【SIM道楽】香港系ローミングSIMの実力比較 CU vs CM @マニラ
みなさん こんにちわ!
先週からヴァケーションで住み慣れたフィリピンの海でダイビングを楽しんできました。今マニラに戻ってSIM遊びをしています(笑) 海外で見知らぬ街の探訪も楽しいのですが、勝手知ったる街での自由な時間は何ともリラックスできるので有難いです。
それに 仕事での海外出張となるとノルマを達成しなければならないので、SIM道楽に時間を取るのがなかなか難しいのですが、プライベートでは色々遊んで見る余裕があるので楽しいです。
今回は香港系のローミングSIM、China Uniconと、China MobileのSIMを持ち込んでマニラでのパフォーマンス比較をしてみました。
ローミング接続先は両SIMともに Globe社のネットワークなにり、APNは
Chna Unicom (HK) = 3gnet
China Mobile (HK) = cmhk
自動で⬆(iPhone)となっています。
フィリピンには二大ネットワーク、SMART(PLDT)社と GLOBE社 があって、一般に「都市部に強いSMART…」 そして 「地方に強いGLOBE…」ということが言われていて、ローカルな人たちは2社のキャリアSIMを持っていて、相手によりどちらでも対応できるようにしているケースが多いようです。
今回の香港系ローミングSIMでは共に GLOBE社のネットワークに接続しているのが興味深いですね。やはりフィリピン訪問者は地方のリゾート嗜好が強いので、GLOBEネットワークの方が接続に失敗しないという意味で選択されているのではないかと想像しています。(後述しますが、マニラでは圧倒的にSMARTが速いですけどね)
さて、China Unicom SIM の接続パフォーマンスです。パフォーマンス測定のターゲットサーバーとして、Makati (マニラのビジネス街)、Manila、TSUKUBA(日本)の三か所としました。
接続ネットワーク : Globe LTE
DN 速度 : 約 7 ~ 8Mbps
PING値 : Makati/Manila = 約 70~80ms、 TSUKUBA= 約 120ms
ということで、日本をターゲットとした場合はやはり若干の PING値の増加が見られますが、それでも約120msということなので、イラツキ感はありません。
次いで、China Mobile SIMの接続パフォーマンスです。
接続ネットワーク : Globe LTE
DN 速度 : 約 13 ~ 17Mbps
PING値 : Makati/Manila = 約 230ms、 TSUKUBA= 約 300ms
ということで、日本をターゲットとした場合はやはり若干の PING値の増加が見られますが、China Unicom SIMと比較すると、Makati/Manilaのターゲットサーバーにした場合でも PING=200ms越えということで、China Unicom SIMの 70~80ms からは大分遅くなっています。TSUKUBA(日本)ターゲットとした場合には 約300ms くらいまで遅くなるので、日本サイトのウェブ接続には China Unicom SIMに比較して モタツキ感が感じられます。
一口に「香港系」と言っても、PING値に見られるように、ローミング先ネットワークキャリアとの契約なのか、接続ルートの違いなのか、結構大きな違いがみられるのが分かったのは収穫です。
China Unicom SIMも China Mobile SIMもそれぞれ一長一短というところでしょうか。ユーザーの T.P.O.に合わせて選択したらよいかと思います。
最後に、上記 香港系ローミング SIMと比較の為に、現地 SMART SIM の接続パフォーマンスを載せておきます。
接続ネットワーク : Smart LTE
DN 速度 : 約 20 ~ 40Mbps
PING値 : Makati/Manila = 約 20ms、 TSUKUBA= 約 230ms
ということで、日本をターゲットとした場合、すなわち、日本サイトにアクセスする場合は現地ローカルSIMを利用したとしても PING値の大幅な増加が見られます。
しかし、やはり現地ローカルSIMのアドバンテージは PING値が 約20msと小さいこと、接続速度が速いことから、体感的な快適度は一番良好です。(アタリマエ~!(笑))
それと何といっても 2GB/7日間で php 99.00 (約220円) というのはローミングSIMでは得られない有難いコスパですね。
私はマニラではいつもこのSMART SIMを常用しています。トップアップチャージの有効期間が1年なのも有難いのと、ローミングON設定することで日本国内でもSMS(受信無料)が利用できるのも便利です。アプリも充実しているので日本国内での管理も簡単です。
さすが OFW (OverSea Foreign Worker=海外滞在労働者)のGDPが国内の20%をたたき出す国のナンバーワン・キャリア(SMART/PLDT社ょのネットワークサービスです。
↑ おまけ写真は、
宿泊しているコンドミニアムの周辺小路です。
この季節、熱さも和らぎ日暮れとともに快適な夜風が心地よいです。夜な夜な出掛けた先のサンミゲル(ビール)が美味しいです。アルコール分は薄い気がするけど…(笑)
以上、SIM道楽愛好家の皆さまむけ、いつもながらのニッチな投稿でした。
スマホカタログには対応バンドが記載されていることが有ります。
https://www.frequencycheck.com/countries/france
↑ ここで、
・国名を選択 -> キャリア候補が表示される
・キャリアを選択 -> 有効な周波数(バンド)が表示される
とすれば対象国/対象キャリア毎に使える周波数が分かります。
あとは 手持ちのSIMが対象国内でどのキャリアをローミング先として契約しているかがハッキリ分からないと使用可能かの判断は玉虫色になってしまいます。時には SIM側で複数のキャリアとローミング契約を持っている場合あるので、環境次第で切り替えたり出来るよう準備しておかれると良いかもしれません。
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_LTE_networks
香港系ローミングSIMの実力比較、ありがとうございます。
お知らせ、ありがとうございます。
Wikipediaの周波数表については、一覧表示されるのでとても見やすいですよね。
以前、私も利用していたのですが、最近の周波数帯拡張がなかなか反映されないケースが散見されたので、今はもっぱら Frequency Checkerのお世話になってます。
何といっても、東南アジア圏の各国ローカルSIMは安いです。ローミングSIMは価格的に勝てませんね。ただ日本国内でSIMを準備しておかないと安心できないユーザーには現地SIMは敷居が高くなってしまうようです。
あの安さでも、都市部など最近は回線インフラもどんどん改善されてきているので困ることは無いです。ただし、やはり都市部を離れた地方に行くとなると接続が切れたり、繋がってもウェブ表示に時間が掛かる等の接続速度低下は否めません。
CMLink Global SIM の 面白いところ…
① 同一プランにおいて、Global ローミングSIMで利用国間 「フィリピン <=>日本」を移動した場合に、キャリア・バンドルプロファイルが 「CMHK <=> 3 (Three)」 に、自動的に変更されて読み込まれる。(*)
② Global ローミングSIMで利用国間 「フィリピン <=>日本」を移動した場合に、APNが 「CMHK <=> mobile.three.com.hk」 に自動的に書き換えられる。(*)
(*)一般に GlobalローミングSIMでは、キャリア・バンドルプロファイルや、APNは固定されていて、対象国間の移動に際して変更されることはありません
この ①や② の状況から判断して、CMLink Global SIMは、香港系 100ヵ国超対応の他社サービス AIRsimと同様に、自分自身のSIM内部の情報を利用環境に対応して自動的に書き換えることのできる eSIM に分類される SIMと考えられます。
相変わらず…
本日 12:30前後の CMLink Global SIM の日本国内でのネットワーク接続パフォーマンスです。
docomoネットワーク接続で、DN=約15Mbps、PING=約140-160ms で安定、快適な接続状態を提供してくれています。