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5G(第五世代通信規格)について

5G規格1.jpg

iPhone11シリーズで5G規格が見送られ、

楽天のMNOとしてのサービスインもいつになるのわからないということで、

5Gは今後どうなっていくのでしょうか。


5Gについてできるだけカンタンに説明したいと思います。


5G通信規格とは?

通信速度は下り20Gbps以上、上り10Gbps以上とされています。ギガ・ビット・パー・セカンドです。

bはバイトではなく、IT分野の最小単位である「ビット」です。

8ビットで1バイト、128バイトで1パケット・・・、

いきなり、訳のわからない単位が・・・と、あきらめずに読み続けていただければ幸いです。

下り20Gbpsだと1秒間で最大約2.5GB分のデータをダウンロードすることができます。

ブルーレイディスク1枚(100GB)が、わずか40秒でダウンロードできてしまいます。

添付した画像はスピードテストで下り31.99Mbpsと読み取れますね。小数点以下繰り上げます。

32Mbpsだと1秒間に約3.8MB≒0.0037GBのデータをダウンロードすることができます。

ブルーレイ1枚(100GB)が約7時間30分強でダウンロード・・・。




このように1秒間に大量のデータを送信できても、

「応答速度」というリアルタイム性が備わっていなければ、リアルなネット対戦ゲームや遠隔操作が期待できません。

遅延することなく、データのやりとりを行うためにLTE=片道5ミリ秒(0.005)からさらに、5G=1ミリ秒(0.001)を目指します。

さらに同時接続する端末が増えれば増えるほど、通信速度の劣化や応答速度の遅延が発生します。

LTE=1平方キロメートル当たり約6万回線が限度ですが、5Gでは約100万回線を同時接続できるように
なります。

1辺1Kmの正方形の面に約100万回線同時接続で、低遅延なく通信する規格なのです。



ただし、これはスマートフォンと基地局とのモバイルネットワーク(無線通信網区間)のお話なのです。



基地局からインターネット接続サーバーへは有線が用いられますが、この有線はどれだけ優れてるのでしょう?

スマートフォン側の内部も1秒間に2.5GBのデータを受け取り、コア(CPU:中央演算装置)が演算や制御、展開等を瞬時に行い、遅延なく応答できるの?

KDDIの社長さんが「5Gを主語にする人を信用するな」とおしゃっている意味がみえてきますね。


通常のモバイルネットワークは、

「ケータイ(端末)ー基地局(無線網)ー光ケーブル等有線(中継網)ーインターネット-サーバー※1」

※1の「インターネットサーバー」は各社MNO(ドコモやau、SoftBank等、自社で無線網や中継網を運営している、いわゆる本家)にあたります。



mineo等MVNO(格安SIM)のモバイルバーチャルネットワークは

「ケータイ(端末)ー基地局(無線網)ー光ケーブル等有線(中継網)ーMNO接続装置ーMVNO接続装置(接続点)ーインターネット-サーバー※2」。

※2のインターネットサーバーはmineoやLINE mobile等、無線網や中継網の設備がない格安SIM)


瞬間的な低遅延を実現させるには「中継網」(基地局からインターネット接続サーバーの有線間)がネックになってしまうのです。

この区間も端末と基地局との無線規格と同様に「大容量通信」「低遅延」でなければなりません。

例えば、今ある最大のものだと、超高速大容量幹線用光ファイバー(NZ-DSF:40Gbps等)に置き換えなくてはなりません。

MVNOの接続点も大きなハードルになってしまいます。


実のところ、基地局(無線網)にサーバーを設置することも視野にいれているのです。

遠隔操作や自立運転をいちいち、インターネットサーバーまでネットワークさせていては間に合わないのです。

拠点になるような大きな基地局に、遠隔操作操縦や自立制御用に特化したAI付きサーバーを設置することで瞬間的な低遅延をゼロにできるかもしれないのです。

5G規格は国際基準として定められています。上記の内容を実現させなくてはなりません。



いきなり5Gに切り替えなんて絶対に無理ですよね。それゆえ、三段階を経て完全な5G規格に移行します。


第一段階 

現行の4Gを改良した「eLTE」(enhanced LTE)

エセ5Gとも、やゆされるLTEの高速化、低遅延を提供します。

新しく割り当てられた「ミリ波」を含む高周波数帯の電波を用いて、

より多くの基地局から、より集中的に電波を端末へ、出力の小さい端末の電波も

より多くの基地局がキャッチして「通信の密度」を向上させます。

基地局の増設が必須になります。

現行のスマートフォンも、「eLTE」に対応した高性能ハイエンド端末も、同居できます。

3Gガラケーも、ぎりぎり同居できます。


第二段階

新しい無線データ技術を採用した5G仕様の登場です。

「NSA 5G NR」(Near Stand Alone 5G New Radio)

ニア5Gですね。4G、eLTEと新技術の5G規格が平行して用いられます。

現在の4G LTEを補完するため3Gが使われているのと同じような方式ですね。

3Gは停波確実です。SIMカードを用いる端末と、「eSIM」※3の端末とが混在するでしょう。

3Gガラケーは使えません。4Gスマートフォンも古いOSや内部ストレージが16GBしか搭載しているものは使えるのかどうか不明です。

(※3スマートフォン(端末)に内蔵されたSIM。外部から無線等で接続してSIMを書き込む)


第三段階

完全な5G規格に移行します。

「SA 5G NR」(Stand Alone 5G New Radio)

Near(ニア)がなくなりました。4G通信システムの相互運用は不要と明記されています。

つまり、3Gも4Gも使われない時代の到来です。

2019年9月現在発売されるスマートフォンやタブレット、モバイルWi-Fi等、

現行の旧式となるモバイルネットワークに由来するものはすべて使えなくなります。

Wi-Fiに接続すれなインターネットは使えると思いますが、この時代に固定回線もどうなっているのか予測できません。

新モバイルネットワークを使うためには「端末」を買い換えなければなりません。


買い換えて何か得があるのかと言われれば、大容量!高速通信!低遅延!


音声通話とLINEとSNS(Twitter等)だけの方に恩恵は・・・。


現段階では

人が過失等で発生させる事故や災害が減る?身近なものから交通事故が減る?

法改正や規制緩和措置を経なくていけませんが、内臓や骨格等に異常を検知すれば

即座に通知、通報されて救命率が上がるかな?

リアルタイムの対戦ゲームがより精密に遅延なく遊ぶことができるかな?

動画付き音声通話(いわゆるビデオ電話)がより細密にストレスなく話せるようになるかな?

動画配信がより細密になり、4K映画のダウンロードが数分で完了してしまうこと。かな?

低電力での稼働も目標に入っているので、バッテリの持ちがよくなる。寿命が長くなるかもしれないかな?

(動画視聴やらゲームをすれば、バッテリ消費量は変わらないのでしょうね)

そういえば、最大時速500kmで移動しても通信ができることも5G規格の中にありました。

ああ、発想が昭和なので、他になにも浮かんでこないです。Googleってください


はっきり言って、スマートフォン利用時の恩恵は「ない」に等しい、でも買い換えは必須という状況・・・。


5Gで確実に恩恵を受けるのは、

軌道を走行する電車等のAIと連動した自立運転(運転手さん、さようなら)

工事現場での作業機械が遠隔操作できる。(数人の現場監督さんだけで済む)

自動車の自立運転のサポート。

遠隔地と首都圏等の大病院とのリアル医療診断(注射や点滴は看護師さん必須ですけどね)

あらゆる物がインターネットに接続して、TV、白物家電やエアコン、コンロや石油/ガスヒーター(ストーブ)火災や不完全燃焼を検知して自動的に通報したり、換気を行なったり・・・。

製造業や買い換えで小売業が潤う。



消費者は???



私は1995年6月から携帯電話機を使用しています。

携帯電話番号が11桁に変更も、アナログからデジタル通信方式に変更も、2Gから3Gへ移行も、プリペイド式ケータイに本人確認を後入れも、MNP開始も体験してきました。

MNP以外、変更にともなう混乱は軽微でした。携帯電話機の普及が進んでいなかったからです。

今回の通信規格の移行はどうなるのか見当もつきません。自宅等の固定回線もMVNO(格安SIM)もどうなるのかわからないのです。

まして、通信規格の寿命は10年前後といわれています。完全な5G規格が構築されたら、6G(第六世代)規格に移行するでしょう。

そのときは私は死んでいると思うので、MVNOの行方を見届けられそうにありません。


ぎゃふん。




4 件のコメント
1 - 4 / 4
5G完全移行までにはしばらく、かかると言うことですねえ。
長い目で見て決めましょう❗
退会済みメンバー
退会済みメンバーさん
ビギナー
ありがとうございます。
分かったような、より混乱したような😅
一つ質問ですが
もうじき3Gが停波(2022~2025年頃?)しますよね。
それは4G→5Gで言う第三段階(運用方法など厳密には違うとは思いますが)にあたるのでしょうか?
つまり2025年に3Gが終わると仮定すると、4G終了も2035年頃?
k.o.mさん 

最終的には全周波数帯がすべて5Gに用いられ、国際基準の技術なのでPHSのようにはならないでしょうね。

近い将来2G端末の時のように、現行機種は使い物にならないことが理解されているかどうかですね。

日本ではプレサービスは始まっており、「ドコモ5Gオープンラボ」で体験できる状態です。

私は大阪市内なので、eLTEの段階でも新規格の端末を購入するでしょうw


たけちゃん3さん

そうですね。長い目でつきあうしかないですね。とりあえず2022年までには3Gとは決別しておいたほうがよいでしょうね。


nakaqwasさん

ドコモのFOMAユーザーが無視できない数があります。ドコモは苦労するかも知れませんね。

auは2022年3月末、SoftBankも2022年の早い段階で3Gはなくなることでしょう。

4Gが普及しだしたのが2012年頃でした。第二段階の開始は早くて2022年以降だとも思考できますね。
退会済みメンバー
退会済みメンバーさん
ビギナー
ありがとうございます。

もう10年くらいは4Gも大丈夫?なのかな。
3G→4Gの時を振り返ると
通信速度の向上と端末性能の向上が同時で、どんどんスマホで出来ることが増えていく感じでした。それこそスマホがなければ生活が回らないレベルまで浸透してます。
その弊害として携帯料金と端末代の高騰がありました。
私は比較的早めに4Gに移行した口ですが、今回は5Gになって何が出来るのか、ホントに今必要かしっかり見極めて移行しようと考えてます。キャリアが設備投資費を回収し終えてコストがこなれてきた頃で十分かなと。
※一番いいのは今の契約のまま、5Gに対応してくれるのが理想なんですけどね😄
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