【SIM道楽】続々登場 SoftBank回線利用長期プリペイドSIMの実力を徹底分析

モバイル・IT通信

2019.12.11 16:31

kc_iOS9.2.1さん

Gマスター

このところ Amazon.co.jpなど、ネット通販に多数登場してきている「長期プリペイド」データ通信専用SIMサービス。データー通信に特化しているものの、ユーザーにとっては使い方によって、月次契約な MVNO SIMよりもメリットが期待できる部分も出て来ています。

超 "ザックリ" 言って、

メリットとしては、
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・ 1カ月当たりの単価が安い
・ SoftBankの本家回線(帯域借りでない)を利用するので速度維持が対できる
・安価な音声通話SIMと組合せ(DSDS)することで携帯料金の低減が図れる

一方でデメリット
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・長期プリペイドは一括払い(中途の変更/解約不可)
・一般的にデータ通信SIMなので、SMSや音声通話は不可
・データ通信の使用量(残量)の表示や、確認方法がない
・音声通話と併用するには DSDS・スマホが必要

等、サービスの大まかな特徴が見て取れます。

今回は、そんな「長期プリペイド・SoftBank SIM」の中から、下記の4種類の日本国内で利用可能なプリペイドSIMをピックアップし、接続パフォーマンスを中心にコストや使用感を比較してみました。

<SoftBank回線>を利用し <長期>に <国内利用可能>な <プリペイド・サービス> となる4種類のSIM とは、

① : SoftBank 回線に接続！LTE高速回線接続10GB/【6ヵ月】データ専用プリペイドSIM
URL : https://www.amazon.co.jp/SOFTBANK

② : CALENDAR WORLD SIMカード 1GB/月【1年プラン】日本国内専用
URL : https://www.jpsimshop.com/

③ : SIM2Fly Global SIM, 日本国内 SoftBank 4G回線　15GB 【1年間】
URL : http://www.ais.co.th/roaming/sim2fly/en/

④ : GlocalMe 　日本+韓国 2か国パック 12GB 【365日間】
URL : https://www.glocalme.com/JP/en-US/data_package/settlement?goodsCode=GlocalMeUS_JPKR_FLOW12GB1YEAR

上記の 4種類の SIMについての調査結果を ↓ 表に纏めました。

(各評価、コメント、パラメータ、速度データ等については、iPhoneを使って得られた値を記入しています。 APN設定等、Android機では異なる表示になることもあります。)

サービス価格について
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- 国内利用のみを対象とした長期(1年)・SBプリペイド SIMの単価は約250円/GB前後
- Calendar-World SIMの場合は SMS受信可能な電話番号が付き
- 1GB/月,1年間(2,900円,1GB/約240円相当)から～300GB/月,1年間(36,720円,1GB/約10円相当)までサービスの種類が豊富 (Calendar World SIM)
- GB当たりの単価は超破格、とても魅力的です

昼･混雑時平日12:30 接続速度について
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(GlocalMe については G4のWiFi経由、iPad Air2のデータです)

- いずれのサービスもソフトバンク本家回線を利用しているのでどの時間帯でも安定している
- 昼の混雑時間帯(12:30前後)でも DN=15Mbps を下回らない
- 昼の混雑時間帯(12:30前後)でも PING=約30msでブラウジングやダウンロードにおけるモタツキ感は殆ど感じられない(①、②、④)
- SIM2Fly (SoftBank回線) は接続管理元のサーバー(AIS)がタイなので PING値は大きくなっているが DN速度は 15Mbpsを確保している。

使い勝手について
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( ↑ 画は、Amazon等、ネット通販でよく見かける SoftBankプリペイド SIM です )

- SoftBank本家回線を利用する国内データサービスの場合、mobileconfigファイル不要と考えられるが、Calendar-World SIMはmobileconfigファイルを必要とするのはチョット不便
- Calendar-World SIMと SIM2Fly は SMS受信が可能なのでOTA認証に利用できる
- SoftBank本家回線を利用する国内データサービスの場合、データ通信量の管理(残量確認)等のアプリが無いので、別途、スマホ側で管理する必要があるのでチョット不便
- プリペイドSIMなので、使用後の買い替えサービス等の将来的な継続性については未知数

その他
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- 長期プリペイドということで、「長期間の縛りサービス」と同様、ユーザー側としては契約期間中のキャンセルや変更は不可となる
- 現時点では安価な長期プリペイドSIMサービスの殆どが SoftBank回線を利用したものに限られているのは何故?
- 契約期間の長い長期プリペイドSIMほど、データGB単価が大幅に安くなる。

以上、個々のユーザーの利用形態によって、それに見合った長期プリペイドSIM を選ぶことでデータ通信コストを大幅に低減することが出来ます。

昨今テレビCMやネットで盛んに宣伝されている各種の「大容量ポケットWiFiサービス」は、その多くが実は今回ここで紹介した SoftBank SIMと同様のサービスを応用しているものと思われ、安価なものほど 1年、あるいは 3年の継続利用期間が条件になっているのも長期プリペイドSIMの特徴と合致しています。(中途解約は可でも、違約金が発生するタイプ)

DSDSスマホを利用したり、eSIMを利用して、音声通話契約とデータ通信契約を切り離すことで、電話番号を維持しながらより安価で良質なデータ通信を臨機応変に選択利用する方法が主流になるのもそう遠くはないことかもしれません。

MVNOサービスとは一味違った長期プリペイドSIMサービス、ユーザーの利用環境や TPOに合わせて、「格安SIMサービス…」の新たな選択肢として臨機応変に利用したいものです。

<参考・関連投稿スレッド>
【SIM道楽】毎月100GB 最大13ヵ月利用で 31200円 (=2400円/月) SBプリペイド
https://king.mineo.jp/my/cc1ef6db0af34fa7/reports/56717/comments/1920053

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<12月12日追記>
PMにてご質問頂いた内容があって、たぶん他の皆さんにも幾分なりとも有効なのかと思い、こちらでも以下にシェアさせて頂きます。
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??? DSDSスマホを持っているのですが「長期プリペイドSIM・データ専用」の効果的な使い方ってどうしたらいいですか ???

・昼時や夕方の混雑時間帯にも
　　　　=> ストレスフリーな快適・高速通信

・通勤時間帯で「radiko」や「music streaming」を
=> パワフルな無制限・低速モード通信

こんな都合の良い通信環境を"格安"で利用したい…そんな方に向けたアラカルト… まぁ、現時点で考えられる幾つかの使い方(組合せ)案ということで私なりに想定してみました)

【CASE#1】低速モードの"垂れ流し"接続が必須という方には…
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SIM① : mineo-A/D/S SIM (デュアルプラン)
SIM② : 長期プリペイド・データ専用SIM(必要量プラン)

・「パワフル・無制限・低速モード」を利用したい時にはデータ回線として①選択
・混雑時や、快適通信を利用したい時にはデータ回線として②選択
・ ①に低速モードに定評のある mineo SIMを使うのがミソ !

【CASE#2】低速モードは不要だが、音声通話SIMは必須という方には…
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SIM① : 0sim(または IIJmio) 音声通話のみSIMプラン
SIM② : 長期プリペイド・データ専用SIM(必要量プラン)

・「音声通話回線」を極力安いSIM①選択
・混雑時や、快適通信を利用したい時にはデータ回線として②選択
・ ①に電話番号の維持費が格安なSIMを使うのがミソ !

さらに ↑上の2つのケースでは、いずれのケースにおいても、安価で高品質なデーター専用SIMが新たに見つかれば、いつでも面倒な手続き不要で乗換えが出来るという有難い自由度が手に入ります。