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ある日の情景

夕方、萬平が帰宅して玄関を開ける
迎えにでた福子が萬平のカバンを持つ
萬「ただいま~」
福「おかえりなさい、萬平さん」
萬「今日の朝ドラは見たかね?」
福「見ましたよぉ カップの臭いが取れて良かったですねえ」
萬「うん、あれには苦労させられたよ」
福「ホントですねえ」
萬「ところで今夜はチキンラーメンにしようか」
福「カップヌードルじゃなくて?」
萬「そうだ。原点に戻って一から考える意味でも」
鈴「一からだったら、ダネイホンじゃないの?」
福「そうですねえ。それは良い考えかも知れません」
鈴「それは違うんじゃないの?」
萬「チキンラーメンはあったかな」
福「チキンラーメンは無いんですぅ」
鈴「やっぱりダネイホンだと思うんだけど」
萬「じゃあ、ちょっと大急で買ってきてくれないか」
鈴「阪急じゃないの?」
福「大急ですね、大至急で買ってきます」
萬「じゃあ、その間に風呂に入っとく」
鈴「やっぱりダネイホンだと思うんですけど」

福子、割烹着を取って玄関に向かう
鈴、首をかしげながら奥に戻る

ネコ「にゃー」


5 件のコメント
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マイネ情報局
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Gマスター
福が買物から帰って来る

福「ただいま帰りましたあ」

ダビンチと別れた幸が迎える
幸「おかえりなさい」
福「なにかあったの? ほっぺたが紅いわよ」
幸「うんん、なんでもないわ」
福「チキンラーメン買って来たから一緒に食べる」
幸「食べる食べる」

風呂から上がってきた萬平、福子の手にある箱を見て
萬「なんだその箱は?」
福「チキンラーメン買って来たのよ」
鈴「やっぱりダネイホンじゃなかったのね」
萬「ボクが頼んだのは、一家に5袋チキンラーメンだったはずだ」
福「そうなのよぉ。でもとっても安かったから」
鈴「100円だと誰も買わないわよぉ」
萬「安いと言っても、いくつかってきたんだ」

持っていた箱を開ける福子
それを覗き込む、萬平、鈴、幸、ネコ、世良
マイネ情報局
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Gマスター

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福「じゃーん。一つに3袋入っているから3かける9で・・・」
幸「27個」
鈴「あなたは、武士の娘の娘の娘なのよ」
萬「いくら安いと言っても買いすぎじゃないのか」
福「いいのよ」
萬「で、幾らだったんだ?」
福「ふふふ、安かったのよ」
鈴「安いと言っても100円だったら誰も買わないわよ」
世良「だから幾らだったんだ?」
福「あっ、世良さんいつの間に」
マイネ情報局
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Gマスター

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バッグからレシートを取りだした福子
全員がそれを覗き込む
福「ほら安いでしょ。47円よ」
世良「それ安くないだろ、絶対騙されてる」
鈴「騙すのはあなたでしょ」
萬「47円だったら、ほぼ30%引きか」
幸「65%引きくらいね」
鈴「あなたは武士の娘の娘の娘・・・」
福「よく見てくださいよぉ。これ3袋1パックだから」
鈴「一家に5袋じゃないの? 萬平さんと福子と幸? 私はどうなるの?」
萬「そうか、1個が15円か、それなら安い」
世良「絶対それはおかしい」
鈴「おかしいのはあなたでしょ」
幸「ねえねえ。これってポイントが270Pついてるみたい」
萬「本当だ、だとすると423円から270P引いて・・・」
幸「1個5円」
鈴「あなたは武士の娘の娘の娘・・・」
萬「じゃあ早速作ってみてくれないか」

チキンラーメンを箱から取りだして台所に向かう福子
マイネ情報局
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Gマスター

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ちゃぶ台にはすでにラーメン鉢とフタなどが並べられている
沸騰したお湯が入っているやかんを重そうに持ってくる福子
それぞれが、自分の袋からチキンラーメンを出してラーメン鉢に入れる

鈴「安いと言っても、なんにも具が入っていないのはおいしくないわ」
福「違うのよ このチキンラーメンは具が入っているのよぉ、ほら」
小袋に入っている具(ニラ、キムチ、卵)をそれぞれの麺の上にのせる福子
福「じゃあ、お湯を入れるわよ」
幸「なんかおいしそう」
世良「おいしいわけがないだろ」
鈴「じゃあ、あなたは食べないでいいですから」
世良「またそんなことを」
萬「じゃあ、福子3分間計ってくれ」
世良「アメリカで買って来たAppleWatchがあるから、これで・・・ ヘイSiri、3分間タイマー」
鈴「尻だなんて、恥ずかしいわ、私は武士の娘よ」

ネコ「ニャー」
マイネ情報局
マイネ情報局さん・投稿者
Gマスター

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世良のAppleWatchのブザーがなる

世良「よし、3分経った」
川上「ユーアーラーメンオッケー」
レオ「ボクはラーメンじゃない」
幸「レオナルド、いつの間に」
鈴「あなたは誰なの?」
世良「ごちゃごちゃ言ってたらのびるぞ」
萬「そうだ、みんなで頂こう」
福「はーい」

こうして立花家の夜は更けてゆくのだった

咲「私も食べたい」
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