死因推移グラフ 明日は我が身と
今朝のダイレクトeメールでこんな記事が届きました。
ニュース◎死因病名に「肺炎」ではなく「老衰」と記載する医師が増加か?
三大死因に「老衰」が初ランクイン(ユーザ登録必要)
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/201906/561245.html?n_cid=nbpnmo_mled_html-new-arrivals
画像出典も同ページ。
老衰に関する記事ですが、私の印象に残ったのは、癌による死亡率が70年で5倍くらいに増えている事です。
明日は我が身かも、と、身につまされました。
皆さんの参考になれば。
13 件のコメント
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この図をみて「食べ物の添加物や原発が…」とかいう予想をする人もいたりするのですが、「長生きするとガン以外で死亡することはない」という『生存バイアス』という可能性も高いらしいです。
ちなみに日本の高齢者は他国よりも健康状態は良いらしいですよ。
50年前は平均寿命が70歳前後でしたし、死亡原因だけでは図れないものがあると思います。
病気にならずに老衰で旅立てるのはいわゆる大往生。自宅で看取られるのかも知れませんし、幸せなことかも?
「悪性新生物」の上昇傾向に関しては、「がんが強力化している」「がん対応策が立ち遅れている」などの誤解を招くことがありますが、実際には「他の死因リスクが減った」「がんに発症、亡くなりやすい高齢者の総人口比が増加している」のが原因だと言われています。
その点についてはあまり心配されなくても大丈夫かと…
ちなみに、年齢別で見ると死因が「悪性新生物」なのは65歳前後がピークで、それ以降は「老衰」のシェアが増えていきます。
解説有り難うございます。確かに生存バイアスと見る見方も有りますね。
でも、このグラフを見て、早い内に癌保険に入っていて良かった、と、思いました。
統計には影響していないかもしれませんが、死因の記載方法が医師によって個人差があるような気もします。
私の母は既に他界してますが、死因には「肝臓癌」と記載されていました。実際には癌は早期発見で手術して、転移もありませんでした。もともと肝硬変だったので、長生きは難しく、手術については「延命効果がある」との医師の説明でした。
手術後5年以上たって亡くなったわけですが、「結局癌の影響があって死亡につながったのだ」と言われれば、医学的知識のない私は否定のしようがありませんが…。
血液検査で調べましたが私のテストステロンは平均値の3倍でしたww
確かに医師による個人差はあると思います。
厚生労働省の死亡診断書マニュアルには「死因としての老衰は、高齢者で他に記載すべき死亡の原因がない、いわゆる自然死の場合のみ用いる」と書かれていますので、頭の固い医師ほど老衰以外の病名を付けたがる傾向にあるのかもしれませんね。
ちなみに、私の知り合いの若い内科医(40台前半)も、「老衰という病気は無いので、老衰という死因は書きたくない」なんて言ってました。
「老衰は病名ではないの?」
http://www.drnagao.com/apital_nagao/?p=5985
…昔、「老衰」という病名を書いてはいけない、と
上司に強く教えられた記憶があります。
また、「心不全」もダメと言われたように記憶しています。
…主治医によって、病名が変わる可能性があります。
肺炎の所見が全く無く、完全な老衰だけという人もいました。
しかし多くの場合、多少の肺炎を併発して亡くなっています。
…80歳くらいだと「老衰」と書くことを迷う場合もあります。
明らかに平均寿命を超えていないと、老衰とは書きにくい。
しかし、75歳であっても「老衰」としか思えない最期が
あるのも現実です。
確信を持って「老衰」と書いたこともあります。
昔は、ビビりながら「老衰」と書いていましたが、
現在は、堂々と「老衰」、「老衰」と書いています。
その方への勲章だと想いながらそう書いています。
そうありたいものです!
>その方への勲章だと想いながらそう書いています。
良いお話しです。その通り勲章ですね。
ところでいつも思うのですが、悪性腫瘍を悪性新生物と表記するのは何故なんでしょうね。
新生物ってこのグラフでしか見たことない全然馴染みのない単語です。
歳を取ると自然治癒力が弱まりますので、癌細胞を初期の段階で抑える力が弱まりますので増殖してしまいます。また老衰で亡くなった人も解剖してみると癌にもなっていることも多いと聞いたことがあります。
「医学用語の標準化をめざして」によると
http://jams.med.or.jp/dic/136010139.pdf
…3.異なった用語 3)新生物という用語
neoplasm という英語に対し、「新生物」という訳語が使われる場合があるが、日本には古来から「腫瘍」という用語があり、「新生物」という用語は必要がない。したがって、本辞典では、病理学会、癌学会、癌治療学会などに意見を求め、neoplasm に対する日本語は、「腫瘍」を推奨語とした。
ということで、医学会では「やっぱり新生物とかやめて腫瘍で統一したいよねー」という動きが出てきているようです。
皆さん有り難うございます。