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自宅ソーラー発電で災害時に備えよう

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千葉の停電長期化から「自宅でも非常時電源対策考えてみたい!」と思う人への情報です。

■基本説明
(1)ソーラーパネル
 ⇒対応電圧は複数あるが個人利用だと12Vパネルが一般的かな?(開放電圧は18V-21Vくらい)
  12V(12.8V)バッテリーを充電するにはパネルからバッテリー電圧以上電圧掛からないと充電できない
 住宅用だと24V以上が使われている

  パネル選び:
  バッテリーを使い切る感じならば40W(最大2A程度)以上が理想、100Wパネル(最大5A程度)なら1.5万円程度で購入可
  パネルの大きさを事前に確認し、日蔭の無い場所に(臨時でも)設置できるか購入前に確認した方が良い

(2)コントローラ
 ⇒加充電防止、逆流防止、出力のON/OFF自動制御(電球の自動点灯)コントロールする
  パネルに合わせ対応電流を決めると良い、
  小さいシステムの場合できるだけ消費電流の少ないものを選択するのが良い

  PWM(Pulse Width Modulation)制御方式チャージコントローラー
  最も一般的な制御方式のコントローラーで格安で手に入ります。(千円~2万円程度)

  MPPT(Maximum Power Point Tracking)制御方式チャージコントローラー
  PWM方式と比べると変換効率がよく、値段も高価
  本格的なソーラー発電を始める場合は、MPPT方式がお勧め

(3)バッテリー
 ⇒大きくなるほど使える時間は延びる
  日常の非常灯・常夜灯に使うなら廃バッテリーでも代用可能
  後に廃棄する事を考えるとディープサイクルバッテリーでは無くカーバッテリーでの運用が便利

  毎日充放電繰り返していると車に積んでいるのと同様劣化します。
  緊急時のみ使いたいなら半年に1回メンテナンス充電したら良いと思います。
  あとサルフェーション劣化が気になる方はパルス充電で除去する方法もあります。
  サルフェーションの説明
  https://www.hitachi-chem.co.jp/japanese/products/cbt/car/021.html

  ※ディープサイクルバッテリーは長時間使用に適したバッテリーに対し
   カーバッテリー(スターターバッテリー)はエンジン始動時(クランキング)の様に瞬間的に大電流を流せる(本格的に始めるにはディープサイクルバッテリーをお勧め)

○その他
 接続機器、配線
 常時設置を考えるのならパネルを固定する架台も必要になる
 これが一番大変でコストかかるとも言える。スタンド付きパネルも販売している
 非常時運用であるなら、最大電流の取れる角度にパネルを立掛ければ良い


■何が出来る?

○AC100V機器を使う
  バッテリーは直流(DC)なので、交流(AC)に変換する必要がある

 ⇒(5)DCAC(短形波)インバータ
  安価だがノイズが乗ったり使える機器、使えない機器がある
  軽い、流せる容量はぴんきり

 ⇒(5)DCAC(正弦波)インバータ
  実際に使っている電気と同じ波形が得られ、使える機器は多いが短形波に比べると高額
  流せる容量はぴんきり、50/60Hz切替付きもある

  ある程度の機器を動作させたいと思えば定格1000W以上のインバータが理想
  使いたい機器の電力を調べ価格と相談、市場は安価な中国製が多く出回っている。
  1000W疑似正弦波なら1万円程度からある、正弦波インバータだと2万円強程度からある


○USB機器を使う
 ⇒(4)シガーソケット&USB変換
  車と同じでバッテリーの出力を車用の増設ソケットを繋ぎUSB変換ソケット
  を使えば容易にUSB電源を取りだせる

  ※DCACインバータにUSB電源ソケットを備えているものもある

○電気を点ける
 ⇒LED電球
  無用な電力ロスを避けるためにDC12V(LED)電球を用意した方が良い
  配線も必要

使いたい機器があるならどの位の電力を必要としているかを確認し、それに合わせて各種機器を揃えた方がよいです
地下(井戸)水の汲み上げ、電球、テレビ、炊飯器、スマホ充電など時間限定にしろ組み合わせ次第で使える様になると思います。

使いたい機器は必ず事前に接続してみて動作確認する事をお勧めします。

※実際、太陽が出ている時間、高効率で発電する時間は限られるので、バッテリーを使い切る場合、適切な角度で高出力のパネルで充電しないとバッテリーはいっぱいにならない。

※例で挙げた価格はざっくりとしたものでピンキリです。


20 件のコメント
1 - 20 / 20
売電するソーラーパネルシステムだと、停電時に制御機器が動かず、ソーラーパネルからの電気を使えない場合があります。停電時は自立系に切り替えないといけないのですが、古いやつは要注意です。
http://standard-project.net/solar/teiden.html
カポエラ
カポエラさん・投稿者
マスター
立石野毛男さん

今回の千葉の災害でも使えないと言う話はチラホラ聞かれますね。
既にソーラー発電設置&売電されている方は今一度操作・動作確認される事お勧めします。
自立系に切り替え出来る状態ですが、数年から数十年内に土台ごと流されちゃう可能性のある地域なので、容量は小さめです。
この辺の駆け引き難しい…
まあ台風による停電も結構多いのですが…
三重県在住ですが東日本大震災の時に12v 12wソーラーシステムを構築しました。
ソーラーパネルとコントローラーが3万円弱と自動車用中古バッテリーが3千円で計3万円でした。
普段からIT機器や充電池が充電できるのは安心で経済的です。
USB製品と 12Vカー用品は安価で便利ですよ。
良い提案をありがとう😀
カポエラ
カポエラさん・投稿者
マスター
キャベツ太郎さん

そうです、難しいですが、ご自宅の状況に合わせてチョイスされたら良いと思います。最低限スマホ充電ができると助かりますね。

伊勢花神さん

既に使われているなら、既存でできる事や何が足りないのかも想像できますよね?私も東日本大震災後、お試しでソーラー発電始めましたが、最低限のままで来ています。(夜間照明に使っています)
今回大型台風の教訓から新調してみようかと現状調べてみました。
きめ細かい計算、ありがとうございます。参考にします。
しかし今回の千葉県の停電、断水復旧遅れは東電、千葉県
の初動対応の不具合が原因だと思います。
経済力のある千葉県が15号でこれ程の災害となったのか不思議です。
三重県は台風の通り道、890hPaの伊勢湾台風を基準に防災に努めてきた。
防災は経済力と行政と住民の協力が必要です。幅4mの道を確保する為に住民は土地1mを無償提供しました。
南海トラフも抱えており4mの津波も内陸まで来る。
持ち運び出来る事を考えると、市販のポータブル電源とソーラーパネルかなと思ってます。
非常用の電源としてだけでなく、アウトドアや車中泊にも使えるので。
>所沢条司さん
当時と異なりポータブルの能力も値段も良くなってますよね。
非常食同様に普段使えない物は持たず役立たない。ポータブルで十分だと思いますよ。
今は安価で良いリチウム充電池がありますしね。
カポエラ
カポエラさん・投稿者
マスター
所沢条司さん

確かにポータブル電源も選択肢の1つだと思います。ご自身がベストだと思われるものをご用意するのが一番ですね。もしご購入されたら是非レビューお願いしますね。

伊勢花神さん

千葉の被害拡大は森林管理が行き届いていなかった(倒木が多い)のも原因の1つかと思っています。今回の様な災害時のマニュアルも無い様なので後手後手ですよね。

リチウム充電池は扱い難しいので車でもトラブル聞きます。お使いの際は気を付けて下さいね。
カポエラ
カポエラさん・投稿者
マスター
たけちゃん3さん

あくまでざっくりとした算出で線材やコネクタ、架台をどう見積もるかだと思います。是非お手頃な処からチャレンジしてみて下さい。

千葉県の森田知事が批判されていますが、では他の知事さんだったらどうだったのでしょう?って気もします。よれより予防策を何処までできていたかですね。
>カポエラさん
千葉県の森林管理不備は聞きました。
経済力はあるのに??
金の使い方を間違えているのかな。

三重県は南北に長いが、西の森林・東の海岸沿い・中間の平野と地勢が分かれており、それぞれに防災役割がある。

三重県の小学校にはほとんど冷房が無い。
冷房より耐震工事を中心とした防災です。

えっ、災害時マニュアルが無い?信じられない。
災害時には各学区にある市民センターが機能しないと駄目だから、警報が出れば職員がそこで待機します。注意報に変わると職員は家に戻れる。
カポエラ
カポエラさん・投稿者
マスター
千葉の災害の件に関しては皆さん思う処あると思うし、ご指摘はたぶん皆正解なのでしょう。

私も脱線しましたが、今回の投稿は誰かに頼る前に、皆さんに気軽に自己防衛して頂きたく思い、私からの提案です。そして、また皆さまから新たなアイデア等頂けたら私も見ている皆さんも参考になると思っています。

ちなみにグリッド・タイ・インバーターなるものも存在します。
これは災害時に備えるものでは無く、ソーラー発電した電気を自宅のコンセントへ流し、電力会社の電気と交わらせて一緒に使う事により電気代を減らす事が目的の商品です。
外へ逆流させず家庭内で使う分には電力会社はノータッチだそうです。
ソーラーシステム 50wパネルと、コントローラー 12V,40Ahバッテリーと、2組 使用していますが、とても、実用的ではありません! 原因は、正規の据え置き用の、蓄電池では無いからです。カーバッテリーでは、ソーラーチャージャーコントローラーを幾ら、変更しても満充電には、なりません! 直ぐに、充電終止電圧に達してしまいます。その結果、使用出来る時間はセンサーライト2組程度です。連続点灯では、12V0.5Aの負荷で、数時間です。インバーターも用意していますが、現状では夏は扇風機 冬は、ファンヒーターが一体、どのくらい使えるのか恐ろしくてテストしていません。少なくとも、投資した金額や、手間は元は、取れていないでしょう。太陽熱温水器は、50万円かかりましたが、こちらはほぼ、10年でペイできます。{石油給湯との比較} ソーラーシステムは、小型であれ、大型であれ、やはり蓄電池システムが命です。リチウム電池が、最大の問題です。安価に入手できる事を期待するしかないでしょう。
>カポエラさん
いいスレをありがとうございます。
勉強になりました。

我が家も太陽光パネルがありますが、
設置時に、停電時にコンセントとして使えますよ、とは言われているものの、さすがにそのような使い方をしたことがなく。

今回の千葉の停電のニュースでは、
自宅屋根の太陽光パネルではなく、土地に設置した太陽光パネルからの電気をまわりの方に無償提供しているかたの話がありました。
そのくらいで、他に太陽光パネルがあって良かった、のような話を見た記憶がありません。
停電時にはあまり価値がないのでしょうか?
色々な体験談は貴重です。千葉県の出来事を対岸の火事ではなく他山の石としている事が大切だと思います。

自動車用バッテリーは安定した電圧を得るためだと思っていますし、スマホ用蓄電池に小分けして保存するのが良いかと。
普段使いしない物はいざと言う時に使えません。
災害時に動かせるソーラーパネルがあると安心ですよ。自身で設置した物は管理と修繕ができます。
カポエラ
カポエラさん・投稿者
マスター
ばななめろんさん

補足有難うございます。電力会社に確認された方もいるそうですが、明確にどうこう言わないものの、規定の中ではグレーだったりするものなんですね。実際普及し始めたら電力会社も本格的に検討になるのかも知れませんね。海外では普通に使われていても国内だとまた別ですからね。
カポエラ
カポエラさん・投稿者
マスター
赤城山さん

貴重な体験談有難うございます。そう言う事もあるのですね。
購入当初からその状況なのでしょうか?コントローラが電圧検知して充電完了になってしまわれているのだと思われます。細々設定できるコントローラもあるかと思います。
バッテリーテスターあればバッテリーの状態が確認できるかとは思います。
現状長時間使う事考えたらディープサイクルバッテリーを選択された方が良いのかも知れませんね。
カポエラ
カポエラさん・投稿者
マスター
一寸法師さん

できるのならば一度動作を試された方が宜しいかと思いますよ。

無償提供の話は私もニュースみました。本格的に売電されている方でしたよね?
今後ソーラー発電を普及させ電力分散が進めばこの様な光景があちこちで見られるかも知れません。
良かった話は余りニュースになる事は無いと思います。不幸なほどニュースとしてなり易い^^;

設置されているのに緊急時の使い方が判らず・・・・って人が多そうです
現役時代、バッテリーは、据え置き用の2V 100Ahの鉛蓄電池で1セル、10万円でした。発発用の、24Vを交換するのに経理と、ひと騒ぎ?でした。リチウムなど想像すら、出来ません。ソーラーチャージャーコントローラーは、当然 充電終止電圧を設定出来ますが、何故か、バッテリー端子電圧が上がり、満充電になりません。いわゆる、内部抵抗が高い状態?です。 子供が、2019問題で売電価格が下がったと言うので、150 万かけて、蓄電池を購入して自家消費を勧めましたが二の足を、踏んでいるようです。リチウム電池、またはそれに代わる物が安く入手できる事を期待しています。まさに、ノーベル賞ものですが。
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