【映画感想】悪いジョークはやめてくれ【ネタバレ?注意】
年に一度無性に映画館に行きたくなる衝動に駆られるときがあります。
今日、昨年の『ボヘミアン・ラプソディ』以来の来館とあいなりました。
今回観た映画は話題の…コレ!٩( 'ω' )و ジャン
ジョークですよ( ・∀・)アハハハハハ
『JOKER』
バットマンの宿敵ジョーカーの話です。
ある男がジョーカーになるまで。
ジョーカービギンズといったところでしょうか。
…うーん、コレべつにバットマンに絡めなくても(ジョーカーじゃなくても)よかったんじゃないかなあ(;・∀・)
虎の威を借りなくても十分1つの映画として通用する優秀な作品です。
バットマンを知らなくても十分楽しめます。
ただ、途中出てくる少年ブルース・ウェインが後のバットマンということだけは押さえてたほうがいいかも?
もうね…これでもかと主人公アーサー(後のジョーカー)が不遇。
本人は何も悪くないのに周りに軽んじられて弾かれていく。
強いて本人に問題があるとすると心(頭)の病気でぶっ壊れているところでしょうか。
過度のストレスがかかると笑いが止まらなくなるという症状を抱えています。
でも、こうなったのもじつは本人に非がないんですけどね…
そして、それ以上に世間(街)が病んでいてぶっ壊れている。
よくこんな街を守ろうとするもんだバットマン、
アンタもきっとどこかおかしいんだろうな。
終始「ええ…そんなあ…冗談だろ」って感じで居場所や拠り所や夢を一つずつ一つずつ詰将棋のように踏みにじられていきます。
一線を越えてしまったのも巻き込まれてしまったカタチだしそれが発端になった大事件も関係ない奴らが勝手にやり始めたことだしアーサーくんってば不幸!
結局アーサーくんは「あーもう他人とかどうでもよくて自分で決めたままに動いたら気分爽快やん!」「俺がおかしいからこの世の中に居場所がないかと思ってたけどそんなことはなかったぜ。じつはここが一番の俺の居場所なんだ。だから俺が必要ないと思った奴はここにはいらん」って感じで吹っ切れちゃってノリノリ(クライマックスに向けて本当にめっちゃノリノリでしたw)に乗っかるんですけどもね(;・∀・)ジョーカータンジョウ!
卒業や退職や舞台など発表会が終わったときのような。
「もう気を使う必要もないから好き放題やったるw」って解放感や万能感に感覚的には近いかな?
体がとても軽くて力溢れていて頭もスッキリしているあの感じ。
この作品の巧みなところはアーサー(ジョーカー)に共感してしまうところ。
全然違う境遇なのに「自分もアーサーと同じだ」とね。
自分が人生に挫折した(うまく行かなかった)ことを思い浮かべてね。
それがたとえフラれたとか些細なことでも「同じだ」と同化しちゃうんですよ(;・∀・)
これが危ない!
最初に書きましたがとにかくアーサーくん不遇で人生(運命)がドンドン閉じられて追い詰められていきますので。
その末の吹っ切れカタルシスがこれまた何ともいえない異常な爽快感(清涼感)がありましてね。
鑑賞後も不思議な感覚になりました。
何か頭がクラクラフワフワした感じ、夢見心地というか高熱のときみたいなものに近いですかね。
そして、観客のほとんどが泣きながら笑っている!
そう劇中のアーサーの表情をしている。
確実にゴロリと心の中に爆弾を抱えているような。
なるほど、これはアメリカ公開のときに警察が厳戒態勢を敷いたのもわかります。
非常に見応えのある傑作ですが万人にはオススメできないかな(;・∀・)
とくに精神疾患を患っている方や気持ちがすごく落ち込んでいる方は観ないほうがいいかもしれませんね。
ジョーカーに引きずり込まれるかもよ?
健常な場合でもちょっとヤバイ。
そんなときのためにおまじないの言葉を教えておきましょう。
「ジョーカーにおちょくられたわ」
これで大丈夫( ̄ー ̄)bグッ!
あと冒頭に書きましたがバットマンと繋げる必要はないと思います。
わたしは彼は(バットマンの)ジョーカーではないと感じました。
と、ここで今一つ思い浮かんだことが。
もしかすると制作陣は本作をバットマンのスピンオフとすることでプロテクトかけてくれているのかな?と。
とにかくどこまでが本当でどこまでがジョーク(虚構、妄想)かわからない(※一つだけ明確にわかる場面がありますが伏せます)構成なので「同情した?共感した?…ざーんねんwこれ全部俺(ジョーカー)のジョークだよw」ってジョーカーならやりかねないしw
もしそうだったらダークナイトのバットマンのように人権無視してぶっ飛ばしてえ!って思うでしょうねw
だってそうでも考えないとアーサーのみの物語として受け止めると気が狂っちゃいますよ。
それくらい全く救いがないので…
よし!決めた!無理矢理バットマンに繋げちゃおうw
自分のために(・∀・)
おまけ
お!懐かしい!
リメイクか!?
ああ…アニメか
おまけ2
わたしそっくり人形がありました。
( ・∀・)アハハハハハ
Joker、見てみたくなりました。
実は私、バットマンフリークなのです。バットマンは全編観ています。
スピンオフ物かな?と言う印象があったので、どうかな?と思っていたのですが、おにっちさんの解説でインディペンデント物だと分かりました。
紹介ありがとうございます。
わたしは自分の精神の安定(深入りしない)のために最終的にバットマンに繋げることにしましたがそれでもやはりジョーカーとして考えるには違和感が拭えません。
とくにバットマンフリークは「ここからどうあのジョーカーになるんだ?」って思うかもしれません。
コミック、カートゥーン、アニメ、ドラマ、映画とキャラクター設定が違う様々なジョーカーがいますが今作のはホントに異質です。
『ジョーカーのジョーク』または『そうであったかもしれないジョーカーの一つ』として捉えたほうがストンと落ちるかもしれないですね。
百聞は一見にしかず、後は劇場で感じて観てください(・∀・)
ジョーカー、私は面白かったです
ジョーカーのやったことは肯定できない
ですが
視点を変えるといろんな見方ができて
興味深いと思いました
ちなみにバットマンは観たことありません
みねお!
そうですね。
どんな理由があろうとやったことは肯定できないですね。
ただ、彼をそこまで追い詰めた世の中もまた肯定できないと思いました。
なんていうか「あいつらヒドイわ」です。
それにしても演技もですが構成と演出も見事でしたよね。
とくに終わらせ方が秀逸(くわしくは黙っておきましょう)
わたしたちを上手く映画(ジョーカー)から切り離して現実に戻してくれたと感じました。
アレがなかったら現実に戻って来れない人もいたかもしれませんね。
あのキャラを作った過去ですからね~
ダークナイトのジョーカーはほんと怖かったです
最近は土ドラが怖くて見れません(^^;
どの作品のジョーカーとも繋がりにくいジョーカーでしたよ。
「こっちに来るな!」ってより「わたしの心に入ってくるな!」って感じの恐怖感がありました。
予告編(映画本編が始まる前にあるやつ)でやってたITの続編のピエロ野郎のほうがジョーカーっぽかったかもw
<彼をそこまで追い詰めた世の中もまた肯定できないと思いました。
ここは本当にそうです
バットマンを観てない私としては、
ジョーカーに肩入れしてはしまうんです
恵まれた環境にいる人には
ジョーカーの気持ちがわからないですよね
<それにしても演技もですが構成と演出も見事でしたよね。
本当に!
時間が短く感じました!
明暗が絶妙です!
暗い話をピエロがやるという、
皮肉も効いてますね
みねお!
「俺の親父はとんでもないろくでなしでよ~…。何でそんな顔してるんだ?笑えよ…。」
と、言って口にナイフを…(だからあんな口なんだね。)
ジョーカーは笑っているのに泣いている様に見える←作中のセリフかな?
バットマンは興味ありませんがジョーカーのストーリーが気になってしまいました。 そして、見たら
アーサーに感情移入して滅入るでしょう…
∧∧l||l
/⌒ヽ)
~(___)
''" ""''"" "''
たしかにロクデナシでしたね。
というか皆ロクデナシでした。
主人公は感情表現がぶっ壊れている感じでしたね。
とにかくどこでもどんな場面でも笑ってしまうそして止められないという症状を抱えています。
「何がおかしい?」ってトラブルに巻き込まれたり気味が悪いと距離をとられてしまう。
本人は傷つくけど泣けない笑ってしまう。
その笑い声がホントに悲痛で…
まさに泣きながら笑っているメイクのピエロです。
チャップリンの「人生は近くで見ると悲劇だが遠くから見ると喜劇」ってのも表現してましたね。
悲劇から喜劇になりましたものね。
あそこは本当に巧い。