【SIM道楽】OCN・ライトMVNO vs フルMVNO SIM 早速の初体験です
2018年4月、IIJmioフルMVNO による Travel SIMサービスを開始して既に 2年が経ちました。今回 OCNモバイルoneが、IIJmio に続いて個人向け フルMVNOサービスを 8/20発表、8/27発売開始となりました。
https://www.ntt.com/about-us/information/info_20200820.html
ということで、早速 SIMをゲットし、その違いの初体験を試みました。
1 : SIMカード(台紙)の違い
OCNモバイルone (新/ライトMVNO)は、振られている番号(ICCID)が英数字15桁の番号になっているところ、OCNモバイルone (新/フルMVNO)は 英数字10桁の番号になっています。まずは、この違いでライトMVNO とフルMVNO SIMが区別できます。
2 : SIMカードの MCC-MNC を確認
事前の情報によると、
MCC = 440
MNC = 13
ということだったので、まず OPPO-Reno-Aに SIMを挿し、Sim Infoアプリで OCNモバイルone (新/フルMVNO)の SIM情報を覗いて見ました。
APN設定に関しては 440-13に対する APNは(現時点で) OPPO Reno-Aでは 自動的に表示されるものは一つもなかったので、新たに手動で作成しました。MCC-MNCの値(自動的に読み込まれる)を除いて APN, パラメータ値については、全て OCNモバイルone (新/ライトMVNO)と同様です。
3 : 通常 iPhoneでの接続設定確認
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3.1 : iPhone 5S(チョット古いけど…汗)で ライトMVNO simのキャリア設定と APN設定の再確認しました(比較の為)
・キャリア設定 = ドコモ 36.0.1 (自動的に降ってくる)
・APN設定 = OCN mobileconfigプロファイルのインストール必須(手書きAPN設定は不可)
・当初 3G表示ですが、APNプロファイルをインストール後に 4G(LTE)接続表示となります。まぁ、フツーのMVNOの設定手順です。
3.2 : 次に iPhone 5Sで フルMVNO simのキャリア設定と APN設定の確認しました
まず、
・キャリア設定 = Carrier 36.0.1 が自動的に降ってきます(ドコモ 36.0.1ではありません)
・APN設定 = OCN mobileconfiプロファイルのインストール、または、代替手段として、APNの手書き入力設定が可能でした。これは有難い機能です。
4 : 少しマニアックな確認になりますが、キャリアバンドルの強制置換を適用している iPhoneでの利用確認してみました (Rakuten Un-Limit simを 利用しているユーザー向け // Carrier 41.0 => Turcell 41.0 または 3 Austria 41.0)
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4.1 : (既に Rakuten Un-Limit simでのデータ接続を可能にするために、キャリア設定を強制的に 「Turcell 41.0」に置換している) iPhone 7 に フルMVNO simのキャリア設定と APN設定の確認しました。
・キャリア設定 = Turkcell 41.0 の変更はありませんでした(通常ならば、Carrier 41.0が自動的に降ってくるハズ)
・APN設定 = APNの手書き入力設定が可能 (OCN mobileconfiプロファイルのインストールでも可)
・「LTE, VoLTEオン」 または「LTE, VoLTEオフ」のどちらも選択可能です。
4.2 : さらにマニアックついでに、(既に Rakuten Un-Limit simでのデータ接続を可能にするために、キャリア設定を強制的に 「3 Austria 41.0」に置換している) iPhone 7に フルMVNO simのキャリア設定と APN設定の確認しました。
・キャリア設定 = 3 Austria 41.0 の変更はありませんでした(通常ならば、Carrier 41.0が自動的に降ってくるハズ)
・APN設定 = APNの手書き設定が可能 (OCN mobileconfiプロファイルのインストールでも可)
・「LTE, VoLTEオン」 または「LTE, VoLTEオフ」のどちらも選択可能です。
5 : データ接続のパフォーマンス
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数回の OoKllaスピード測定 ↑ を実施してみましたが、OCNモバイルone (新/ライトMVNO) simとの差異は数値的にも体感的にも感じられませんでした。とても安定しています。
最後に…
OCNモバイルone (新/フルMVNO) sim のまとめ
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① キャリア設定に関して、OCNモバイルone (新/ライトMVNO)simを挿入するとキャリアバンドルとしては 「ドコモ 41.0」が自動的に降ってきますが、OCNモバイルone (新/フルMVNO)は自動的に 「Carrier 41.0」となります。
② Rakuten-Unlimit sim利用しているユーザーで、Carrier 41.0を Turkcell 41.0, または 3 Austria 41.0に置換しているiPhoneについては、OCNモバイルone (新/ライトMVNO)simを挿入した場合にキャリアバンドルに Carrier 41.0は現れません。 Turkcell 41.0, または 3 Austria 41.0のまま接続できます。
③ APN設定は mobileconfigプロファイルのインストールが推奨されていますが、OCNモバイルone (新/フルMVNO)は手書き入力設定(APNプロファイルのインストール不要)も可能なので、頻繁にSIMの入れ替えをするユーザーにはとても便利です。(iPhoneでは、「APNプロファイルのインストールは一個だけ…」 という制限があるので、APNプロファイル不要になることでSIM選択の自由度が広がるので有用な機能になります)
④ ステータス・バーの接続ネットワーク名には 「docomo 4G または LTE」と表示され、「OCN 4G または LTE」とはなりませんでした。 (IIJmio フルMVNOでは 「IIJ LTE」と表示されるようです。
➄ OCNモバイルone (新/フルMVNO)の 接続パフォーマンスは、OCNモバイルone (新/ライトMVNO)と同様、とても安定していました。やはり低速利用制限の効果は大きいようです。
以上、速攻で試してみた OCNモバイルone (新/ライトMVNO)と OCNモバイルone (新/フルMVNO)のSIM比較、ニッチな興味を持つユーザー向け体験話でした( ´∀` )/
そうなのですね。OCNになるもんだと思いました。
>ニッチな興味を持つユーザー向け
ニッチだったんだ。。。
IIJmioの場合は、SIMに表示の情報を書き込んでいるらしいです。
>ocnのフルMVNOのIINは898112なので…
実は SIMカード(台紙)に記載されている番号について少しばかり不可解な点があるのです。
ライト・MVNO(ドコモ支給)SIMの ICCIDについては SIM内からの読み取り番号18桁と、SIMカード記載番号とを比べると、連続した9桁の一致を確認できましたが、
フル・MVNO(OCN支給)SIMの ICCIDについては SIM内からの読み取り番号18桁と、SIMカード記載番号とを比べると、全く一致するところがありませんでした。
ということなので、フル・MVNO(OCN支給)の SIMカード(台紙)に記載されている番号は、本来の ICCID番号とは異なり、単に紐付け(?)した OCNモバイルone 独自の管理番号というような気がします。
>ニッチだったんだ。。。
ははは、SIM道楽者以外に、プラン仕様も料金体系も変わらない、こんなことに興味を持つユーザーはいないと思います(笑)
でも、iPhoneで APNプロファイル(mobileconfigファイル)のインストール不要と言うのは私的には超朗報、超便利なので、機会を見てOCN simを全て フル・MVNO仕様に交換していく予定です。
ドコモのSIMカードはIINを省いて印刷してある旨を何処かの記事で読みました。
フル・MVNOのメリットは、やはり何といってもMVNO社の管理者としての自由度か増えることでしょう。今後、将来的には音声通話の卸の自由化等を見据えた機動的なプランが期待できるかもしれません。
更に 時間の問題で登場するであろう OCN-eSIM化によって大幅なコスト低減(SIM不要、物流不要、在庫不要)が図れるのもこのフル・MVNOのプラットフォームが確立されてあってのこと。
プラス、OCNとしては既に Transatel(Ubigi)サービスをも吸収していることから、グローバルSIMとしての展開も視野の一つに入れていることかと思うので、No1を目指したここからの展開を期待したいものです。
法人向けのIoTサービス向けには非常に有効だと思います。
一般消費者向けで、提供側と利用者側の双方にメリットのあるeSIMベースのサービスの提供とその総務省さんの後押しを期待!
OCNフルMVNOの 12:30の接続速度。
ライトMVNO同様に昼時混雑時でも変わりなく、それなりに安定しているようです。
この OCN・フルMVNO simを利用するには スマホのSIMロック解除が必要です。docomo回線を利用するわけですが、ドコモ機のSIMロックが掛かったままではままでは利用できません 。
従来の OCN・ライトMVNO simの場合、ドコモ機ユーザーは ドコモ機のまま(SIMロック解除なしで)利用できたのに比べ、使用開始前にSIMロック解除が必要になるので 要注意!
>追加SIMでeSIMが選べたら…
追加(容量シェア?)simとして提供されるかどうかは分かりませんが、eSIMリリースは時間の問題かと予想しています。
どうやら最近、IIJmioも OCNも 追加(容量シェア?)simの、データ容量(帯域)を増やさずに、sim枚数を増やすだけなので AURが +400円~500円/月アップするという美味しいサービスには力が入るでしょう。
そんな意味から、追加(容量シェア) eSIM というのも十分アリかと思っています。データ容量(帯域)を増やさず、物理SIMも、在庫、配送もなければ、まさに丸儲けです。