洋上風力発電、日本も舞台に

日経記事より：「洋上風力発電、日本も舞台に」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53482750X11C19A2EA2000/

…東北電力が計画する案件…つがる市の沖合に出力48万kWの大型洋上風力…総事業費は3000億円。運転を終了した女川原発1号機にほぼ相当する規模で、2029年ごろの稼働を目指す…東北電は東北や新潟を中心に送電線に接続が問題がない地域で、風力発電を軸に再生エネの発電能力を新たに200万kW増やす方針だ。

…ノルウェーのエクイノールは30年までに出力30～50万kWの洋上風力を建設する…国内の洋上風力の発電容量は、30年度にも原子力発電所9基分以上に相当する960万kWに拡大する見通しだ。

…18年の世界の再生エネの発電容量は…電力全体の4分の1にまで成長…そのなかでも注目されているのが洋上風力だ…コストが下がったことも大きい…発電機の大型化により1年で32%低減…再生エネは稼げる事業に変わってきた。

…日本では発電所から電気を送る送電線の空き容量不足が深刻になっている…送電線の権利は大型の火力や原子力発電所で権利が埋まっており、未稼働でも今後の再稼働を目指す原発の権利は維持している…送電線の運用の見直しが急務だ。


→来年度から送電部門が分社化されることもあり、上記の大型洋上風力が稼働開始する10年後までにどこまで送電環境を改善できるかが注目される。

👆これは日経記事のものではなく、東大が研究開発している次世代浮体式洋上風力発電システムのイメージ図（以下HPより引用）
https://www.u-tokyo.ac.jp/adm/fsi/ja/sdgs_project008.html

…海洋国家日本の強みを生かし、安全性・経済性・信頼性が高く、水深の深い我が国周辺海域に適用可能な浮体式洋上風力発電システムの開発を行う。具体的には、1) 台風・地震・津波などの厳しい自然環境条件を考慮した浮体式洋上風力発電システム設計手法の確立、2) 気象・海象予報を利用した維持管理手法の開発、3) 風車・浮体・係留の連成解析手法の高度化、4) 不確実性を考慮した洋上風力発電の経済性評価を行う。

…台風・地震の多い我が国の自然環境条件に適した次世代浮体式洋上風力発電システムを開発することにより、日本型風力発電技術が国際標準として採用され、風力発電に関連するエネルギーインフラの海外輸出が実現される。また先端的な風力発電技術開発を通じて、風力発電に関連する幅広い知識と技術を有する国際的な人材の育成に寄与する。


→大いに期待しています。