かっこいい

父が急遽入院、手術することになりました。

そのため、私も有休を取り、一昨日より実家に戻っています。

一昨日は夜遅くに実家に到着。
翌日は手術が9:00から開始のため、7:30には病院に着いていないといけない。
母と二人で5:00起きで車に乗って病院に向かいました。

手術後はICUに入るため病室を片付け、いろいろ話しをしながら手術の時間を待ちます。
1時間ほどいろいろ話しをした。……そのはずですが、何を話したのか私は全く覚えていません。。。

そうこうするうちに、9:00になり父は手術室へ。

家族は万一に備え、携帯を握りしめ控室で待機。

何度も時計を見るけれど、いつも針は5分ぐらいしか進んでいない。時計壊れてる…？

途中想定外のトラブルもあり、ただ座って待つことしかできない状態が、いろんなものを削り取っていくようで…。

そして手術が終わったと、看護師の方が知らせに来てくれた時には、もう外はかなり暗くなっていました。

執刀医の説明があるので、OPE室近くの控室に移動。
そこでもまた30分以上待機。後どのぐらい待つのか…。

その後、執刀医の先生がやってきて、手術は成功し術後の状態もとてもいいこと、今はICUに移ったことを告げられた。

そうしてようやく、9時間を戦い抜いた父とICUで再開。

麻酔医の方の腕が良かったのか、意識は比較的はっきりしており、簡単な会話もできました。
しかし、ICUは入室時間が決められているので、この時は5分ほどで一時退出。

1時間後に再入室。ただ、父の負担にならないよう、少しだけ話したら帰ることにしました。

母・私「大丈夫？ わかる？ 痛くない？」
父「大丈夫。」

熱が出ているらしく、つらそう。額に脂汗が…。

母・私「大丈夫？ 痛くない？」
父「大丈夫。…暑い。」

……痛くないはずがない。あたりまえ見ればわかる。

ICUの看護師さんも「麻酔はいれてますが、痛くないってことはないと思いますよ。」と傷口を見せてくれました。

看護師さんが氷枕を用意してくれると言うので、眠った方が楽だろうと、その日はICUを後にして帰宅。

そして今日の朝、一般病室に移ったと電話があり、すぐに車に飛び乗り病院へ。
……病室に入ると、ベッドにはいつもの父が。

11月22日いい夫婦の日、父は無事生還を果たし、母の誕生日を前に、とてつもなく大きなプレゼントをしました。

本当に母はいい人をつかまえたと思った…。

その日、父はずっと同じ格好は腰が痛くなると、起き上がってベッドに座り、動いた方が早く仕事に復帰できると言って、リハビリの先生が来る前に、主治医に見守ってもらい、自力で水道まで歩いてうがいをしていました。


9時間の死闘の翌日に、仕事に向けて歩き出す父。

痛くないかという問いに、暑いと返した父。

そんな父はすごくかっこいい。



【11月23日追記】
今日の午後、酸素チューブと栄養補給用の点滴が外せました。また、室内であれば医師・看護師の付き添いなしでも、自由に歩いていいことになりました。

【12月4日追記】
父が退院しました！
こんなに早く戻ってこれたのは、温かい応援のお言葉をかけてくださった、マイネ王国の皆さまのお陰に違いありません。
皆さまに心からの感謝を…！