宇宙の中心

宇宙の中心
（2017年7月2日の私の記事より）

大昔の人々は、広大な夜空を眺めて、星々を結んで星座を編み出しました。夜空のキャンパスに描かれた星座の物語は、今日まで語り継がれています。

ただ、その星座の星々の全てに固有名詞が付いているというものではありません。
その後の人々は、科学的な根拠を必要とするようになったため、現在でも固有名詞がない記号だけの星が存在しています。

昨日のγ2（ガンマ2）も、その一つです。いて座の「矢じり」の部分にある星です。

でも、昨年、やっと名前が付きました。「アルナスル」と言います。

順を追って説明します。銀河の中心には、A*（Aスター）があります。その位置は、いて座の矢じりの部分にあるアルナスルの近くです。

ここまで調べて来て、私は驚嘆しました。
いて座の矢先は、さそり座を狙っているのでは無く、天の川銀河の中心を示していたのです。

大昔のギリシャの人々が夜空のキャンパスに描いた事実です。この偶然の一致に宇宙のロマンを感じました。
　
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