Reno11 Aのレビュー

良い機種なんです

レビューする 端末

Reno11 A
OPPO
Reno11 A

通信キャリア

mineo(docomo)

総合評価

5.0

【総評】
結果的には大満足な、メイン機として安心して使用できる1台。でも、何か足りない。

【購入状況】
購入時期 : 2024年10月
前機種 : OPPO Reno5 A
購入元 : OPPO 公式ストア(Yahoo! ショッピング店)
備考 : 専用充電器の無料付属キャンペーンで購入

【コストパフォーマンス】
★★★★★
この円安の時代にとても良好な価格性能比。

【カメラ】
★★★★☆
旧機種が「カメラで選ばれたい」のReno5 Aだったこともあり、画素数も同じで特に性能差を感じない。細かい面ではいくらか変化があるものの、一長一短。

AI消しゴムは使い道が思いつかないのでパス。

【バッテリー】
★★★★★
容量(5000mAh)、充電速度(最大67W)ともに満足できるスペックで、実効性能も謳い文句どおりで文句なし。

【使いやすさ】
★★★★★
OPPO Reno Aシリーズ間でのバージョンアップになるので、操作性は全く問題なし。

プリインストールされたOPPO専用の移行アプリでアプリもデータもOS設定も一括移行できて楽々。

アプリごとの移行作業はさすがに手動なので、1週間くらいは旧機種を並べて徐々に移行作業を実施。

【デザイン】
★★★★★
Reno5 Aがラウンドフォルムだったのに比べると、ややゴツい感じ。でも重くはないので持ちやすい。

背面にシリアルナンバーシールがデカデカと貼られているので、頑張って剥がして製品箱に貼り直した。

【特に気に入った点】
1. 超急速充電
2. 最新OS
3. 強化されたプロセッサとメモリ

【ちょっと不満な点】
1. 有機ELディスプレイ
2. ディスプレイ指紋認証
3. ストレージ容量

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以下、細かい感想が続きます。

【超急速充電が楽しい】
Reno11 Aはずっと気になっていて買い替え機種の第一候補ではあったのですが、前機種のReno5 Aがまだまだ使えるので、発売からしばらく様子見をしていました。

もともと専用充電器を購入するつもりではなかったのですが、先述のとおりOPPO公式ストアで専用充電器無料セットが売られているというニュースを目にしたので、これを機に購入しました。

やはりSuper VOOC充電は高速で、「超高速充電中」という表示と0.01%単位でみるみる増えていく充電率を見るのはなかなか楽しいです。

そして何よりSuper VOOC専用ケーブルが重要ということがわかりました。Reno11 AでのSuper VOOC充電は11V - 6.1Aという特殊な仕様で、この6.1Aの電流を通せるケーブルがなかなか手に入りません。

USB PDの100Wケーブルは20Vで5Aまで通せるという仕様であり、これをReno11 Aに接続しても11V - 5Aの55Wまでしか通せません。充電表示も「超」の付かない「高速充電中」となり面白くありません。(まあ、これでもフル充電までの所要時間はあまり変わらなかったりしますが)

前機種のReno5 Aは18W充電ですが、バッテリー保護のためか充電開始数秒後には12W程度に制限されていたので、最大5倍、平均でも3倍ほどの速度で充電できるReno11 Aではずいぶんとストレスが解消されました。この点が、今回の買い替えで一番劇的に変わった点です。

ちなみに、前からあったUSB Type-Aの急速充電器を使ってみると 5V - 3.3A の16.5W充電が適用され、表示は「スーパー高速充電中」となりました。(「スーパー」のほうが「超」より遅い?)

どの充電方法でもゲームをしながらの充電などでは、プロセッサの発熱に応じて自動で電流制限され、バッテリーに優しい制御が実行されています。

また、バッテリー保護のためにOS側で80%までの充電に制限する機能もあります。充電が完了すると、iPhoneの同機能は80%をキープするために消費電力を充電器から取るのに対して、Reno11 Aでは完全に充電器を止めるので、そのまま放置すると徐々に残量が減っていきます。

【最新OSのColor OS 14が良い】
前機種のReno5 Aでは2回目のOSアップデートが事実上のキャンセルになってしまい、OPPO独自OSのColor OS バージョンは12で止まっています。Reno11 Aはバージョン14なので個人的には2段階のアップデートになりました。

最新機種なので最新OSなのは当然なのですが、操作上の細かい改善点が多く実施されていて、なかなか使いやすくなりました。でも最大のポイントはOPPOの鬼門であるLINE通知の改善でしょう。

LINEアプリのバックグラウンド動作が節電対策でオフにされるのでプッシュ通知が受けられない、という定番の問題はまだ残っているようですが、これは従来同様にアプリ設定で回避できます。

従来のColor OSで一番困っていたのは、LINE独自の通知音がOSに反映されないので他のアプリ通知と区別が付かないことでした。Reno11 Aではこれが解消し、あのLINE通知音がちゃんと鳴ってくれます。

LINE通知問題でOPPOから離れていった日本のユーザーは多いでしょうから、このあたりはもっと告知していかないとReno Aシリーズの巻き返しは難しいのではないでしょうか。

【強化されたプロセッサとメモリが快適】
Reno5 A : SnapDragon 765G, 6GB
Reno11 A : Dimensity 7050, 8GB

そう劇的な差ではありませんが、旧機種ではちょっとしたアプリ切り替えでアプリ再起動が発生したり、ゲームの3D表現でかなり長いコマ落ちが発生したりしていたのが解消しました。

今後、新しいアプリを追加していくと似たような状況に戻るのかもしれませんが、現状はとても快適です。

IMG20241112194959.jpg

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以下、プチ不満が続きます。

【有機ELディスプレイが意外と残念】

有機ELといえば、なんと言っても自発光デバイスならではの広視野角が特長だと思っていました。が、Reno11 AのOLEDは、ちょっと正面から傾けただけで、白表示の部分が緑っぽく変色していきます。(もちろん正面から見るとしっかりとした白に戻ります)

これでは液晶ディスプレイだったReno5 Aよりはるかに狭視野角です。思てたんと違う!

購入時にあらかじめ貼られている保護フィルムのせいかとも思ったのですが、フロントカメラ用の穴から直接見える部分も、周りのフィルム越しに見る部分と同じ色をしているので、ディスプレイパネル自体の特性である可能性が高いです。

また、これはOLED一般の特徴らしいのですが、画素が正方形ではなく、昔のブラウン管のような三角配置になっています。しかも発光部が高輝度で微小な点になっているようで、LCDでいう開口率のようなものが小さくなっています。

私はド近眼なので、メガネを外せば画面の15cm手前から細部までじっくり見えるのですが、そうするとReno11 Aでは発光点のザラザラした質感が丸見えになります。

そういうミクロの見た目だけでなく、画面自体に微細な縞模様を表示するような簡易的な3D映像では、ディスプレイ画素の模様と干渉してモアレ模様まで見えます。

スペック上で同解像度のLCDではこれらの問題が全く起きなかったので、これはかなり残念でした。これには慣れていくしかないのでしょう。

IMG20241112195014.jpg

【ディスプレイ指紋認証が微妙】
Reno5 Aでは背面に指紋センサーが付いていました。その更に前機種のXPERIAでは電源ボタン一体型の指紋センサーだったのでそれよりは不便でしたが、背面中央は本体を持つと人差し指が当たりやすい位置ということもあり、慣れると意外に使いやすい配置でした。

対してディスプレイ下部は親指にしても人差し指にしても握り手から届きにくい位置にあり、認証に両手が必要になります。また、保護フィルム越しのためか、読み取り精度も背面センサーより劣ります。

私は左手握り右手操作なのですが、右手が濡れている場合などのために左手の指も登録しています。ただ左手の指の認識率が悪く、結局は右手の指を用意しなくてはならない場合が多いです。

個人的におはようからおやすみまで顔を見つめる顔認証がなんとなく嫌いだったのですが、仕方なく顔認証登録もしてみました。これもまずまず成功するのですが、夜間やマスク着用時には失敗します。こうなるとPIN認証画面もなかなか表示されず困ります。

基本は指紋認証を使いたいのですが、待ち受け画面のままいつのまにか顔認証が成功している場合があり、この場合は指紋認証と違って認証に成功しても画面を上スライドしないと待ち受け画面から移動しません。

これはもう、慣れるしかないのでしょう。

【やや不安なストレージ容量】
Reno11 Aには128MBのストレージしか設定されていません。Reno5 Aと同容量ですが、本機のターゲット層からすると問題ないようにも思います。

データについてはSDカードやクラウドに逃がすことができるのでそれ程問題はないのですが、アプリはそうもいきません。大容量のゲームを二つほどインストールすると、もうそれで一杯いっぱいになります。

かつてはSDカードを使ったストレージ拡張なども行われていましたが、近年では低品質な偽装品が多く出回るなどして、SDカードの扱いが難しくなっています。

近い将来にはSDカードのような後付けストレージはクラウドに移行していくと思いますが、そうなるとアプリやオフラインデータを格納する本体内蔵ストレージに余裕がないのは致命的です。今はいいですが、あと何年使えるのか、やや心配です。

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最後に、購入時に比較対象とした機種との比較ポイントです。

【Redmi Note 13 Pro+ 5G】
価格はやや高いですが、ストレージも防水もディスプレイも、どれもコストダウンの犠牲になっておらず、満足できるスペックです。

本来なら私が求めるドンピシャな内容なんですが、シャオミはスペック番長の気があり、実機では作り込みの甘さが目立つところがあります。

実はReno5 Aの購入時もMi 11 lite 5Gが対抗だったのですが、そちらもスペック的には全面勝利であったものの、例の音ゲー問題で荒れていたのがOPPOを選んだ決め手でした。

Redmi Note 13+ Proもクチコミサイトでおサイフ携帯回りの不具合が報告されていて、またもやメイン機に据えるには不安がありました。とにかくスペックはいいんですが……

【POCO F6 Pro】
これはそもそも防水もfelicaも装備していないのでメインとして使うには論外なのですが、OPPO Reno10 Pro 5Gがカメラに全振りしたのとは対照的に、プロセッサとディスプレイというアプリ駆動性能に全振りした機種ということで、最近はカメラをめっきり使わなくなった私にはめちゃくちゃ刺さるスペックです。(サブ機が持てるなら欲しい……)

【moto g 53j】
必要な機能を全て備えていて、しかも安い。しかしプロセッサが弱くて楽しくない。Reno5 Aを経験していなかったらこのあたりで満足していたと思います。

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以上、長々と書きましたが、どなたかの参考になりましたら幸いです。

価格

5.0

デザイン・大きさ

5.0

操作性・使いやすさ

5.0

バッテリー

5.0


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