく無かった中、本機ではプレインストールの Android 6.x から 7.0 になりました。ただ、2016 年発売の製品という事も有ってセキュリティアップデートの提供が滞るようになって 3 年程になり、メモリやストレージの空き容量の面からもサポートを打ち切られたアプリが見られる事からもそろそろ限界かも、と感じております。
価格
デザイン・大きさ
本体のサイズは 258×164×7.9mm、重量は 486g です。
ディスプレイは 10.1 インチの WUXGA 液晶(1920×1200)です。
操作性・使いやすさ
ワンセグ・フルセグ端末を使った事の有る人は分かると思いますが、フルセグは条件が揃わないと受信出来ない事の方が多く、数分と持たずワンセグに切り替わってしまい、しかも丈夫な建物の中では窓際に行かないとワンセグでも受信レベルが弱いと表示されまともに視聴出来ない場合が多いです。
何より首都圏や関西圏以外では地上波で観たいと思える番組があまり無い為、田舎住まいでは余程止むを得ない場合以外では出番が有りませんでした。
また、腐ってもキャリア端末なので KDDI 謹製のアプリが大量にプリインストールされており、自分用の au ID を持っていない事も有り au ID に依存する機能には手が出せない事も痛い所です。プリインストールアプリの中には Google Play ストアでは無く謹製アプリ専用のパッケージマネージャーで管理されている物も多く、また KDDI でのアプリの更新やサービスの提供が終了した物もちらほらあり、その場合でも完全にはアンインストール出来ないので、SIM フリー端末と同じ様にはいきません。
ただでさえストレージ容量が下手なローエンドスマホよりも少ない 16GB しか無く、Android 7.0 にするとファームウェアとプレインストールアプリの更新で空き容量が 3GB を切る為、ワンセグ・フルセグの録画データを内蔵ストレージにしか保存出来ない(microSD カードスロットも有るがそちらには保存出来ない)仕様も相まって、レコーダー代わりに使う事はほぼ不可能と考えて良いでしょう。
バッテリー
7000mAh の大容量バッテリーを搭載し、Quick Charge(QC)2.0 による急速充電にも対応しています。充電コネクタは昔懐かしの MicroUSB Type-B です。
流石にサイズ相応に容量が大きく、それでいて対応する急速充電の規格が古い事も有り、対応する急速充電器でもフル充電には 4 時間近く掛かります。